セキュリティ 2022.10.11 2023.07.26
WordPressレンタルサーバーのセキュリティまとめ!おすすめサーバーも解説
WordPressでWebサイトを構築するにあたって、レンタルサーバーを使用する方は多いでしょう。レンタルサーバーを選ぶ上では、できる限りセキュリティ性が高いものを選ぶとともに、安定したWebサイト運用を行いたいと考えるのではないでしょうか。
本記事では、WordPressのレンタルサーバーをご紹介するとともに、それぞれの特徴について解説しつつ、レンタルサーバーに備わっているセキュリティ対策についても解説します。
これからWordPressサイトのためのレンタルサーバーの契約を行う方は、ぜひ参考にしてください。
目次
WordPressを狙った不正アクセスに注意する
WordPressはセキュリティの観点においても、非常に優秀なCMSであることには間違いありません。しかし、WordPressの世界シェアが非常に高いことから、サイバー攻撃者としては、WordPressへの攻撃を行うことで効率良く多くのWebサイトに攻撃できるため、標的にされやすいのも事実です。
さらに、オープンソースという性質から、プログラムの弱い部分を突きやすくなっています。オープンソースでは、新たな拡張機能の開発やバグ修正が行いやすいというメリットがあるものの、セキュリティ面で不利に働くことも多いのです。
上記のことから、WordPressを狙った不正アクセスやサイバー攻撃は世界中で頻繁に行われています。セキュリティ対策を万全に行うことは、WordPressのWebサイトを運営する上で、欠かせない業務の一つであると言えるでしょう。
WordPressのレンタルサーバーでセキュリティが優秀なのはどこ?
WordPressのレンタルサーバーは複数存在しており、それぞれ異なる特徴を持っています。
特にWordPressで利用されているレンタルサーバーは、下記の通りです。
- エックスサーバー
- mixhost
- ConoHa WING
- Kinsta
それぞれ順番に解説します。
エックスサーバー
エックスサーバーは、国内でシェア率トップを誇る、非常に信頼性の高いレンタルサーバーです。定期的な脆弱性診断をサーバー全体で行っている上に、多様なセキュリティ対策を施しているため、継続的に安心して利用できることが大きな強みといえるでしょう。
運営歴は長いものの、大きなセキュリティインシデントを起こしたことのない実績があるため、非常に信頼できるレンタルサーバーの一つです。
mixhost
mixhostは、Imunify360と呼ばれる高度な総合型セキュリティシステムを採用しており、高いセキュリティ性能を誇っています。
ゼロデイ攻撃と呼ばれる、脆弱性が見つかると間もなく詰める攻撃や、分散型ブルートフォース攻撃の対策も行えるため、安心してWordPressのWebサイト運営を行えるでしょう。
なお、ここからは、クライドサーバーやVPSをレンタルサーバーのように使えるサービスについて解説します。レンタルサーバーではないものの、同様の使い方ができるため、選択肢に入ると考えられますので、ぜひ参考にしてください。
ConoHa WING
ConoHa WINGは、個人・企業かかわらず多くのユーザーがいるクラウドホスティングサービスです。後述するWAFや国外IP制限などのセキュリティ対策が標準搭載されており、簡単に設定できるため、知識が少ない方でも利用しやすいメリットがあります。
IDS/IPSやWeb改ざん通知は行えないものの、個人のブロガーや小規模なWebサイトを作る上では、十分なセキュリティ機能を備えていると言えるでしょう。
Kinsta
Kinstaとは、WordPressサイトの運営に特化して作られたサーバーです。特徴としては、高性能かつ無制限のCDN、キャッシュ、データベース自動最適化、自動バックアップ、ステージング環境から本番環境への反映機能などが上げられます。
また、Kinstaではハッキングされた場合に、Kinsta公式のチームが無料で処理してくれるため、安心してWebサイトを運用できます。
レンタルサーバーに備わっているセキュリティ機能
ここ最近は、セキュリティ対策に注力しているレンタルサーバーが増えています。
そうしたレンタルサーバーには、主に下記のセキュリティ機能が標準で備わっています。
- SSL証明書
- Web改ざん通知
- 国外IPアクセス制限
- Webアプリファイアウォール(WAF)
- IDS/IPS(不正侵入検知システム)
それぞれ順番に解説します。
SSL証明書
SSLとは、通信を暗号化することによって通信データを盗まれないようにする技術のことです。
SSL証明書を発行するためには、第三者機関の審査を経て発行されたSSLサーバー証明書をレンタルサーバーにインストールする必要があります。
SSL証明書を発行することによって、通信のセキュリティ性が向上するため、常時SSL化を推奨しています。
GoogleChromeでは、SSL非対応のWebサイトには警告を出すとともに、ときには表示しないようになっているため、必ず設定しておきましょう。
なお、SSL証明書には無料のものと有料のものがありますが、有料のSSL証明書だからと言って強度が高いというわけではありません。
Web改ざん通知
Web改ざん通知とはその名の通り、Webサイトの改ざんが行われた際に通知を行うシステムのことです。サーバー上のコンテンツを監視することで、被害に遭った際にすぐに対応することが可能になります。
Webサイトの改ざんに自力で気づくのは非常に難しく、つい被害に遭っているにも関わらず見逃してしまうものです。
悪意のあるスクリプトやリンクを入れられることで、知らず知らずのうちに、閲覧者を詐欺被害に遭わせてしまったり、ユーザー情報を抜き取られてしまうということも珍しくありません。
Webサイトの改ざんを防ぐだけではなく、改ざんが行われた場合は迅速に対応できるようにするため、Web改ざん通知のシステムを導入しておきましょう。
国外IPアクセス制限
Webサイトへのサイバー攻撃の多くは、国外から行われます。そのため、攻撃対策として国外のIPアドレスからのアクセスを制限してしまうことで、攻撃対策を行えます。
国外IPアクセス制限では、日本以外の国からの不正なアクセスを防ぐことが可能です。
不正なアクセスを防ぐだけなので、通常のWebサイトの閲覧には影響はなく、ユーザーの利便性を損ねずにWebサイトを保護できます。
Webアプリケーションファイアウォール(WAF)
Webアプリケーションファイアウォールとは、Webアプリに存在する脆弱性を突いたサーバー攻撃を防ぐ技術のことです。Web Application Firewall から頭文字をとって、「WAF(ワフ)」として記載されることが非常に多いです。
WAFでは、通信の内容と過去に確認されている攻撃時に行われていた通信を照らし合わせ、一致した場合は攻撃の通信と見なして通信を遮断します。
WAFを導入することによって、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングといった様々なサイバー攻撃に関するリスクを低減することが可能です。
IDS/IPS(不正侵入検知システム)
IDS/IPSとは、不正なWebサイトへの侵入・攻撃を検知するシステムの総称のことです。
IDSは、外部からのWebサイトへの通信を監視するとともに、攻撃が発見されたら管理者に通知するシステムです。IPSは、IDSをさらに発展させたシステムであり、管理者への通知とともに攻撃の通信を遮断することも同時に行います。
IDS/IPSは、大量のリクエストを送ることでサーバーに負荷をかけ、Webサイトを落とすDoS/DDoS攻撃の対策に効果的です。
さらにWordPressのセキュリティを強化するなら
レンタルサーバーで提供されている機能を使用することで、ある程度のセキュリティ対策は可能です。しかし、大規模なWebサイトや個人情報の取り扱いが多いサイトの場合、より強固なセキュリティ対策が求められるでしょう。
強固なセキュリティ対策が必要な場合は、WordPressの専門家に保守管理を行ってもらうことが効果的です。
e2eでは、WordPressのプロフェッショナルのエンジニアが、お客様のWebサイトを攻撃から守りながら保守管理を行います。
また、すでに攻撃を受けている場合であっても、最短で安全な状態に戻すとともに、適切な保守管理を行いますので、ぜひ一度ご相談ください。
まとめ
本記事では、WordPressで使用される代表的なレンタルサーバー別に、セキュリティ面での特徴を紹介するとともに、レンタルサーバーで使用できるセキュリティ機能について解説しました。
WordPressのセキュリティは、レンタルサーバーの標準機能である程度担保することが可能であり、より強固なセキュリティを必要とする場合は、専門家に保守管理を任せることを推奨します。
本記事を参考に、ぜひWordPressのレンタルサーバーについて再検討してみてはいかがでしょうか。
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