カスタマイズ 2025.10.15 2025.10.18
WordPress「AI Building Blocks」とは?AI活用を加速する新機能を解説
2025年7月、WordPressは「AI Building Blocks」と呼ばれる新たな技術基盤を発表してAI連携を強化するCMSへと舵を切りました。現時点では、標準搭載ではありませんが、将来的には開発者、デザイナー、コンテンツ制作者などあらゆるユーザーが、AIの力を活用しながらWebサイトを運営できるようになることを目指しています。
本記事では、WordPressが打ち出したAI Building Blocksの概要と構成要素について、わかりやすく紹介します。
WordPress AI Building Blocksとは
WordPress AI Building Blocksは、WordPressがAI時代に対応するために開発した技術基盤の総称です。2025年7月に発表され、開発者だけでなく、デザイナーやコンテンツ制作者などの非開発者でもAI機能を柔軟に活用できる環境を提供することを目的としています。
この取り組みは、簡単に言うとWordPressにAI機能を統合するためのものです。WordPressには、サイト制作を支援する「Elementor AI」やSEOを効率化する「Rank Math」など、既に1000以上のAI関連プラグインが登録されています。AIプラグインの利用が広がる中で、WordPress本体としてもAI連携のニーズが高まり、誰もがAIを活用してWebサイトを構築できる基盤の整備が進められています。
なお、AI Building Blocksは現時点ではWordPressに標準搭載されておらず、利用するには「AI Experiments Plugin」への参加が必要です。今後は、2026年に予定されているWordPress 7.0のリリースに向けて、一部の機能が標準化を目指しており、その他の機能についてもプラグインとして提供される可能性があります。
主な構成要素(4つのビルディングブロック)
このプロジェクトは、WordPressにAI機能を統合するための4つの技術要素で構成されています。
PHP AI Client SDK:生成AIとWordPressを繋ぐためのツールセット
PHP AI Client SDKは、ChatGPTやClaudeなど複数のAIサービスとWordPressを接続するための共通インターフェースを提供します。SDK(Software Development Kit)は、開発者が利用する関数やクラス、認証機能などをまとめたツール群であり、これを活用することで、AI機能の実装を効率的に進めることが可能になります。
Abilities API:WordPressができることをAI側に教えるAPI
Abilities APIは、WordPressの機能を「AIが利用できる操作」として定義・管理する仕組みです。WordPressの機能をリスト化してAIに伝える役割を担っており、AIが投稿作成や画像アップロード、各種設定変更などを行う際に、どの機能を呼び出せばよいかを明確に理解できるようになります。
MCP Adapter(Model Context Protocol):AIとWordPressの連携を助けるツール
MCP Adapter(Model Context Protocol)は、AIとWordPressの間でプロトコルを変換するツールです。Abilities APIを介して、AIへの指示を具体的なアクションに変換するために使用します。
AI Experiments Plugin:WordPressでAI機能を体験できるプラグイン
AI Experiments Pluginは、これらの要素を統合した実験用プラグインです。WordPress上でAI Building Blocksの機能を実際に体験することができます。
WordPress AI Building Blocksの重要性
WordPress AI Building Blocksが登場した背景には、AI技術の急速な進化に加え、Drupalをはじめとする競合CMSにおいてAI連携が進んでいる状況があります。WordPressが今後も柔軟性と拡張性を備えたプラットフォームとして選ばれ続けるためには、AIへの対応は不可欠な要素となっています。
現在、WordPressは「フェーズ 3:コラボレーション」という開発ロードマップのもと、AIを活用した共同作業や業務の自動化を推進しています。その目的は、誰もがAIを活用しながら、より効率的かつ創造的にサイトを構築できる環境を整えることにあります。
AI Building Blocksは、この構想の中核を担う技術基盤として位置づけられており、WordPressが従来のCMSから次世代のAI連携プラットフォームへと進化するための鍵を握っています。
wp.geek編集部 解説:本格化するWordPressのAI対応
WordPressは2025年、AI統合を本格的に推進するフェーズへと移行しました。その象徴的な取り組みがAI Building Blocksの公開です。これにより、従来のようにプラグインやテーマを個別にインストールして機能を拡張するスタイルから、AIと連携して必要な機能を獲得する新しい運用モデルへの転換が進む可能性があります。
今後は、WordPressをはじめとするCMS全体がAIとの連携をさらに深めていき、「コード不要で誰もがWebサイトを制作できる」制作環境の整備が加速していくでしょう。
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