セキュリティ 2019.10.24 2021.04.28
WordPress保守サービスとは?サービス内容と注意点まとめ
WordPressの保守サービスをご存知でしょうか?
WordPressを守り、セキュリティ対策やバージョンアップなどを行ってくれるサービスです。
サイト運用に集中したいという方やセキュリティに自信がなく専門家に外注する際の選択肢になります。
ただ、具体的に何をしてくれるのかがわからないと、依頼もしづらいですよね。
今回は、弊社のwp.make保守サービスをモデルに、WordPress保守サービスを依頼するとどんなサービスを受けられるのか、解説していきます。
【大手企業の保守実績多数】wp.support保守サービスの詳細はこちら
目次
WordPress保守のサービス内容
まずは、サービス内容を一覧で確認しましょう。
詳しい方はこれで十分かもしれませんね。
- サイト死活監視
- コアファイルのバージョンアップ
- プラグインのバージョンアップ
- 定期的なバックアップ
- 緊急時のバックアップ復元
- 検証環境の構築
- 改ざんチェック
- 電話・メールサポート
- 月次レポート
- サーバー保守
※内容はサービスによって異なります。
お申し込みの前にはサポート内容を確認しておきましょう。
それぞれのサポート内容について、以下で詳しく解説していきます。
サイト死活監視
WordPressサイトが正常に稼働しているかを監視します。
一定間隔でパケットを送るプラグイン等を使用し、応答がなければ保守会社、クライアントにメールで通知するという方法が一般的。
最近では、Webサイトの構成が複雑化しているので、一口に死活監視といっても範囲は様々。
また、監視自体はプログラムで24時間365日可能でも、エラー時の対応は時間帯が決まっている場合もあるので、要件はしっかり確認しましょう。
弊社の場合は、24時間365日のエラー対応が必要な場合には、パートナー企業様と連携して対応しています。
コアファイルのバージョンアップ
WordPress本体(=コア)のファイルを最新にバージョンアップします。
WordPressはセキュリティ対策の観点で、最新バージョンを使用することが推奨されています。
しかし、WordPressのバージョンアップにはトラブルがつきもの。
- サイトが真っ白になってしまった
- プラグインが動かなくなった
- 表示が崩れてしまった
WordPressをバージョンアップした際に、上記のようなトラブルの経験がある方も多いのではないでしょうか。
保守サービスでは、上記のような問題が出ないようにバージョンアップを行ってくれます。
弊社の場合、テスト環境でバージョンアップを行いお客様に確認していただいて、問題がないことを確認した後に本番に反映させます。
バージョンアップで問題が出た場合でも、テスト環境でしっかりと修正・対策を行ってから、本番環境のバージョンアップを行うので、安心して最新バージョンのWordPressをご利用いただけます。
プラグインのバージョンアップ
使用中のプラグインに更新があった場合にバージョンアップします。
コアファイルと同じく、プラグインも最新バージョンの利用が推奨されます。
ただし、バージョンアップによって一部機能に変更があったり、コアファイルのバージョンと相性が悪くなる可能性があります。
WordPress保守サービスなら、問題が出ないようにバージョンアップを代行してくれます。
弊社の場合、テスト環境での事前確認はもちろん、プラグインの機能が変わってサイトに合わなくなった場合は代替できるプラグインのご提案・実装まで対応可能です。
定期的なバックアップ
定期的にWordPressのファイル・データベースのバックアップを取ります。
WordPressのプラグインには、期間を設定して自動でバックアップしてくれるものがあります。
WordPress保守サービスでも、基本的にはこうしたプラグインを使用してバックアップを取ります。
こうしたバックアップ用プラグインを使えば専門知識がなくても、定期的なバックアップ取得の設定をすること自体は可能です。WordPress保守サービスとしての価値は、次に説明する緊急時のバックアップ復元をしてくれるというところになります。
緊急時のバックアップ復元
万が一の時に、バックアップしたファイルを元にサイトを復元するサービスです。
サイト運営は何が起こるかわかりません。
サイトに不具合が生じた場合やファイルを誤って消してしまった場合、ハッキングを受けてサイトの内容が改ざんされてしまった場合など、様々なトラブル・緊急事態が想定されます。
「緊急時のバックアップ復元」は、何らかの問題が発生した場合にバックアップからサイトを元の状態に復元するサービスです。
基本サービスとして含まれることがほとんどですが、稀に別料金となっている場合もあるのでよく確認しておきましょう。
検証環境(テスト環境)の構築
本番サイトを検証するためのサイト(=検証環境、テスト環境)を構築します。
この検証環境を構築することで、WordPress本体やプラグインのバージョンアップ、新規プラグインの追加も、現在のサイトに影響を与えることなく確認することが可能です。
弊社の場合は、基本的に弊社サーバー内に検証環境を構築します。
ただ、既に検証環境をお持ちの場合は、既存の検証環境をそのまま活用することも可能です。
改ざんチェック
WordPressサイトの運営時のリスクの一つが、クラッカーによる不正改ざん。
クロスサイトスクリプディングを仕込まれたり、フィッシングサイト等へのリンクが埋め込まれる可能性があります。
こうした不正な改ざんについては、定期的に不審なコードが記述されていないかを判定するツールやテーマファイルの変更ログを確認するという方法でチェックを行います。
サーバー保守
WordPressと合わせてサーバーの保守を行っているサービスもあります。
サーバー保守は専門の会社に任せるというのも選択肢のひとつですが、WordPress保守と同じ会社に依頼することによるメリットもあります。
一番大きなメリットはトラブル発生時の問い合わせ先が一つで済むということ。
例えば、サイトが見られなくなった際、原因がWordPressかサーバー側かわからない場合、両方の保守会社に問い合わせる必要があります。WordPress保守とサーバー保守を同じ会社に依頼していれば、原因がどちらであっても問い合わせ先はひとつでよく、復旧対応もスピーディに進めることができます。
弊社では、「wp.support保守サービス プラス」のプランで、WordPress保守とサーバー保守の両方に対応しています。
電話・メールサポート
何かがあった場合のホットラインを確認しておくことも重要です。
メール対応のみという保守会社も多いですが、弊社ではトラブル時の対応スピードは特に重要と考えているため、電話サポートにも対応しています
(※平日10:00〜18:00)
また、必要に応じてオンラインMTGやお打ち合わせも対応可能です。
月次レポート
WordPress保守を依頼した後、実際にはどんな作業が行われているのかは、担当者が忙しかったり知識がない場合には確認が難しいところです。
当月の作業やセキュリティ状況などの月次レポートがあれば、作業内容を確認できる上、記録が残るというメリットがあります。
WordPress保守サービスの選ぶ時の流れ
様々なWordPress保守サービスがある中で、どういった点を意識して選べば良いのか以下にまとめました。
- 自社サイトに必要なサポートを決める
- 実績・信頼性をチェック
- サポート体制をチェック
- 最後に予算から絞り込む
では上記について説明していきます。
1、自社サイトに必要なサポートを決める
保守サービスを選ぶ前に、自社サイトに必要なサポートを決めておきましょう。
例えば、
- コアファイル・プラグインのアップデート
- バックアップ・復元
- セキュリティ対策
- 電話サポート
- サーバー保守
などがあります。
また、それぞれ「絶対に必要なサポート」と「出来れば欲しいサポート」に区別しておけば、候補となるサービスのピックアップがスムーズになります。
2、実績・信頼性をチェック
WordPress保守サービスを運営している会社は様々ありますが、選ぶ際に特に重要なのが実績や信頼性です。
大切なWebサイトを任せるわけですから、その会社が本当に信頼できるか、実績や会社情報を確認して信頼性をチェックしておきましょう。
見積もり段階で打ち合わせに応じてくれるのであれば、担当者の知識レベルや対応スピードを確認しておくと、緊急時にどれくらいのスピードで対応してくれるのかの参考になります。
3、サポート体制をチェック
次にサポート体制のチェックしましょう。
WordPressサイトを運営していると、「表示が崩れてしまった」「投稿した記事が表示されない」「ログインできなくなった」など、不具合やトラブルが発生することがあります。
万が一の時の復旧を考えると、メールサポートだけでなく、電話サポートがあると便利です。
メールサポートのみの場合、最大応答時間が24~72時間の設定が多く、緊急時の対応に不安が残ります。
必要に応じて、打ち合わせにも応じてくれるようであれば、さらに安心感が高くなります。
4、最後に予算を踏まえて交渉する
最後に予算内で依頼可能か確認しましょう。
条件に合うものがない場合は、手順1で決めた「絶対に必要なサポート」を元にサービスを選んでいきます。
また、予算をオーバーしてしまうものの、どうしても気になるサービスがあれば、直接問い合わせて交渉するのも良いでしょう。
当社では、ご依頼内容に合わせてプランをカスタマイズしたり、複数サイトの保守をご依頼いただける場合はディスカウントが可能な場合があります。
WordPress保守おすすめサービス5選
実際にどんな会社やサービスがあるのかわからないという方のために、WordPress保守おすすめサービス5選を紹介します。
上記で、考えたサポート・予算・サポート体制・実績や信頼性を参考に、検討していただけたらと思います。
※「○→対応」「×→未対応」「△→一部対応またはオプション」「?→不明」
wp.support
項目 | 詳細 |
---|---|
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 40,000円 |
サーバー保守 | ○ (※サーバー保守プランあり) |
サイト死活監視 | ○ |
コアアップデート | ○ |
プラグインアップデート | ○ |
定期バックアップ | ○ |
バックアップ復元 | ○ |
検証環境構築 | ○ |
改ざんチェック | ○ |
月次レポート | ○ |
サポート体制 | 電話・メール・打ち合わせ制限なし |
WordPress保守に必要な項目は全て網羅しており、電話サポートや打ち合わせの回数制限もないため安心です。
株式会社CHINTAIやマイナビウーマンといった大手企業での実績が多数あり、大規模サイトの保守・管理に安定感があります。
月額費用は相場より少し高めですが、サイトのセキュリティや運営を安全に行いたい場合にオススメです。
WP保守工房
項目 | 詳細 |
---|---|
初期費用 | 25,000円〜 |
月額費用 | 50,000円〜 |
サーバー保守 | × |
サイト死活監視 | ○ |
コアアップデート | ○ |
プラグインアップデート | ○ |
定期バックアップ | × |
バックアップ復元 | ○ |
検証環境構築 | ○ |
改ざんチェック | ? |
月次レポート | × |
サポート体制 | メールのみ |
WP保守工房は、必要最低限の保守対策を行ってくれます。
カスタマイズやコンテンツの修正もしてくれますが、プランによって工数に制限があります。
定期バックアップについては、上位プランからのみの対応であることに気をつけましょう。
費用については、相場より少し高め。
インターフェイスデザインスタジオ株式会社
項目 | 詳細 |
---|---|
初期費用 | 11,000円※契約に至らない場合 |
月額費用 | 22,000円〜 |
サーバー保守 | × |
サイト死活監視 | × |
コアアップデート | ○ |
プラグインアップデート | ○ |
定期バックアップ | ○ |
バックアップ復元 | ○ |
検証環境構築 | ○ |
改ざんチェック | ○ |
月次レポート | × |
サポート体制 | メール・チャット |
10年以上の経験をもつエンジニアが対応し、他社で製作されたWordPressサイトにも対応してもらうことができます。
WP保守の基本的なサービスは網羅しています。ただ、サイトの死活監視は行っていないので注意が必要です。
費用としては、相場より少し低いですが電話サポートはつきませんので、緊急時の体制等は要確認です。
B-CREATE
項目 | 詳細 |
---|---|
初期費用 | 50,000円 |
月額費用 | 30,000円 |
サーバー保守 | × |
サイト死活監視 | × |
コアアップデート | ○ |
プラグインアップデート | ○ |
定期バックアップ | ○ |
バックアップ復元 | △ |
検証環境構築 | △ |
改ざんチェック | ○ |
月次レポート | × |
サポート体制 | 不明 |
WordPress保守サービスとしては、最低限の範囲は抑えています。
ただし、バックアップの復元やテスト環境の構築がオプションとなっており、別途料金が必要です。また、サーバー単位やサイト単位ではなく、テーマごとの料金設定となることも注意が必要です。
月額料金としては、相場通りではあるもののオプションを考えると割高感があります。
外部参考リンクB-CREATEはこちら
WordPressケアスタジオ
項目 | 詳細 |
---|---|
初期費用 | 30,000円〜 |
月額費用 | 8,000円〜 |
サーバー保守 | × |
サイト死活監視 | △ |
コアアップデート | ○ |
プラグインアップデート | ○ |
定期バックアップ | ○ |
バックアップ復元 | ? |
検証環境構築 | ? |
改ざんチェック | ○ |
月次レポート | × |
サポート体制 | メールのみ |
基本的な保守項目を網羅しており、初期費用がかかるものの、ランニングコストは相場より安いのが特徴。
ただ、サイトで使用している機能で料金が変わり、オリジナルテーマやカスタムフィールドを利用している場合は、相場相応の料金になります。
個人の方など、WordPressをあまりカスタマイズされていない方におすすめです。
外部参考リンクWordPressケアスタジオはこちら
まとめ:WordPress保守を依頼する時は要件・範囲を確認する
WordPress保守サービスの具体的な内容について解説してきました。
もし、WordPress保守を外注するという際には、保守会社との間で、保守の要件やサポート範囲をしっかり確認しておきましょう
緊急で対応してほしいのに、それはサポート範囲外なので対応できません、と言われたら困りますよね。
どこまでがサービス内容に含まれるのか、対応時間や連絡方法、別料金がかかる対応はあるか、など、しっかりと要件・範囲を確認した上で契約を結びましょう。
WordPressサイトの保守・運用・管理のご相談はこちらWordPressサイトの制作・リニューアル等のご相談はこちらWordPressサイトのハッキングからの復旧・不具合の解消はこちら
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