カスタマイズ 2023.11.07

WordPressに予約システムを導入!プラグイン・ツール・Googleカレンダー3つの方法を紹介

この記事を書いた人

土井 純也

WordPressスペシャリスト・エンジニア/株式会社e2e 取締役 / CTO

1985年北海道生まれ。
200社以上の大手上場企業のWordPressサイトの制作、保守・セキュリティをサポートしている。

【 展開しているサービス一覧 】
■WordPress開発サービス「wp.make
■WordPress保守/運用サービス「wp.support
■WordPressハッキング/緊急復旧対応サービス「wp.rescue
■WordPressバージョンアップ代行サービス「wp.versionup

WordPressに予約システムを設置するには?プラグイン・ツール・Googleカレンダー3つの方法を紹介

WordPressで予約システムを設置することで、サイト運営がより便利になります。
今回は、プラグイン・ツール・Googleカレンダーそれぞれの予約システムの設置方法を解説します。

WordPressサイトに予約システムを設置するメリット

WordPressサイトに予約システムを設置することで、次のようなメリットがあります。

いつでも予約を受け付けられる

電話や来店で予約を受け付ける場合、営業時間外では予約を受けられないというデメリットがあります。
WordPressサイトに予約システムを設置すれば、いつでも予約を受けることができ、機会損失を防ぐことができます。

顧客満足度が上がる

予約システムでいつでも予約を受けられれば、顧客満足度の向上にもつながります。
予約受付時間が限定されていると、日中は仕事などで忙しくなかなか予約する時間が取れない方も多いです。
24時間Webから予約を受け付けることで、ユーザーの好きな時間に予約の手続きができるようになり、満足度にも影響します。

データ分析が可能

予約システムによっては、いつ、どんなユーザーが予約を取っているかデータを分析できるものもあります。
データ分析を行うことで、客層分析や集客のための課題発見に役立てることができ、継続的なビジネスの発展に活かせるでしょう。

予約システムの主な機能

予約システムの基本的な機能は、次の3つです。

日単位・時間単位の予約の受付

日単位または時間単位の予約受付をします。

日単位は、日を跨ぐ宿泊などの予約に。時間単位は、セミナーや美容室、会議室などの予約に最適です。

予約完了メールの配信

予約者に予約完了メールを配信する機能がついているものも多いです。
予約完了メールは予約者が予約内容を確認するのに役立ち、文面を自由にカスタマイズできるものもあります。
中には、予約日前日などにリマインドメールを送れる予約システムも。

決済機能

有料オプションであることがほとんどですが、決済機能付きの予約システムもあります。
当日に決済する手間を省ける他、サイト運営者にとっては予約の無断キャンセルを防げるというメリットにもなります。

WordPressに予約システムを設置する方法

各方法の特徴や、メリット・デメリットを紹介します。

メリット デメリット
プラグイン 簡単に予約システムを導入できる HTMLやCSSの知識がないとカスタマイズできないものも
予約システムツール 直感的な操作で予約システムを導入・運用できる 無料版では機能に制限がある
Googleカレンダー 無料(※)で予約システムを設置できる 機能やデザインに制限が多い

(※)Google Workspaceのアカウントが必要な方法もある

プラグインを利用する

WordPressではsプラグインを使って、さまざまな機能を追加することができます。
予約システムのプラグインも存在し、インストールするだけで簡単に予約システムの導入が可能です。
予約システムのプラグインはデフォルトのままでも十分使えるものも多いですが、機能やデザインをカスタマイズしたい場合は、HTMLやCSSの知識が必要です。

予約システムツールを利用する

予約システムツールをWordPressサイトに埋め込むことで、予約システムを設置できます。
ボタン操作で直感的に予約システムの導入や運用ができるため、特別な知識は必要ありません。
無料のツールも多いですが、広告が表示されたり決済機能がなかったりと制限があるため、気になる場合には有料プランの導入も検討しましょう。

Googleカレンダーを利用する

Googleカレンダーを使って予約管理をする方法は、主に2つあります。

【Google Workspace対象】予約スケジュールで予約管理をする

Google WorkspaceのBusiness Standardプラン以上のユーザーであれば、追加料金なしでGoogleカレンダーでの予約管理が可能です。
Google Workspaceを導入している企業は、検討してみてはいかがでしょうか。
なお、個人のアカウントで予約スケジュール機能を使用したい場合、Google Workspace Individualへの登録が必要です。

【全アカウント対象】予約枠で予約管理をする

個人の無料アカウントでも、Googleカレンダーの「予約枠」というデフォルト機能で予約管理をすることは可能です。
必要最低限の予約管理さえできれば良いという方は、こちらの方法で十分でしょう。

予約スケジュールと予約枠のいずれの方法も、プラグインや予約システムツールに比べると、機能やデザインが制限されます。
また、予約を受け付けるオーナーだけでなく、予約者もGoogleアカウントが必要な点にも注意してください。

予約システムにおすすめのプラグイン

では、ここからはプラグイン・予約システムツール・Googleカレンダーそれぞれの予約システムの詳細について解説していきます。
まずは予約システムのプラグインのおすすめを紹介します。

Booking Package:宿泊もタイムテーブルもマルチに

どのプラグインを入れるか迷ったら、マルチに使えるBooking Packageがおすすめ。
Booking Packageは、日単位と時間単位どちらの予約にも対応した無料プラグインです。
予約カレンダーや予約フォーム、予約完了メールなどを詳細に設定でき、CSSを使った高度なカスタマイズも可能です。

【主な機能】

  • タイムテーブルでの予約
  • 日を跨ぐ予約
  • 空き状況の表示
  • 予約完了・変更・キャンセルメールの配信 など

Booking Package

MTS Simple Booking:タイムテーブルの予約システム

MTS Simple Bookingは国内産の予約プラグインです。
有料版もありますが、無料版でも予約確認画面や空き状況の表示などの基本的な機能が充実しています。

【主な機能】

  • タイムテーブルでの予約
  • 予約確認画面の表示
  • 空き状況の表示
  • 予約完了メールの配信 など

MTS Simple Booking

Events Manager:イベント向け

Events Managerは、イベント向けの予約プラグインです。
価格や席数、イベントのカテゴリー設定など、イベント予約に特化した機能が充実しています。

【主な機能】

  • イベントの予約
  • 価格や席数の設定
  • イベントのカテゴリー設定
  • 予約者の確認 など

Events Manager

プラグインを使った予約システムの設置方法

上で紹介したBooking Packageを例に、予約システムの設置方法を解説します。

1.プラグインをインストールする

Booking Packageをインストールし有効化すると、WordPressの管理画面メニューに「Booking Package」が表示されるようになります。

2.基本的な設定を行う

まずは、「一般設定」から基本的な設定を行います。
一般設定では、言語や時刻、デザイン、定休日の設定などが行えます。
なお、有料版でしか使えない機能には「有料購読への加入が必要」というテキストが表示されています。

3.予約カレンダーを作成する

続いて、「カレンダーアカウント」から予約内容の設定を行います。
「予約カレンダーを追加」から、新規カレンダーを作成します。

最初に時間枠(タイムテーブル)の予約か、宿泊の予約かを選択し、その後設定画面へ移ります。

今回はタイムテーブルタイプの予約を例に説明します。
設定画面では、予約が入った際の通知メールの受け取り先アドレスや、カレンダーの表示設定などを行います。

設定の保存を行ったら、「カレンダーアカウント」のトップページに飛ぶので、先ほど新規作成したカレンダーをクリックして詳細な設定を行います。

「週間スケジュールテンプレート」から、予約内容の詳細を設定します。
なお、日付を指定して設定したい場合は、「複数の日を選択」から行えます。

時刻 お店の営業時間
間隔 1枠の時間
締め切り 何分前までに予約可能かの締め切り
予約可能な枠 1枠につき受け付ける予約の件数

以上の設定を保存すれば、予約システムを設置するために必要な最低限の設定は完了です。
また、設定画面からは入力フォームや予約完了メールの文面のカスタマイズも行えます。

4.予約システムを設置する

「カレンダーアカウント」のページに表示されているショートコードを、サイト内に貼り付けることで予約システムの設置ができます。

おすすめの予約システムツール

続いて、おすすめの予約システムツールについて紹介します。

formrun:テンプレートから予約フォームを作成

formrunは、テンプレートから予約フォームを作成できるツールです。
テンプレートの種類は多数あり、予約フォームに限らず問い合わせ対応やアンケートのテンプレートも用意されています。
無料プランではフォームの作成数の上限が1つなので、複数のフォームを作成したい場合は
有料プランがおすすめです。

formrun

RESERVEN:モバイル対応の予約システム

RESERVENはモバイル対応で、スマートフォンから予約管理ができます。
タイムテーブルでの予約の他、施設やイベントの予約の管理も可能。
無料プランでは広告が表示されるため、非表示にしたい場合には有料プランへのアップグレードが必要です。

RESERVEN

Airリザーブ:顧客管理も可能

Airリザーブは、リクルートが提供する予約システムツールです。
予約の際に顧客情報を登録しリスト化する機能があるため、顧客管理もできます。
顧客情報を、リクルートが提供する別のビジネスツールと連携させることも可能です。

Airリザーブ

以上、おすすめの予約システムツール3つをご紹介しました。
なお、設置方法については各ツールのマニュアルを参考にしてください。

Googleカレンダーを利用した予約システムの設置方法

最後に、Googleカレンダーを利用した予約システムの詳細を説明します。
今回は、全アカウント対象の「予約枠」を使った予約システムの設置方法を解説します。

1.予約スケジュールを作成する

Googleカレンダーの新規作成の「予約枠」タブから、予約を受け付ける時間と1枠あたりの時間の設定を行います。

2.予約スケジュールを公開する

作成した予約スケジュールをクリックすると、「このカレンダーの予約ページに移動」というリンクが表示されるので、そこから予約ページへ移動します。
予約ページのURLを、WordPressサイトなどに貼り付けて公開します。
なお、オーナーの画面では予約枠以外の予定も見えていますが、予約者からは予約枠以外の予定は見えないようになっているのでご安心ください。

3.予約を受け付ける

上記は、予約者の画面です。
このように、予約者からは予約枠だけ見えるようになっています。
予約枠のうち1つをクリックすると、予約が取れるようになっています。
予約が入ると、オーナーと予約者双方にGmailで通知が届きます。
また、埋まった予約枠は非表示になります。

こちらは再びオーナーの画面です。
予約が入ると、カレンダーに予約者の名前の入ったスケジュールが自動作成されます。

まとめ

WordPressサイトに予約システムを設置する方法には、主にプラグイン・予約システムツール・Googleカレンダーの3種類があります。
それぞれのメリットデメリットを比較し、自身のWordPressサイトに合った方法を選択しましょう。

予約システムの設置をはじめ、WordPressサイトの機能拡張やリニューアルにおいて、ノウハウがなかったり不具合が起きたりといった悩みを抱える方も多いことでしょう。

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