プラグイン 2023.06.21 2024.06.27
WordPress独自プラグイン開発代行会社の選び方と注意点3つを解説
WordPressサイトに簡単に機能追加できるプラグインはとても便利ですが、実現したい機能が明確であればあるほど「ぴったりのプラグインがない!」と困ってしまうことも。
そんな方にオススメなのが、オリジナルをプラグインを独自に開発してしまうこと。
オリジナルプラグインであれば理想の機能を自由に実現できるので、自分のサイトにぴったりの機能を実装できます。
とはいえ、自分で開発するとなると手間と時間はもちろん、相当な知識・技術が必要になるのも事実。
複雑な機能を持つ独自プラグインとなると、WordPress上級者、プロレベルの知識が必要になります。
知識・技術がない場合の現実的な選択肢としては、WordPressのプロに開発を代行してもらう、ということになります。
そこで今回は、独自プラグインを開発するメリット・デメリットに加え、代行を依頼する際の流れや注意点についてもご紹介していきます。
オリジナルのプラグインで、理想のWordPressサイトを実現したい、という方はぜひご参考ください!
目次
そもそも、WordPressのプラグインとは?
WordPressのプラグインとは、サイトや管理画面に機能を追加できる拡張機能のこと。
オープンソースCMSであるWordPressでは、有志による無料のプラグイン開発・WordPressの公式ライブラリでの公開が行われており、その数、なんと60,000以上!この他にも公式ライブラリに掲載されていない有料のプラグイン、制作会社独自のプラグインも存在します。
WordPress公式ライブラリで配布されているプラグインについては、管理画面から数クリックでインストールして利用することができます。
有料プラグインの場合は、プラグイン公式サイトからのダウンロードが必要であったり、使用に利用権限を証明するためのキーコードを入力する必要があるものも存在します。
いずれにせよ、WordPressサイトに様々な機能を実装するためのプラグラムと思ってもらえば大丈夫です。
WordPressの独自プラグインを開発するメリット3選
WordPressには60,000以上のプラグインが存在することは既にお伝えしましたが、それでも自社サイトに必要な機能にピッタリとハマるプラグインがない、ということも珍しくありません。
Webサイトは千差万別。実現したい機能も似ているようで違ったり、他のサイトでは全く需要がない機能が必要ということもあるでしょう。
多少の時間とコストをかけてでも、自社に必要な機能を実現するためのプラグイン開発を行うことも選択肢となります。
大きく分けると、以下の3点がメリットとして挙げられます。
- 理想の機能を実現することができる
- Web上での公開不要なのでセキュリティリスクが低い
- プラグイン公開後の追加開発も行いやすい
理想の機能を実現することができる
まずは、何と言っても自社サイトにピッタリの理想の機能を実現することができることでしょう。
一般の多数のユーザーを想定している通常のプラグインではなく、自社ニーズから開発がスタートしているのですから当然と言えます。
UI/UX改善、CVR向上、コンテンツ管理、Webサイト更新時の業務効率化など、実現したい様々な機能を考えるとワクワクしてきますね。
ただし、開発コストや期間の関係上、あるいはWordPressの仕様上、実現することが困難というケースはあり得るため注意が必要です。
Web上での公開不要なのでセキュリティリスクが低い
公式ライブラリで向けてプラグインを公開するためには、ソースコードの公開が必要になります。
これは世界中のユーザーが閲覧することができますので、悪意のあるハッカーも見ている可能性がありますし、もし何かしらの脆弱性が発見された場合には早急な対処(セキュリティパッチの更新)を求められます。
独自開発のプラグインの場合には、あくまで自社サイト上で動くだけですので、そもそもプラグインの存在を知っている人の母数が少なくなります。
多くのハッカーは一回のハッキングでより大きなインパクトを得ようとしますので、公式ライブラリで公開されていないプラグインが狙われるリスクは相対的に低くなります。
また、ソースコードの公開義務もありませんので、中身を覗かれる心配もありません。
プラグイン公開後の追加開発も行いやすい
独自プラグインの良いところとして、公開後にも調整や追加開発が行いやすいという点が挙げられるでしょう。
既存のプラグインを元に調整して機能を追加する、というケースも稀にあるのですが、そのプラグインでどんなプログラムが書かれているかがわからないため、正確に全体像を把握する必要があり、かなり大変な作業になります。(そもそも、既存プラグインのカスタマイズ自体、あまり推奨ではありません。知識・技術がある場合で、その方法がベストという場合のみ)
その点、開発者が自社もしくはパートナー企業であればプログラムの全体像を理解しているので、調整・カスタマイズ・機能追加もスピーディに行うことが出来ます。
WordPressの独自プラグインを開発するデメリット
ここまでメリットを紹介してきました。
ただ、独自プラグインの開発は良い面ばかりというわけではないので、検討する際は以下のデメリットについても十分に考慮した上で実施しましょう。
大きなデメリットは以下の3点になります。
- 開発の工数・時間・知識・技術が必要
- 公式によるサポートがない
- WordPress・PHPなどのバージョンアップ対応が必要
それぞれ解説していきましょう。
独自プラグイン開発の時間、知識・技術のあるエンジニアが必要
まず、当然ではありますが、開発には十分な時間が必要です。
要件定義から実際にプログラムコードを書いて、テスト環境で検証を行ってから本番公開、となると、どんなに簡単なプラグインでも最低1ヶ月、複雑な機能が要求されるなら6ヶ月〜1年程度かかる可能性もあります。
プラグインを開発するエンジニアのリソースが必要です。
そのエンジニアがWordPressの仕様等の知識を有しており、また、プラグイン開発に必要な技術力があることも求められます。
WordPressはプラグインによる機能拡張が容易であるだけに、自分で開発を行うとなった際に十分な知識・技術を持っているエンジニアは意外に多くありません。
自社で開発する場合はこのエンジニア確保が一番の課題と言えるかもしれません。
自社にエンジニアがいない場合、リソースが確保できない場合は、Web制作会社等に開発を代行してもらう必要があります。
公式によるサポートがない
独自プラグインですから、何か不具合・トラブルがあったとしても公式によるサポートはありません。
既存のプラグインであれば、不具合を報告すれば解決方法を教えてもらえたり、修正バージョンが公開されます。
また、Web上に他のユーザーが行った解決方法の情報がアップされていることもあるでしょう。
しかし、世界でひとつだけのプラグインですから、そうした他者のサポートはありません。
開発してくれたエンジニアやパートナー会社と解決していく必要があります。
WordPress・PHPなどのバージョンアップに合わせてメンテナンスが必要
プラグイン自体に問題がない場合でも、周辺技術のアップデートに伴うメンテナンスは必要です。
プラグインが動作するWordPressやPHPのバージョンは次第に上がっていきます。
何のメンテナンスも行わないままだと、最初の数年は問題なかったとしても徐々に技術の進歩に取り残されていきます。
プラグインが正常に動作しなくなったり、あるいは、使用している技術が陳腐化するなどして脆弱性が生まれる可能性もあります。
それほど頻繁なアップデートは必要ありませんが、WordPressやPHPのメジャーアップデートがあった時には、独自プラグインについてもメンテナンスの必要性の有無を検討しましょう。
独自プラグイン開発はプロに代行してもらうのがオススメ!
独自プラグインの開発についてご紹介してきましたが、独自プラグインの開発が出来るレベルのエンジニアがいる、という会社はそう多くはないでしょう。
また、優秀なエンジニアほど既存業務が忙しく、なかなか新しい業務に取り組むことができないというジレンマもよく聞く話です。
そんな時は、独自プラグイン開発を代行してもらうと良いでしょう。
うまくプロに依頼することで、自社のリソースを使うことなく独自プラグインを開発することができます。
ここからは独自プラグイン開発を依頼する時の流れや注意点について解説していきます。
独自プラグインの開発を代行する流れ
独自プラグインの開発を代行する時は以下の流れを意識してみてください。
- ニーズの確認
- 要件定義
- 見積もり依頼
- 依頼先の確定
- プラグイン開発
- 確認・公開
それぞれのステップを確認していきましょう。
1.ニーズの確認
まずは、どんな機能が欲しいのか、ニーズを確認しましょう。
誰のどんな課題を解決するための機能なのかを明確にし、そのために必要な要素・機能をリストアップします。
複数人でのブレインストーミング形式でのアイディア出しはもちろん、UI/UX部分であれば全くの第三者に使い心地を聞いてみたり、業務改善が目的なら実際の運用者にどんな機能が必要かを確認してみるとよいでしょう。
その際、以下のような優先度をつけておくと、次の要件定義のステップがスムーズに進みます。
- マストで必要な機能
- マストではないが出来るだけ欲しい機能
- あれば嬉しいくらいの機能
この時点では、実際にWordPressで実現可能かや予算面など、現実的な部分はひとまず置いて理想を追求すると良いでしょう。
2.要件定義
確認したニーズをWordPress上でどのように実現していくかを固めていくフェーズです。
ここからはエンジニア的な知見が必要になるため、社内に人材がいない場合は、実際に代行依頼を検討している会社・サービスの担当者にも入ってもらうと良いでしょう。
WordPressの仕様や大まかな予算感をもとに、ニーズの取捨選択も行いつつ、独自プラグインの設計図を固めていきます。
3.見積もり依頼
見積もりに関しては、可能な限り、複数社に相見積もりをお願いしましょう。
開発に関しては技術力の有無で工数が大きく減って安くなる可能性がありますし、また、技術力があるからこそ強気な料金設定という場合もあります。
また、複数社に見積もりを依頼することで、見落としや漏れに気づくことができる可能性もあります。
詳細は後述する「プラグインの制作会社選定時の注意点」を参考に、自社にピッタリなパートナーを見極めましょう。
4.依頼内容の確認・依頼確定
見積もりの内容に問題がなければ、本格的に依頼となりますが、あらためて契約内容を確認しておきましょう。
特に以下の点は注意して、契約前に再度確認しましょう。
- 秘密保持契約は必要か?
- テスト環境での検証はどの程度してもらえるか?
- 公開までのスケジュールは共有されているか?
- 公開後の不具合対応は保証されているか?
- セキュリティ対策は考慮されているか?
- メンテナンスが必要になった際に対応可能か?
5.プラグイン開発
実際にプラグインを開発していく期間です。
ここは問題がなければ、特に依頼者側が行う作業はありませんが、制作会社側から確認が来ることもあるので対応しましょう。
また、事前にスケジュールが共有されている場合は、進捗に遅れがないかも確認しておくようにしましょう。
追加で要望がある時も、開発中であれば追加料金で対応してもらえる場合も。
ただし、あまりにも大きな仕様変更などは対応不可能な場合もあります。あくまで要件定義で決定した仕様に多少の追加・変更が効く程度、と認識しておきましょう。
6.テスト確認・公開
プラグインが完成すればテストでの確認になります。
最終確認が終われば、本番サイトで公開されるため、仕様の違いや表示崩れ、既存部分への影響など、入念にチェックを行いましょう。
不具合等は制作会社側のミスの場合もありますが、コミュニケーションのすれ違いによって正しいと認識して開発されている場合も多くあります。
事前に制作会社とチェック表を共有し、自社・制作会社ともに複数名でのチェック体制をとるのが理想です。
テストの確認が問題なく終われば、本番公開をして開発完了です。
プラグインの制作会社選定時の注意点3つ
制作会社の選定時に注意すべき点としては以下3点が挙げられます。
- WordPressの知識・技術力は十分か?
- 予算内で対応可能か?
- 担当者が信頼できるか?
WordPressの知識・技術力は十分か?
まず、重要なのが「WordPressの知識・技術力は十分か?」ということです。
実現したい機能にもよりますが、プラグインの開発は想定すべきことの多い高度な作業です。
いい加減な相手に依頼してしまうと、後で追加した別のプラグインと干渉してトラブルになったり、セキュリティが考慮されておらずハッキング被害に遭ってしまうリスクがあります。
一番確実なのは、同じような機能の実装経験があるか、ということを確認すること。
事例ベースで実績を確認すると良いでしょう。
もし、社内にプログラムがわかる人がいるのであれば、同席してもらうのもオススメです。
予算内で対応可能か?
WordPress制作会社では、技術力や会社規模によって料金の基準が違う場合があります。
開発の金額については相場というものがなく、ある意味で制作会社側の設定次第ということになります。
以下の表に傾向をまとめましたので、こちらを頭に入れつつ、予算や必要なクオリティに応じた会社を選定しましょう。
会社規模・種別 | 必要予算 | クオリティ | 開発期間 | トラブルリスク |
---|---|---|---|---|
大手制作会社 | 中〜高 | 中〜高 | 長期間 | 低 |
WordPress専門制作会社 | 小〜中 | 中〜高 | 中 | 低 |
中小制作会社 | 小〜中 | 低〜高 | 中〜長 | 低〜中 |
個人 | 小〜中 | 低〜高 | 短〜中 | 中〜高 |
大手の制作会社は、クオリティも高く安定性がありますが、どうしても予算が高くなりがちで開発期間も長期になる場合が多くあります。
その点、WordPress専門の制作会社であれば、専門性の高さが売りですので、大手よりも予算を抑えつつ、大手と同程度のクオリティを期待できます。
中小の制作会社の場合は、クオリティやトラブルリスクにかなり幅が出るイメージです。
大多数がきちんとしているとは思いますが、専門性等の見極めが難しいと言えるでしょう。
最後に、クラウドサービスやSNS等で仕事をとっている個人は、人によって大きく当たり外れが出てしまいます。
素晴らしい人であれば料金が安くクオリティも高い仕事をしてくれますが、駆け出しの方などの場合は料金こそ低いかもしれませんがトラブルの可能性がつきまといます。
担当者が信頼できるか?
最後に、WordPressから離れてしまいますが、担当者が信頼できるのか、というのが一番大きいと言えるでしょう。
独自プラグインの開発完了までお付き合いすることになるので、「レスポンスが遅い」「言っていることがコロコロ変わる」「毎回持ち帰りでスピード感に欠ける」など、気になる部分があれば別の会社を選んだ方が良いかもしれません。
たとえネームバリューのある大手企業であっても、実際に動くのは担当者。担当者と信頼関係を構築できないのであれば、満足のいく成果は得られないでしょう。
事前のやりとりを通じて、担当者の人間性も含めて信頼できる人かどうかを見極めましょう。
まとめ:独自プラグイン開発代行ならWordPress専門の制作会社がオススメ!
今回は独自プラグインの開発代行について、解説してきました。
多少のデメリットもありますが、やはり理想の機能を実現することができるオリジナルのプラグイン開発はとても魅力的ですよね。
もし、独自プラグイン開発の代行を依頼するのであれば、上述したようにWordPress専門の制作会社がおすすめです。
WordPress専門の制作会社であれば、WordPressに関する深い知識・高い技術力を持ち、複雑な機能のプラグインであっても十分に対応できます。
大手の制作会社よりも小回りが効き、費用面でも抑えられることが多いので、スピード感・コストパフォーマンスの面でもオススメです。
ただ、ごく簡単な機能しか必要ない場合には、中小の制作会社や個人の方に依頼する方が費用が抑えられる場合もありますので、ニーズに応じて使い分けることが大切です。
これから開発を依頼するのであれば、今回の記事を参考にしてみてくださいね。
また、本メディアを運営している「wp.make」でも、独自プラグインの開発代行を承っています。
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