カスタマイズ 2021.08.10 2023.07.26
WordPressとWixの機能を比較。Webサイトの目的に合わせた選び方を紹介
Webサイトの制作やリニューアルを検討している方の中には、どのツールを使うべきか迷っている方もいるでしょう。
Webサイトの目的に合ったツールを選ばなければ、「求められる知識レベルが高すぎて操作できない」「成果を出すために必要な機能が備わっていなかった」というようなトラブルが起きるおそれがあります。
Webサイトをせっかく立ち上げても、運営ができなければ、その役割を果たせません。
そこで今回は、Webサイトを制作するための代表的なツールであるWordPressとWixの機能の比較をしました。
目次
WordPressとWixの違い
WordPressとWixのサービス内容を比較すると、下記の違いがあります。
サービス名 | WordPress | Wix |
---|---|---|
運用コスト | 15,00円程/月 (レンタルサーバー、独自ドメイン費用、WordPress導入・使用に関しては無料) |
無料~3,800円/月 |
テーマの変更 | いつでも変更可能 | サイト作成後は変更可能 |
カスタマイズ性 | プラグインの導入やテーマの変更で拡張可能 プログラミング技術・知識があれば自分で開発することも可能 |
Wixアプリ導入で拡張可能 |
表示速度 | プラグインや技術・知識があれば自分で高速化が可能 | プランによって変動 |
サポート | サポート無し | Wixのサポートが受けられる |
ブログ機能 | ブログ機能あり | アプリで拡張可能 |
独自ドメイン | 利用可能 | 有料プランで利用可能 |
WordPressは、CMS(Contents Management System:コンテンツ・マネジメント・システム)と呼ばれるWebサイトを制作するためのシステムです。開発は世界中のプログラマーがボランティアで行っているため、提供元の企業は存在しません。ただし、非営利団体WordPress.comが管理をしています。
利用は無料ですが、サーバーにインストールして利用するため、レンタルサーバーやドメインの契約が必要です。
WordPress.comというAutomatticが提供する営利事業もありますが、それとは別なので注意してください。
一方、Wixは、Wix.comが提供しているプラットフォームを利用して、Webサイトを制作するためのサービスです。Wixを利用して制作するWebサイトは、全てWix.comが管理しています。
Webサイトの制作は無料でも利用できますが、より便利な機能を使うには有料プランの契約が必要です。
それぞれのサービスは機能が異なるため、あらかじめメリットやデメリットを確認しておきましょう。
WordPressのメリット
WordPressを使ってWebサイトを制作するメリットとデメリットは、以下の通りです。
〇メリット
・テーマやプラグインが充実しているのでカスタマイズしやすい
・SEOに強いWebサイトが作りやすい
メリット1:カスタマイズしやすい
WordPressのメリットの一つ目は、カスタマイズのしやすさです。
オープンソースであるWordPressは、サイト全体のデザインを決める「テーマ」や、機能を拡張できる「プラグイン」を誰でも自由に開発できます。
公開されているテーマやプラグインを利用すれば、目的に合わせたWebサイトを制作できます。
メリット2:SEOに強いWebサイトが作りやすい
WordPressのメリットの二つ目は、SEOに強いWebサイトが作りやすいことです。
SEO(Search Engine Optimization)とは、Googleなどの検索エンジンから評価を得るための施策です。Webサイトが評価されると、特定のワードで検索結果の上位に表示される可能性が高くなるため、検索エンジンからWebサイトへの流入を増やせます。
SEOで評価されやすくなるには、Webサイト内の情報量、表示速度、サイト内部の設計など、複数の要素を最適化する必要があります。WordPressでは、コンテンツ量を増やすことで情報量を増やし、SEOに強いプラグインやテーマを導入することで、対策が可能です。
WordPressのデメリット
さまざまなメリットがある一方、WordPressには以下のようなデメリットがあります。
〇デメリット
・公式サポートがない
・セキュリティ対策が必要
デメリット1:公式サポートがない
WordPressのデメリットの一つ目は、公式サポートがない点です。
WordPressは、世界中のプログラマーが共同で開発をしているため、サービス提供元はありません。テーマやプラグインのトラブルは、開発者へ問い合わせることができますが、WordPressでトラブルが発生した場合は、Webや書籍から情報を探すか、詳しい人に依頼して解決する必要があります。
ただし、WordPressに関する情報は、Webや書籍でたくさん出ているためトラブルが起きても解決しやすくなっています。
なお、WordPressを提供しているWordPress.org以外に、WordPress.comというプラットフォームがあります。WordPress.comは、Automattic Inc.が運営しているプラットフォームです。
「WordPress サポート」とGoogle検索した際に表示される「お問い合わせ – 日本語サポート – WordPress.com」は、WordPress.comが運営しています。
そのため、WordPressの正式なサポートではありません。
ただし、WordPress.orgのサポートはありませんが、フォーラムが用意されています。基本的な内容のトラブルであれば、フォーラムで解決できる可能性があります。
デメリット2:セキュリティ対策が必要
WordPressはプログラムが公開されているオープンソースのため、弱点を解析されやすいデメリットもあります。プラグインやテーマの導入によりセキュリティ対策を行うことはできますが、サイトを自身で管理している場合、どのような対策をするかは自己責任となります。
そのため、WordPressでWebサイトを運営するには、トラブルを解決するためには一定レベルのプラグラムを理解するスキルが求められます。
Wixのメリット
Wixを使ってWebサイトを制作するメリットとデメリットは下記の通りです。
〇メリット
・無料で利用できる
・Wixの公式サポートに問い合わせできる
・セキュリティ対策ができる
メリット1:無料で利用できる
Wixのメリットの一つ目は、無料でWebサイトを制作できることです。
WordPressでWebサイトを制作する場合、レンタルサーバーの料金と独自ドメインの費用が必ずかかりますが、Wixでは、費用の負担がないため気軽にWebサイトを制作できます。また、Wixでwebサイトを制作するには、用意されたフォーマットを使って必要な情報を入れていくだけなので、求められるスキルは高くありません。
メリット2:公式サポートに日本語で問い合わせできる
Wixのメリットの二つ目は、公式サポートが使えることです。Wixは、イスラエルのWix.comという企業が運営しており、何かトラブルがあれば公式サイトのWixヘルプセンターから問い合わせが可能です。なお、日本法人の「Wix.com Japan」があるため、日本語でのサポートも対応しています。
メリット3:セキュリティ対策ができる
Wixのメリットの三つ目は、セキュリティ対策です。Wixで制作するWebサイトは、システムが全てWix.comで管理されています。セキュリティ対策なども自動的に行われるため、ハッキングなどのリスクがWordPressよりも低くなります。
WordPressでは、セキュリティ対策を運営者自身で行う必要がありましたが、WixではWix.comが一括して対策をしてくれるため、運営者はリスクを減らせるだけでなく、コンテンツの制作に集中することができます。
Wixのデメリット
〇デメリット
・サービス終了とともにサイトが消滅するおそれがある
・テンプレートの変更ができない
・SEO対策のために有料プランにする必要がある
デメリット1:サービス終了とともにサイトが消滅するおそれがある
Wixで制作したWebサイトは、Wix.comがサービス終了するとサイトも一緒に消滅するデメリットがあります。Wixで制作されたWebサイトは、Wix.comの管理するシステム上にあるため、移行などができなければコンテンツも一緒に消えてしまうからです。
Wixは、世界190か国、1億6,000万人以上のユーザーがいる大規模なサービスなので、サービスが終了するときは何かしらの対応策が出される可能性があります。しかし、そのようなリスクがあることは覚えておいてください。
デメリット2:テンプレートの変更ができない
Wixのデメリットの二つ目は、カスタマイズ性です。WixでWebサイトを制作する場合、複数のテーマからデザインを選ぶことができますが、一度選んだテーマは後から変更することができません。テーマを変更するには、サイト自体を新しく作る必要があります。
Wixのアカウント内では、複数のWebサイトを作ることができるため、別テーマのWebサイトを予め制作しておけば、すぐに移行することができます。ただし、ブログやサイト会員、連絡先などは移行できないため、最初から集め直さなければいけません。
デメリット3:SEO対策のために有料プランにする必要がある
Wixのデメリットの三つ目は、SEO対策をするには有料プランにする必要があることです。SEOで評価されるには、独自ドメインやページの表示速度が重要になりますが、無料プランでは提供されていません。Wixで独自ドメインを利用するには、ドメイン接続(500円/月)のプランを契約する必要がありますし、表示速度を速くするには、帯域幅無制限のアドバンス(1,300円/月)の契約が必要です。
また、WixにはSEOをするためのWix Site Boosterアプリというサービスがありますが、これも有料プランでしか提供されていません。
WordPressがおすすめのケース
WordPressは、下記の目的でサイトを運営するのにおすすめです。
・ブログサイト
・コーポレートサイト
WordPressは、コンテンツの追加や更新がしやすいため、ブログなど情報の更新頻度が高いWebサイトの制作におすすめです。SEOに強いテーマやプラグインの選定やコンテンツの追加をすることで、アフィリエイト(成果報酬型広告)で収益化をすることも可能です。
また、WordPressは、多くの企業のコーポレートサイトでも使われています。カスタマイズ性に優れているため、企業の特徴を活かしたWebサイトが作りやすいためです。さらに、最近では、サイト内でブログのようにコンテンツを追加して情報発信をしている企業が増えていますが、そのようなWebサイトは更新頻度が高いため、WordPressが好まれて使われています。
Wixがおすすめのケース
WixでWebサイトを立ち上げるのにオススメなケースは下記のとおりです。
・無料でWebサイトを作りたい
・知識やスキルがないけどWebサイトを作りたい
Wixは、無料でWebサイトを作りたいという人におすすめです。WordPressでは、レンタルサーバーと独自ドメインの料金がかかりますが、Wixの無料プランを利用すれば、完全無料で制作することができます。そのため、Webサイトを作ってイベントなどを告知したいけど、予算が厳しいという場合にはWixを利用すれば費用がかかりません。
また、Wixは、手順に従って必要な箇所を埋めていけばWebサイトが完成するため、ITスキルに自信がない人でも制作できます。
WordPressはある程度の専門知識が必要になるため、知見のある方がいなければ業者へ依頼しなければいけません。業者に依頼すれば完成までに時間と費用がかかります。
一方、Wixであれば、専門知識が無くてもWebサイトが気軽に作れるため、時間と費用を節約できます。
まとめ
今回は、Webサイトを制作するためのツールである、WordPressとWixの機能を比較しました。2つのツールにはメリットだけでなくデメリットもあります。そのため、Webサイトを制作する際は、どちらか一方が良いという訳ではなく、目的に合わせてツールを選ぶことが重要です。Webサイトを制作する前に、Webサイトを立ち上げる目的を明確にすれば、利用するツールが絞られるため、費用や時間を抑えられるでしょう。
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