基礎知識 2023.09.15 2023.09.15
WordPressで会員サイトを作る方法!2つのメリットとおすすめプラグイン
WordPressは、誰でも簡単にWebサイトを作れることから、世界で63.7%、国内では83.6%の圧倒的No.1のシェアを誇るCMSです。(2023年1月時点)WordPressでは、通常のWebサイトはもちろんのこと、会員サイトのような高度なサイトをコーディングなしで作ることも可能です。
ただ、実際に会員サイトを作る手順を知らないという方も多いのではないでしょうか。本記事では、WordPressで会員サイトを作るメリットや作る際に必要なプラグイン、WordPressで会員サイトを作る際の注意点について解説します。
これから会員サイトを構築して運用しようと考えている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
目次
WordPressで会員サイトを作ることはできる?
結論から申し上げると、WordPressで会員サイトを作ることは可能です。デフォルトで閲覧制限をかけられるテーマや、会員サイトを作るためのプラグインが豊富に用意されているため、コードを一切触ることなく会員サイトを作れます。
ページに閲覧制限をかけるだけではなく、会員のランクによって閲覧できるコンテンツを変えられたり、会員サイト内で会員同士のコミュニケーションを促せる機能があるプラグイン等もあります。作成したい会員サイトの用途や狙いに応じて、適切なテーマやプラグインを活用して会員サイトを制作すると良いでしょう。
WordPressで会員サイトを作る2つのメリット
WordPressで会員サイトを作る2つのメリットは下記の通りです。
- プラグインだけで簡単に実装できる
- コンテンツマーケティングとの相性が良く集客がしやすい
それぞれ順番に解説します。
プラグインだけで簡単に実装できる
会員サイトを1から作るとなった場合、パスワードによる管理をページ単位で行うためのプログラミングスキルが必要です。しかし、WordPressを使用すればプラグインを実装することで、簡単に会員サイトを構築できます。
プラグインの中には無料で使えるものもあるため、本来実装にかかるはずだった費用や時間もかけずに会員サイトを実装することも可能です。
コンテンツマーケティングとの相性が良く集客がしやすい
会員サイトを運営する上で、会員数を増やすことは収益の確保やサービスの継続のためにも非常に重要です。
会員の集客方法について、メディアサイトを使ったコンテンツマーケティングを考えているのなら、WordPressは有力な選択肢となります。
何故なら、WordPressはブログなどのメディアサイトとの相性が非常に良いCMSだからです。
自社で管理するメディアをオウンドメディアと呼びますが、SNSとの連携やGoogle検索からの集客など、オウンドメディアを運用することで会員数を増やす施策を幅広く展開することができます。
さらに、同一WordPress内で、オウンドメディアと会員サイトを共存させれば、一つの管理画面からオウンドメディアも会員サイトも管理することができてシンプルです。(管理画面を分けた方がわかりやすい場合は、別々のWordPressで管理することもできます)
ユーザー視点で見ても、オウンドメディアと会員サイトが同じドメインであれば、使いやすく安心感も生まれ、会員登録する率の向上も見込めるでしょう。
WordPressで会員サイトを作る際に役立つプラグイン4選
WordPressで会員サイトを作る際に役立つプラグインとして、下記の4つが挙げられます。
- WP-Members Membership Plugin
- Simple Membership
- Ultimate Member
- Groups
それぞれ順番に解説します。
WP-Members Membership Plugin
WP-Members Membership Pluginは、会員サイトのような限定ページの実装が簡単に行えるようになるプラグインです。
このプラグインを使用すれば、会員登録等もすべてユーザー自身が行えるようになる上に、管理者側で特定のユーザーのブロックや削除を行うことも実現します。
カスタマイズを行うことによって、会員登録を承認制にしたり、reCAPCHAを使用した不正防止を行ったりすることもできる点が非常に大きなメリットと言えるでしょう。
Simple Membership
Simple Membershipは、記事単位でのアクセス制限をかけられるプラグインです。
細かくアクセス制限をかけられる上に、複数の料金プランを設定してそれぞれで公開範囲を変えるといったことも可能です。
プラン設定は無制限に行えるため、多くの料金プランを用意している商品を取り扱う場合でも安心して利用できます。
また、WordPressとUIが非常に似ていることから、管理画面の操作性が高いことも大きなメリットの一つです。
煩わしい操作は避けたい方にとっても、おすすめのプラグインと言えるでしょう。
Ultimate Member
Ultimate Memberは、日本語対応がされており操作が比較的簡単に行えるプラグインです。
アドオンを使用することで、機能のカスタマイズも柔軟に行えることから、様々な場面で使用できるでしょう。
登録フォームのデザインや項目を簡単に変更できる上に、拡張機能を用いることでreCAPTCHAなどのセキュリティ対策を行えるのも大きな利点と言えるでしょう。
Groups
Groupsは、複数のプランに分けて閲覧可能部分を変えたい場合に便利なプラグインです。
大手投稿プラットフォームのnoteにあるように、記事内で「これ以降の購読は有料プランに加入する必要がある」といった機能を実装することも可能であり、機能の柔軟性に非常に長けています。
直感的な操作で設定が行えるため、簡単に設定を完了させたいという方にも非常におすすめです。
WP-Members Membership Plugin |
Simple Membership |
Ultimate Member |
Groups | |
---|---|---|---|---|
特徴 | カスタマイズによって、 様々な機能を使える |
会員プランに応じて 閲覧制限をかけられる |
直感的な操作感で分かりやすい | 会員ごとに閲覧コンテンツを 制限しやすい |
無料プランの有無 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
どんな会員サイトに向いているか | 審査制の会員サイトなどの、 多機能が求められるサイト |
複数の会員プランを持つ会員サイト | シンプルで簡潔な会員サイト | 複数のプランによって、 閲覧制限をかけたい会員サイト |
実績 | 7万人以上のユーザー | 5万人以上のユーザー | 20万人以上のユーザー | 2万人以上のユーザー |
日本語対応の有無 | ◯ | ◯ | ◯ | X |
主な機能 | コンテンツの閲覧制限、ログイン、登録などの 機能をショートコードで実装 |
会員プラン別の閲覧制限 PayPal、 Braintree、 Stripeなどの決済連携 |
フロント側によるフォーム作成
プラン別に閲覧範囲を制限 |
1記事内での、会員プラン別の表示制限
プラン別の閲覧制限 |
有料プラン・無料プランの違い | 招待コードや、ダウンロード保護、 その他リダイレクト機能など |
SNSや WooCommerceとの連携が可能になる |
会員が使える投稿機能や、 WooCommerceとの連携 |
WooCommerceとの連携 ニュースレターの送付機能など |
会員サイトを作れるWordPressプラグインの選び方
会員サイトを作れるWordPressプラグインを選ぶ際は、下記の3点に注意しましょう。
- 初期費用とランニングコスト
- 初心者でも実装できるか
- セキュリティ対策は万全か
それぞれ順番に解説します。
初期費用とランニングコスト
WordPressのプラグインの中には、無料のものと有料のものがあります。そのため、プラグインを使う際は、無料なのか有料なのかを確かめるとともに、有料の場合はどの程度の費用が必要になるのかを事前に確かめておきましょう。
また、有料の場合については下記の3種類の課金形態があります。
- 導入時にコストがかかるケース
- 毎月一定額がかかるケース
- 導入時と毎月のランニングコストがかかるケース
どのタイミングで、どの程度の費用がかかってくるのかは会員サイトを運営する上で非常に重要な要素なので、必ず事前に確かめておきましょう。
初心者でも実装できるか
WordPressで会員サイトを構築する場合、記事の公開や権限変更といった設定を自社内で行うケースがほとんどです。そのため、社内にWordPressに詳しい人材がいない場合には、初心者でも問題なく操作できるものを使用することが重要です。
もし、操作に一定のスキルが必要な場合、導入時の初期設定で思わぬミスをして情報漏洩等に繋がったり、トラブルがあったときの迅速な対処が難しくなったりします。これらの事態を招いてしまうと、会員の満足度が低下するとともに、事業等の業績に悪影響を与える可能性もあります。
トラブルの対処や日々の更新をスムーズに行うためにも、自社の担当者レベルに合わせたプラグインを選択しましょう。
セキュリティ対策は万全か
会員サイトを使用する際に、最も注意すべき点がセキュリティ対策の観点です。会員サイトには会員の個人情報はもちろんのこと、有料会員限定のコンテンツなどの機密情報も含まれるため、十分なセキュリティ対策が求められます。
セキュリティ対策が万全かどうかを判断するためにも、プラグインの開発者が個人ではなくチームで開発を行っているかや、メンテナンスが頻繁に行われているかも確認しましょう。なぜなら、このようなプラグインでは、いざ脆弱性が報告され、セキュリティリスクに晒されてもすぐにメンテナンスが行われることが期待されるからです。
一方で更新頻度が少ないプラグインや、最終更新が1年以上前のプラグインでは、プラグインに脆弱性が見つかっても放置されるリスクが高かったり、最新のWordPressと互換性がなくなることで不具合が生じたりするケースが考えられます。
WordPressプラグインで会員サイトを作る際の注意点
また、プラグイン全般の注意点として、プラグインを導入してからカスタマイズを行おうと、ファイルを直接編集することは控えましょう。
なぜなら、プラグインを直接編集すると、バージョンアップ等のメンテナンスが行えなくなってしまい、セキュリティリスクが高くなってしまうからです。
特に会員サイトについては、個人情報や非公開情報を取り扱うことを考えると、セキュリティリスクを抱えている状態は非常に危険です。
そのため、プラグインファイルの直接編集は行わず、子テーマのファイルを編集する形にしましょう。
また、大きなカスタマイズを行う場合は、不具合が起こることを防ぐためにも専門家に依頼することを推奨します。
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まとめ
本記事では、WordPressで会員サイトを作るメリットや、作る際に使用するプラグインを紹介するとともに、プラグインを選ぶ際の注意点について解説しました。
WordPressを使用して会員サイトを作る際は、セキュリティ対策や保守・運用の観点にも考慮する必要があります。安全かつユーザーフレンドリーな会員サイトを作るためにも、ぜひ本記事の内容を参考にしてください。
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