基礎知識 2023.07.26

【2023年6月】WordPressのセキュリティ情報やお役立ち情報

この記事を書いた人

土井 純也

WordPressスペシャリスト・エンジニア/株式会社e2e 取締役 / CTO

1985年北海道生まれ。
200社以上の大手上場企業のWordPressサイトの制作、保守・セキュリティをサポートしている。

【 展開しているサービス一覧 】
■WordPress開発サービス「wp.make
■WordPress保守/運用サービス「wp.support
■WordPressハッキング/緊急復旧対応サービス「wp.rescue
■WordPressバージョンアップ代行サービス「wp.versionup

自動で記事を作成してくれるAI!「Jetpack AI Assistant」

ChatGPTの公開以降、あらゆる分野で話題になっている生成AIですが、WordPressにもその波が押し寄せてきています。

Automattic社が提供している「Jetpack」の機能として、AIがコンテンツ作成をサポートしてくれる「Jetpack AI Assistant」を発表しました。

この機能はGutenbergのブロックのひとつとして使用することができ、ユーザーからの質問に答える形式で、表やリストなどのコンテンツの作成・翻訳・テキストの自動校正などを行ってくれます。

wp.geekの運営チームで試したところ、データベースが古いようで最新情報などを調べる用途には向かないものの、コンテンツ作成の補助としては十分に使えると感じました。

まだまだ発展途上ではあるものの、今後も注目して追いかけていきたい機能と言えるでしょう。

2023年6月度のWordPress脆弱性情報

2023年6月に発見された脆弱性のうち、影響が大きいと見られるものを紹介致します。(今回は5月分も後述しています)
アメリカのセキュリティ企業Sucuri社による発表から、10万インストール以上のプラグインを抜粋しています。

プラグイン名 リスク 対象バージョン 脆弱性内容
Jetpack 12.1.1未満 任意のファイルへの不正操作(作成・改ざん・削除)
WooCommerce Stripe Payment Gateway 7.4.1未満 アクセスコントロールの不備(Broken Access Control)
Password Protected 3.7未満 XSS(クロスサイトスクリプティング)
Photo Gallery by 10Web 1.8.16未満 アクセスコントロールの不備(Broken Access Control)
Unlimited Elements For Elementor 1.5.66未満 任意のファイルのアップロード
Metform Elementor Contact Form Builder 3.3.1未満 XSS(クロスサイトスクリプティング)
Social Media Share Buttons & Social Sharing Icons 1.11.2未満 XSS(クロスサイトスクリプティング)
Download Monitor 緊急 4.8.4未満 任意のファイルのアップロード
WooCommerce Square 3.8.2未満 安全でない直接オブジェクトの参照(IDOR)
Download Manager 3.2.71未満 アクセスコントロールの不備(Broken Access Control)
Download Monitor 4.8.2未満 任意のファイルのアップロード
FiboSearch 1.24.0未満 XSS(クロスサイトスクリプティング)

参考:https://blog.sucuri.net/2023/06/wordpress-vulnerability-patch-roundup-june-2023.html

500万超インストールの「Jetpack」に脆弱性!ただちにアップデートを

人気プラグイン「Jetpack」に、重大な脆弱性が発見されました。
2012年リリースのバージョン2.0以降の「API」に関する脆弱性であり、任意のファイルを操作(作成・改ざん・削除)されるおそれがあるとのこと。

この脆弱性を利用した被害の報告はまだない、とのことですが、上記、AIのトピックでも取り上げたWordPress.comを運営するAutomatticから提供されているということもあり、プラグインのインストール数は500万以上。

公表と同時にバージョン2.0から現行のバージョン12.1まで、各バージョンごとのセキュリティパッチが公開されていますので、自動更新の設定をしていない場合は、早急にプラグインのバージョンアップを行いましょう。

Stripeによる支払いを可能にする「WooCommerce Stripe Payment Gateway」に脆弱性!

WooCommerceを拡張して、Stripeによるクレジットカード決済を実装することのできるプラグイン「WooCommerce Stripe Payment Gateway」に脆弱性が発見されました。

第三者によって、電子メール・ユーザー名・住所など、個人情報が閲覧される可能性がある、とのことで、ECサイト運営社にとっては非常にリスクの大きい脆弱性となります。

対策済みの最新バージョンは公開されていますので、導入されている方はすぐにバージョンアップを行いましょう。

2024年開催のWordCamp Asiaのスケジュールが3月7〜9日に決定!

2024年、第二回開催となるWordCamp Asiaの日程が決定しました。

スケジュールは3月7〜9日で、台北のランドマークタワーである台北国際会議センター(TICC)で開催されるとのことです。

台湾で行われることは第一回のタイ・バンコクでの開催時に決まっていましたので、詳細が発表された形です。
会場となるTICCの収容人数はなんと3,000人以上。

地元台湾のコミュニティが非常に活発ということもあり、大きな会場を用意されたようです。

まだ先の日程ですが、着々と準備が進められているようです。当日が非常に楽しみですね!

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