基礎知識 2024.05.28 2024.06.06
コーポレートサイトリニューアルのタイミングは?進め方や注意点を解説
「最近、自社サイトのデザインが古く感じる」
「企業イメージを一新してブランディングしたい」
「新しいGoogleアルゴリズムに対応したサイトにしたい」
そんな時は、コーポレートサイトのリニューアルのタイミングです。
今回は、コーポレートサイトのリニューアルをテーマに、実施するタイミングや手順、注意点などを詳しく解説します。
目次
コーポレートサイトをリニューアルするタイミング
コーポレートサイトのリニューアルを実施するタイミングとして、次のようなものが挙げられます。
デザインを一新したい時
会社名・サービス名が変わった、リブランディングしたい、デザインが古くなったなどの理由でデザインを新しくしたい時に、サイトのリニューアルを検討しましょう。
サイトのデザインは会社のイメージに直結するため、会社の名前やコンセプトを変更した場合や、ユーザーに与えるイメージを変えたい場合はそれに合わせてサイトのデザインも一新すべきです。
また、Webデザインのトレンドに合わせて、定期的にサイトデザインの見直しを行うことをおすすめします。
Webトレンドに対応したい時
新たなWeb技術に対応するためにも、サイトのリニューアルが必要です。
例えばスマートフォンの普及とともに、多くのWebサイトがスマートフォンでの表示に対応するために、レスポンシブデザインへの変更を行いました。
Webトレンドへの対応は、ユーザーにとってのサイトの利便性にも関わるため、トレンドが変化する3〜5年の周期でリニューアルを実施すると良いでしょう。
サイトの情報を整理したい時
サイトの運営を続けていくうちに、情報が古くなったりリンク切れが起きたりすることがあります。
日頃から情報の整理を行うことが大切ですが、サイトの規模が大きくなり管理が追いつかなくなるケースもあります。その場合、サイトのリニューアルを行って情報を一気に見直すのも1つの手です。
アクセス数を増やしたい時
コーポレートサイトのリニューアルは、アクセス数を増やしたい時にも効果的です。
検索エンジンに評価されるサイト作りを行い、検索結果に上位表示されるようにしましょう。
定期的にアップデートされる検索エンジンのアルゴリズムに対応することで、サイトの評価が上がります。
また、サイトリニューアルによりSEOやサイトスピードを意識したサイトにすることでも、アクセス数アップが見込めます。
コーポレートサイトをリニューアルする手順
コーポレートサイトのリニューアルを実施する場合の、一般的な手順を解説します。
コーポレートサイトの課題を分析する
コーポレートサイトのリニューアルは、サイトの課題を解決するために行われるのが一般的です。そのため、リニューアルの際はまず課題を分析することから始めます。
コーポレートサイトの課題を分析する方法としては、次のものがあります。
- Google AnalyticsやGoogle Search Consoleなどの解析ツールを使い、アクセス状況を確認する
- 3C分析などのフレームワークを使い、自社サイトの強み・弱みや課題点などを確認する
- 競合調査により、他社サイトとコンテンツやデザインを比較する
- ユーザー目線でサイトの改善点を見つける
リニューアルの目標を設定する
続いて、コーポレートサイトの課題に沿って目標設定を行います。
コーポレートサイトのリニューアル後に効果を確認するため、目標は定量的で具体的なものにしましょう。
例えば、「オーガニック検索からの流入が少ない」というサイトの課題に対しては、「リニューアル後の半年間で、○○というキーワードでの流入数を1.5倍にする」といった目標を設定します。
サイトの設計を決める(サイトマップ作成)
リニューアル後のコーポレートサイトの設計を決めます。
サイト設計を決める時は、サイトの構造をマップ化したサイトマップを作成すると良いでしょう。その際は、次のポイントを意識してください。後に、レイアウトやデザインを考える時も同様です。
- リニューアルの目的に沿ったもの
- あまり複雑でなく、ユーザーがアクセス・操作しやすいもの
- 購入や資料請求などのCVへの導線を意識したもの
既存のサイトマップをもとに、変更点が分かるように変更後のサイトマップを作成しましょう。
サイトマップの作成後は、サイト内のページタイトルやURLを示したディレクトリマップにも変更点を示します。
ディレクトリマップはサイトの運用に活用でき、リニューアルの際にも役立ちます。特にリニューアル時に特定のページの削除やURL変更がある場合には、ディレクトリマップでリダイレクトの対応表を作成すると抜け漏れを防止できます。
サイトの立ち上げの時にディレクトリマップを作成していなかった場合は、リニューアルを機に作成することをおすすめします。
◆ディレクトリマップサンプルのDLはこちら
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1tm5AcP7gG8P5kMJjqVDD7pN6bNWoQjCeNGcP_5o5TUY/edit#gid=387023435
※スプレッドシートをコピーしてご活用ください。
レイアウトとデザインを作成する
リニューアル後のサイトのレイアウトとデザインを作成します。
ワイヤーフレームを作成し、ページごとのレイアウトを決めましょう。
作成したワイヤーフレームをもとに、デザインを決定します。
ワイヤーフレーム作成のコツは、必要な要素を取捨選択して配置していくこと。
どのコンテンツをどのページに掲載するか、実際のユーザーの動きを想像しながら作成しましょう。
デザインについては、PhotoshopやIllustratorといったデザインツールを使用する必要がある他、デザインの知識・ノウハウがないと有効なリニューアルに繋がらないため、プロのデザイナーに依頼するのがおすすめです。
社内にデザイナーがいない場合は、Web制作会社などに外注することも検討しましょう。
サイト制作を行う
サイトの大まかな構造やデザインが決まったら、実際にサイトのリニューアル作業を行います。
キービジュアルなどの画像やボタン、テキストなどを一新する場合は、リニューアルの前に素材をすべてそろえておくと作業がスムーズです。
現在、動作している本番サイトに影響を与えないよう、テスト環境を作成して作業を行うのが一般的です。
公開前にチェックを行う
コーポレートサイトのリニューアルが完了したら、公開前にサイトの不具合がないかチェックを行います。
表示崩れがないか、リンク切れが起きていないかを重点的に確認してください。
また、本番公開後にも改めてリンク切れやフォームの動作については、再度チェックすることを推奨します。本番環境移行時のミスや、テスト環境では問題ないが本番環境でのみ不具合が発生する、といったトラブルは十分に起こり得ます。
不具合を放置したままのWebサイト運用にならないよう、公開のタイミングでしっかりとチェックをおこないましょう。
WordPressでのサイト制作については、こちらの記事もご覧ください。
>>「wordpress 企業サイト 作り方」の記事へ内部リンク
コーポレートサイトリニューアル後の運用
コーポレートサイトのリニューアル後の運用は、以下の通りです。
リニューアルの告知
リニューアルはユーザーの関心が高く、コーポレートサイトへのアクセスの増加が期待できるため、しっかり告知を行いましょう。
告知は、プレスリリースやSNSなどで行います。
リニューアルの目的がブランドイメージの一新であればその旨も伝え、今後企業が目指すビジョンを共有しても良いでしょう。
効果測定の実施
リニューアルの効果を見るために、効果測定のための環境を整えます。
Google AnalyticsやGoogle Search Consoleなどの解析ツールとの連携や、コンバージョンが正しく計測されているか検査するコンバージョンテストを実施しましょう。
環境を整えた後は、設定した目標数値をはじめサイトのアクセス数や離脱数、コンバージョン数などを、解析ツールを使って定期的に確認してください。
PDCAの実施
サイトをリニューアルしたら、それで完成ではありません。
目標数値を達成するためには、PDCAを回してサイトを随時改善していく必要があります。
目標に達していなかった場合、その原因と改善策を考えて実行し、また効果測定を行う作業を繰り返します。
サイト改善には、テキストやCTAボタンを変えて検証するABテストや、ユーザーの行動を視覚化したヒートマップなどを活用することをおすすめします。
コーポレートサイトリニューアルの注意点
最後に、コーポレートサイトのリニューアルを行う時の注意点を4つ解説します。
ユーザーファーストを心がける
サイトのリニューアルというと企業のメリットばかりを考えがちですが、「コーポレートサイトはユーザーが利用するもの」という考えを忘れないように注意してください。
例えば、発信したい情報が多すぎてサイトの構造が複雑になると、ユーザーにとって使いにくいサイトになってしまいます。
リニューアルの過程で、都度「ユーザーが利用しやすいか」「ユーザーが求めている情報か」という振り返りを行いましょう。
リダイレクト設定を行う
サイトリニューアルでURLが変更になる場合、必ずリダイレクト設定を行いましょう。
ドメインだけでなく、フォルダ名やディレクトリを変更した場合にもリダイレクト設定が必要です。
リダイレクト設定によって、ユーザーが古いページにアクセスした際、自動的に新しいページへ転送されます。
リダイレクト設定を行わないとページがリンク切れになり、ブックマークなどから飛んだユーザーがページへアクセスできなくなってしまいます。
リダイレクト設定は、ディレクトリマップを活用して新旧のURLを対応させながら行うと良いでしょう。
また、WordPressの場合はプラグインを使って簡単にリダイレクト設定が可能です。
>>WordPressのリダイレクト設定方法を解説!プラグインあり・無し
検索順位が一時的に下がることもある
リニューアル後は、新しいURLや構造をもとに検索エンジンがサイトの再評価を行うため、検索順位が一時的に下がることがあります。
そのため、商品購入や資料請求、お問い合わせなどに影響が出ないよう、サイトの公開日に注意しましょう。
外注なら繁忙期を避けられると良い
サイトのリニューアルを外注する場合、可能であれば繁忙期である3〜4月公開のスケジュールは避けると良いでしょう。
サイト公開が集中する3〜4月は繁忙期にあたり、3〜4月公開のスケジュールで依頼すると、品質や納期に影響する可能性もあります。
繁忙期以外の公開スケジュールで外注に依頼すれば、制作会社も見つかりやすくなるというメリットもあります。
ただ、やはり企業的には3〜4月の時期に公開したいケースも多いと思うので、そういった場合は、なるべく早めに動き出して制作会社のリソースを抑えましょう。
Webサイトの規模・複雑さにもよりますが、概ね半年〜1年以上前であれば余裕を持った制作進行が可能です。
まとめ
コーポレートサイトのリニューアルは、サイトの課題を解決したいと思ったタイミングで行いましょう。少なくとも、Webデザインや技術のトレンドが移り変わる3〜5年周期で行うのが理想的です。
リニューアルの際は目標を決めて効果測定を行い、より実用的で効果的なコーポレートサイトを目指しましょう。
コーポレートサイトのリニューアルは、外注することも可能です。
「プロに任せてより良いコーポレートサイトにリニューアルしたい」「自社サイトの課題を見つけて欲しい」といった場合には、サイト制作のプロへ依頼することをおすすめします。
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