基礎知識 2024.06.04

【2024年5月】WordPress脆弱性情報&注目ニュース まとめ|WordPress6.5.3メンテナンスリリースが公開など

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株式会社e2e wp.geek編集部

WordPressサイト制作サービス「wp.make」やWordPress保守・運用サービス「wp.support」などを展開する株式会社e2eの情報発信チームです。お客様の課題解決に役立つ、WordPressの最新情報をお届けいたします。

WordPress6.5.3 メンテナンスリリースが公開

2024年5月7日にWordPress6.5.3がリリースされました。

WordPress6.5.3はメンテナンスリリースで、WordPressコアのバグ12件、ブロックエディターのバグ9件が修正されています。
まだ、アップデートしていない場合は、必ずアップデートしておきましょう。

Five for the Futureプログラムについて

2019年に正式に開始された「Five for the Futureプログラム」の現状をまとめた記事が投稿されていました。

「Five for the Future」の名前は、企業や個人が自身のリソースの5%をWordPressプロジェクトに貢献することを奨励する考え方に由来しています。
このイニシアチブは、WordPressの共同創設者であるマット・マレンウェッグによって提唱され、2014年に公式に開始されました。以来、多くの企業や個人がこのプログラムに参加し、WordPressのコア、テーマ、プラグインの開発、ドキュメントの作成、翻訳、サポートなど、さまざまな分野で貢献しています。

2024年5月20日時点での「Five for the Future」プログラムの状況は次の通り。

・自己スポンサーの貢献者: 8,102人が114,001時間を誓約
・会社スポンサーの貢献者: 897人が7,926時間を誓約

「Five for the Future」プログラムへの参加は、個人や企業が自発的にリソースを提供することから始まります。
公式ウェブサイトや関連するGitHubページで詳細情報を確認し、自分がどのように貢献できるかを探してみましょう。
興味のある方は、ぜひ公式サイトを訪れて詳細を確認し、参加を検討してみてはいかがでしょうか。

2024年5月度のWordPress脆弱性情報

ここからは2024年5月度に発見された脆弱性をご紹介します。
今月はWordPressやプラグインに関連する脆弱性が38個発見されました。

自社のWordPressで使用している場合は、速やかに修正済みバージョンへのアップデート、アンインストール、代替プラグインへの差し替えなどの対策を行いましょう。

特に「Yoast SEO」「Jetpack」など、日本でも多くのユーザーがいるプラグインにも脆弱性が見つかっていますのでご注意ください。

  • Unlimited Elements For Elementor
  • 深刻度: 高
  • 脆弱性: SQLインジェクション
  • CVE: CVE-2024-3055
  • インストール数: 200,000+
  • 影響を受けるバージョン: Unlimited Elements For Elementor <= 1.5.104
  • 修正済みバージョン: Unlimited Elements For Elementor 1.5.105
  • Elementor Website Builder
  • 深刻度: 中
  • 脆弱性: クロスサイトスクリプティング(XSS)
  • CVE: CVE-2024-4619
  • インストール数: 5,000,000+
  • 影響を受けるバージョン: Elementor Website Builder – More than Just a Page Builder <= 3.21.5
  • 修正済みバージョン: Elementor Website Builder – More than Just a Page Builder 3.21.6
  • Gutenberg Blocks with AI by Kadence WP
  • 深刻度: 中
  • 脆弱性: クロスサイトスクリプティング(XSS)
  • CVE: CVE-2024-3189
  • インストール数: 400,000+
  • 影響を受けるバージョン: Gutenberg Blocks with AI by Kadence WP <= 3.2.37
  • 修正済みバージョン: Gutenberg Blocks with AI by Kadence WP 3.2.38
  • Royal Elementor Addons and Templates
  • 深刻度: 中
  • 脆弱性: クロスサイトスクリプティング(XSS)
  • CVE: CVE-2024-3887
  • インストール数: 300,000+
  • 影響を受けるバージョン: Royal Elementor Addons and Templates <= 1.3.974
  • 修正済みバージョン: Royal Elementor Addons and Templates 1.3.975
  • One Click Demo Import
  • 深刻度: 低
  • 脆弱性: PHP オブジェクトインジェクション
  • CVE: CVE-2024-34433
  • インストール数: 1,000,000+
  • 影響を受けるバージョン: One Click Demo Import <= 3.2.0
  • 修正済みバージョン: One Click Demo Import 3.2.1
  • Password Protected
  • 深刻度: 低
  • 脆弱性: アクセス制御の不備
  • CVE: CVE-2024-0437
  • インストール数: 400,000+
  • 影響を受けるバージョン: Password Protected <= 2.6.6
  • 修正済みバージョン: Password Protected 2.6.7
  • White Label CMS
  • 深刻度: 低
  • 脆弱性: アクセス制御の不備
  • CVE: CVE-2024-4280
  • インストール数: 200,000+
  • 影響を受けるバージョン: White Label CMS <= 2.7.3
  • 修正済みバージョン: White Label CMS 2.7.4

該当するプラグイン等を導入していた場合は、速やかにアップデートを行うようにしましょう。

脆弱性に対するセキュリティアップデートは、バージョンアップによる不具合が起こりづらい部分なので、比較的安全にアップデートできます。
(ただし、作業前には必ずバックアップを取っておきましょう)

バージョンアップの方法や注意点については、以下の記事を参考にしてください。

WordPressのバージョンアップはなぜ必要なのか?5つの理由を紹介

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