プラグイン 2022.07.11 2022.10.26
WordPressを高速化するプラグイン3選【高速化が重要な理由】
WordPressのページスピードを高速化する場合、高速化プラグインを導入したり、テーマのカスタマイズを行ったりすることで対応可能です。本記事では、ページスピードを高速化するべき理由や、実際に高速化を行うにあたって導入すべきプラグインについて解説します。
昨今、GoogleはSEOの観点においてもページスピードを重要視しています。2021年6月には、ページスピードやユーザビリティを示す指標となる「コアウェブバイタル」が、検索順位に影響すると発表されました。
ページスピードを高速にすることで検索順位が改善する可能性もあるため、SEOの観点でもページ高速化は重要です。ページスピードの高速化を行いたい方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
目次
ページスピードとは?
ページスピードとは、ユーザーが特定のURLにアクセスしてから、ページがブラウザ上に表示されるまでの時間のことです。ページスピードが速いほど、ユーザーはスムーズにWEBサイトを閲覧・利用できるため、離脱が起きにくく、WEBサイトからのCVに繋がる可能性も高まります。
ページスピードはWEBサイトの離脱率や成約率に直結する指標であるため、WEBサイトの担当者は常に目を光らせてモニタリングするべき指標と言えるでしょう。定期的にツールを用いてページスピードを確認し、数値が悪い場合は改善を試みることを推奨します。
ページスピードを高速にするのが重要な理由
ページスピードを高速にすることで、よりユーザーが快適にWEBサイトを利用できるようになります。ページスピードの高速化には、ユーザー体験の向上のほかに、下記のようなメリットがあります。
- SEOで良い評価を得られる
- 成約率(CVR)が改善する
それぞれ順番に解説します。
SEOで良い評価を得られる
先述した通り、Googleは望ましいとされているページスピードを発表しており、2010年のウェブマスター向けの記事である「Using site speed in WEB search ranking」では、表示速度が検索順位を決める重要な要素の1つであると発表しています。
さらに2018年には、ページの読み込み速度を「モバイルの検索順位を決める重要な要素」として取り扱うと発表しました。
そして2021年6月より、「コアウェブバイタル」が検索順位を決定する重要な要因になると発表されたことも記憶に新しいです。「コアウェブバイタル」とは、WEBサイトのスピードとユーザビリティを測定するための指標のことです。下記3つの数値によって構成されています。
- LCP:WEBページのコンテンツの読み込みにかかる時間
- FID:WEBページにアクセス後、何らかのアクションを行えるまでにかかる時間
- CLS:ページの読み込み中に起こるレイアウトのズレの量
いずれも、ページスピードに関わりを持つ指標であることが分かります。
これらを踏まえると、GoogleがページスピードをSEOにおける重要な指標の1つとして捉えていることが明確です。ページスピードの改善は、ユーザーがより快適にWEBページを利用できるようになるだけではなく、SEOの観点でも好影響を与えるのです。
成約率(CVR)が改善する
ページスピードが遅いと、WEBサイトの直帰率や離脱率が上がってしまいます。これでは、サイト内で成約(CV)を獲得することは困難でしょう。
Googleの発表によると、モバイルページの読み込み時間が1秒から5秒に延びるだけで、直帰率は90%も増加するとされています。一方でAmazonの発表によると、レスポンスタイムが0.1秒速くなると、収益が1%上昇するとされています。
このように、ページスピードはWEBサイトの離脱率や直帰率に大きく関係するとともに、WEBサイトからの収益にも大きな影響を与えるため、ページスピードの改善は必ず行うべき施策だと言えるでしょう。
ページスピードの計測方法
下記の2つのツールは、ページスピードの計測に有用です。
- PageSpeed Insights
- ブラウザに搭載されている開発者ツール
それぞれのツールを順番に解説します。
PageSpeed Insights
PageSpeed Insightsとは、Googleが提供している無料のページスピード計測ツールのことです。計測したいWEBサイトのURLを入力するだけで、ページスピードのスコアを100点満点で数値化して表示されます。そのため、WEBサイトのページスピードを簡単かつ分かりやすく確認できるでしょう。
PageSpeed Insightsでは、スコアだけではなく、そのサイトの改善点がリスト形式で表示されます。具体的な改善点も確認できるため、スコアを上げたい場合は改善点としてリストアップされたものを1つずつ解決すると良いでしょう。
ブラウザに搭載されている開発者ツール
ページスピードは、ブラウザに搭載されている開発者ツールでも確認できます。
今回は、Chromeのデベロッパーツールで説明します。
Chromeのデベロッパーツールを用いて、ページスピードを計測する方法は下記の通りです。
- Chromeで計測したいWEBページを開く
- WEBページを開いた状態で「デベロッパーツール」を開く。デベロッパーツールは「F12」を押すか、Windowsの場合は「Ctrl + Shift + I」、MacOSの場合は「Shift + Command + C」あるいは「Option + Command + I」で開かれる。
- デベロッパーツールを開いたら、上部タブの中から「Performance」を選択する
- 左上にある「更新」のアイコン(Start profiling and reload page)をクリックすることで計測が始まる
- 計測が完了したら、画面上に計測結果が表示される
「Total」に書かれている数値が、ページ全体が表示されるまでにかかった秒数です。Googleは2.5秒以内に表示されることが望ましいと発表しているため、Totalの数値が2500msを超えている場合は、早急にページスピード高速化の施策を打つべきであると言えるでしょう。
WordPressを高速にするプラグイン
WordPressを使ったWEBサイトでは、プラグインを有効化することで、ページスピードを改善することが可能です。WordPressでページスピードの高速化に役立つプラグインは下記の通りです。
- EWWW Image Optimizer
- Autoptimize
- W3 Total Cache
ただし、同じような高速化のプラグインを複数インストールすると、エラーが起きる可能性があります。
上記の高速化のプラグインをインストールする前に、機能の重複がないかを確認しましょう。
では、それぞれの機能や特徴について解説します。
EWWW Image Optimizer
「EWWW Image Optimizer」は、アップロードした画像を自動で圧縮するプラグインです。JPGファイルであれば、元のサイズのおよそ15%ほどファイルサイズを圧縮でき、PNGファイルであれば、およそ50%のサイズ圧縮ができます。画像はWEBサイト全体の容量を重くし、ページスピードを遅くする原因となるため、「EWWW Image Optimizer」を用いて画像の圧縮を行うことを推奨します。
さらに、「一括最適化」という機能を活用すれば、今までにアップロードしたすべての画像の圧縮が可能です。手軽に画像ファイルのサイズ圧縮ができるため、WordPressでWEBサイトを作る際は、必ず入れておくべきプラグインの1つと言えるでしょう。
Autoptimize
「Autoptimize」は、CSSやJavaScriptのコードを自動的に最適化し、WEBサイト全体のページスピードを向上させるプラグインです。CSSファイルやjsファイルを読み取った上で、不要な改行やスペースを自動的に削除するとともに、これらのファイルを結合した上で圧縮するため、WEBサイト全体の容量が軽くなり、ページスピードの向上に繋がります。
PageSpeed InsightsでWEBサイトの表示速度を計測した後に、改善点の欄に「レンダリングを妨げるリソースの除外」があった場合は、「Autoptimize」によって解決する可能性があるため、インストール・有効化を検討することを推奨します。
W3 Total Cache
「W3 Total Cache」は、ページをキャッシュすることで、サイト全体を高速化するプラグインです。キャッシュとは、閲覧したことのあるWEBサイトの情報を、一時的に保存する機能のことです。キャッシュによって、1度閲覧したWEBサイトは短い読み込み時間で閲覧できるようになります。
「W3 Total Cache」を使用することで、ページのキャッシュによるサイト全体の高速化が可能になるため、結果としてページスピードを高速化することができます。キャッシュの高速化を自力で行おうとすると複雑な作業が必要であるものの、「W3 Total Cache」を使えば簡単に行えるため、ページスピードの改善を図る場合は導入しておくと良いでしょう。
プラグインの他にWordPressを高速にする方法
WordPressはプラグインによって、ある程度ページスピードを高速化することが可能です。さらなる高速化を目指すためには、下記4つの施策を打つことが大切です。
- PHPを最新のバージョンにする
- 不要なプラグインを削除する
- 利用するサーバーを見直す
- WordPressテーマを変更する
それぞれ順番に解説します。
PHPを最新のバージョンにする
WordPressはPHPという言語で動いており、WordPressにバージョンがあるのと同様に、PHPにもバージョンが存在します。たとえWordPressのバージョンが最新であったとしても、PHPのバージョンが古い場合、ページスピードが遅くなっている可能性が高いです。また、PHPはバージョンアップによってセキュリティ面の強化も行われるため、できる限り最新のバージョンにしておくことが望ましいです。
サーバーの契約から時間が経っている場合は、一度PHPのバージョンを確認しましょう。
ただし、PHPのアップデートを行うことでテーマやプラグインの影響を受けて、WEBサイトが正常に機能しなくなる恐れもあります。そのため、PHPのアップデートを行う場合は、必ずWordPressのバックアップを取ってから行うようにしましょう。
なお、2022年6月時点でのPHPの最新バージョンは、2022年4月14日にリリースされた8.1.8になります。
不要なプラグインを削除する
プラグインは、WordPressによるWEBサイトのページスピードを低下させる大きな要因の1つです。プラグインはインストールされているだけで、アクセスごとにサーバーに負担をかけているため、多くのプラグインをインストールすると、その分ページスピードは遅くなります。
そのため、ページスピードに不安を感じた場合は、インストールしているプラグインを見直すことを推奨します。不要なプラグインは無効化や削除を行うことで、ページスピードの改善が見られる可能性があるからです。
ただし、WEBサイト内の問い合わせフォームなど、重要な機能の動作を支えているプラグインを削除してしまうと、WEBサイト運営に支障をきたします。削除して良いか分からないプラグインがある場合は、制作会社に相談のうえ削除を行いましょう。
利用するサーバーを見直す
WEBサイトの規模やPV数に対してサーバーのスペックが低い場合、サーバーが負荷に耐えきれずページスピードが遅くなり、最悪の場合サーバーがダウンしてしまいます。PV数やコンテンツ数が増えているにも関わらず、スペックの低いサーバーを利用している場合は、よりスペックが高いサーバーに切り替えることを推奨します。
また、海外のレンタルサーバーを利用している方は、国内のものに変えることで、地理的な接続距離の短縮によってページスピードが改善する可能性が高いです。
サーバーを見直す場合は、PVが増えていった場合でも、WEBサイトが高いパフォーマンスを発揮できるように、これからの展望も見据えて検討すると良いでしょう。
WordPressテーマを変更する
ページスピードは、WordPressテーマの作りによっても異なります。テーマによってはページスピードが高速になるようにチューニングされたものもあるため、そのようなテーマを利用することで、ページスピードの高速化を実現可能です。
ここでは、ページスピードが速いテーマをいくつか紹介します。
SWELL
SWELLとは、シンプルで使いやすい上に、機能が多いため多くのWEBサイトで利用されているテーマです。カスタマイズ性が高いため、個人ブログはもちろんのこと企業のWEBサイトやオウンドメディアにも利用されています。
頻繁にアップデートが行われており、常に機能改善が行われている分、安心して利用できるのも大きな特徴です。スピードと多機能を両立させたい方にとって、非常におすすめのテーマと言えるでしょう。
Xeory
「Xeory」は大手WEBメディアである「バズ部」が提供しているテーマです。ページスピードも速い上に、コンテンツマーケティング用のメディアサイトとして利用するに耐えうる機能を持ち合わせているため、推奨できるテーマの1つと言えます。
Luxeritas
Luxeritasは、無料のテーマでありながら、圧倒的にページスピードが速いことで有名なテーマです。PCだけではなく、モバイルでも高いパフォーマンスを発揮するため、ページスピードの観点ではトップクラスの機能を誇っていると言えます。
無料テーマを使用しつつ、ページスピードを向上させたい方にとって、「Luxeritas」は非常におすすめのテーマです。
まとめ
本記事では、WordPressでWEBサイトを高速化する方法について解説しました。ページスピードはユーザーの利便性を高めるだけではなく、SEOやCVRにも直結するため、必ず最善を尽くして最適化するべき指標の1つです。
また、WordPressの場合は、プラグインやテーマによってページスピードの改善が図れる場合も多いので、積極的に試みることを推奨します。
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