基礎知識 2025.05.01 2025.05.01
採用サイトをWordPressで作成すべき理由とおすすめテーマ・プラグイン解説
「うちは大企業でもないし、費用をかけて採用サイトを別に制作する必要はあるだろうか?」と悩む企業の採用担当者は少なくないでしょう。
採用サイトをコーポレートサイトとは別に設けることには、数多くのメリットがあります。例えば、求める人材に対して効果的にアピールできる点や、採用のミスマッチを防ぐ効果などが期待できます。追加で費用がかかる点がデメリットですが、WordPressを利用することでコストを抑えながらも高品質な採用サイトを制作することが可能です。
本記事では、WordPressで採用サイトを作成すべき理由と、おすすめのテーマ・プラグインについて詳しく解説します。
採用サイトをコーポレートサイトと分けるべき理由
採用サイトは、主に就職活動を行っている学生や転職希望者をターゲットにして制作されたWebサイトです。自社について詳しい情報を提供することで良い印象を持ってもらい、応募意欲を高めることを目的にしています。
最近の求職者は、志望する企業の採用サイトを調べて情報収集を行うのが一般的です。そのため、求める人材を獲得するためには求職者にアピールするためのコンテンツを充実させることが必要です。
採用サイトに掲載するコンテンツは、社員インタビューや企業理念、勤務条件、福利厚生など。多くの企業で採用サイトを別に制作する動きが広がっています。
では、なぜ採用サイトを独立させる必要があるのでしょうか。
理由1:求職者に情報を伝えやすい
独立して採用サイトを制作することで、求職者に情報を伝えやすくなります。
コーポレートサイト内に採用情報を掲載する場合、数あるコンテンツの一つとなってしまい、埋もれてしまいやすくなります。また、スペースの都合で掲載するコンテンツの量も制限されてしまいがちです。
採用サイトとして独立させ、実際の仕事内容や働いている人の生の声などを掲載することで、求職者が知りたい情報および企業が伝えたい情報の両方を的確に届けることができます。
理由2:採用コストを下げられる可能性がある
採用サイトを運営することで、求職者は入社後の業務内容や待遇について詳しく知ることができます。これにより、採用のミスマッチを防ぎ、内定辞退や早期退職者を減らすことが可能です。
辞退者や退職者が出ると、採用活動を最初からやり直す必要があり、時間とコストがかかります。採用サイトを通じて求職者に正確な情報を提供することで、「応募したけれども思っていたのとは違った」というミスマッチを防ぎ、結果的に辞退者や退職者を減らすことができます。これにより、トータルで採用コストを削減することが期待できます。
WordPressで採用サイトを構築するメリット
採用サイトを制作するためには、もちろん費用やコストがかかります。さらに運用や更新を行う手間も必要です。しかし、WordPressで採用サイトを構築することで、これらの課題を軽減できます。
開発コストを抑えられる
WordPressはオープンソースで誰でも無料で使用できます。そのため、採用サイトをWordPressで構築する場合は、CMSに対して費用が掛からない分コストを抑えられます。
ただし、人件費、レンタルサーバーの契約費用、ドメイン取得費用などが必要です。
開発期間が短くて済む
WordPressは、インストールしてテーマを適用するだけで基本的なサイト運用を開始できます。そのため、最低限の機能であれば最短で1日程度で構築可能です。
専門知識がなくても開発・更新が可能
国内で使用されているCMSの8割以上がWordPress(※)です。圧倒的なシェアを誇り、関連情報はインターネットに数多く公開されています。さらに主要レンタルサーバーの多くはWordPressを簡単にインストールできる機能を搭載しているため、開発の専門知識がなかったとしてもWordPressで採用サイトを開発可能です。
参考:Distribution of content management systems among websites that use Japanese|W3Techs
採用サイト構築に役立つWordPressテーマ・プラグイン
WordPressで採用サイトを構築する場合、最低限の設定だけでも、企業の基本情報や採用情報を掲載したページを用意すれば採用サイトとして公開できます。
より採用サイトらしいデザインや機能に仕上げたい場合は、採用サイト用のWordPressテーマを導入するのがおすすめです。採用サイトに適したプラグインを導入する方法もありますが、テーマを活用したほうがより手軽に工数を抑えて制作できます。
採用サイト向けテーマ
採用サイト向けのWordPressテーマは、数多く提供されています。無料で使用できる製品であっても、採用活動で必要な基本機能を備えているため極力コストを抑えたい場合にはとても役立ちます。
有料版はさらに機能やデザインが豊富です。買い切り型で数万円で利用できるものもあり、手間をかけずに短期間で採用サイトを制作したい場合におすすめです。
「Go To Recruit」【無料・国産】
https://bstinc.co.jp/go-to-recruit/
必要項目を入力するだけで求人サイトが完成するWordPressテーマで、エントリーフォームも標準装備しています。Web制作会社のBSTが開発しており、オプションで初期設定代行やサポートを依頼することも可能です。
「求人・採用サイト向け WordPress テーマ by Communitycom」【有料・国産】
https://www.kagoya.jp/solution/wordpress_theme/#jobs
社員インタビューを掲載したい、Googleしごと検索に対応した求人ページを開発したい、といった顧客からの要望を基に開発されたWordPressテーマ。弁護士、税理士、歯科、眼科など業種を選択すると、それに適したWebサイトを作成できるWordPressテーマです。カゴヤが開発。プレミアムサポートに入会すると技術的なサポートが受けられます。
採用サイトで役立つプラグイン
採用サイトを作成する際に役立つプラグインを紹介します。
「WP Job Manager」
https://ja.wordpress.org/plugins/wp-job-manager/
ショートコードベースでWordPressサイトに求人掲示板機能を追加できる無料プラグインです。応募機能付きの求人ページを作成することも可能です。「WP Job Manager」を搭載した「Espy Jobs」という求人サイト向けの無料テーマもあります。
Simple Job Board
https://ja.wordpress.org/plugins/simple-job-board/
検索機能付きの求人掲示板を追加できるプラグイン。下図のようなページを簡単に作成できます。
(Simple Job Boardのでもページより)
https://jobboardextensions.demo.presstigers.com/
採用サイトに欠かせない定番プラグイン
上記のプラグインのほか、採用サイトを構築する上で役立つプラグインを紹介します。
reCAPTCHA | Googleが提供している無料のスパム対策サービスです。 サイトの安全のために必ず入れておきたいプラグインです。 https://developers.google.com/recaptcha?hl=ja |
ContactForm7 | 定番のお問い合わせフォームプラグイン。 https://ja.wordpress.org/plugins/contact-form-7/ |
無料の採用ページ作成ツールとWordPress、どちらを選ぶべきか?
無料で採用ページを作成する選択肢のひとつに無料の採用ページ作成ツールがあります。これは大手求人サービスが提供しているもので、engage、Indeedなどが有名です。
これらのツールは、完全無料で掲載期間も無制限で採用ページを作成できるだけでなく、採用に関する多様な機能を利用できる点が魅力です。また、求人を作成すると自動的にIndeedやGoogleしごと検索などの求人サービスに掲載されるため、多くの人の目に触れることができます。
しかし、複数ページを作成できない、集客が難しい、独自ドメインが使用できないなどのデメリットもあります。ブランディングの視点や、採用情報も有用なコンテンツの一つであることを考えると、WordPressで採用サイトを作成するのがおすすめです。
また、Googleしごと検索については、構造化マークアップを記述することでWordPressサイトの情報も掲載できます。詳細な情報を採用サイトに掲載した上で、IndeedやGoogleしごと検索なども利用するといった組み合わせ技がよいでしょう。
採用サイトを制作会社に外注すべきケース
WordPressを使用して内製化しても、充分な採用サイトを作成できます。ただし、以下の場合は制作会社に外注したほうが良いでしょう。
ケース1:独自性を出して差別化したい場合
求職者の目を惹きたいと考える場合は、インパクトがあるデザインや独自性があるコンテンツで差別化するのが有効です。例えば、Webの最新技術を使った先進的な採用サイトや、ユニークなコンテンツを掲載している採用サイトは話題性もあり、ライバルと差をつけることができます。
しかし、WordPressで採用サイト構築を内製した場合、どうしてもスタンダードなデザインやコンテンツになりがちです。動画を効果的に活用したり、より情報を伝えやすくするUIなど、専門家に相談することで良いアイディアを提案してもらえます。
採用に力を入れたいのであれば、採用サイト構築経験が豊富なWeb制作会社にお任せしたほうが良い結果に繋がりやすいでしょう。
ケース2:外部システムと連携したい場合
煩雑な作業が多い採用業務を効率化するためには、分散しているプロセスやデータを連携させて自動化することが重要です。例えば、採用サイトの応募フォームを通じて求職者が応募した場合、送信内容を自社で運用しているシステムに自動登録することで、担当者の入力負担を軽減し、作業ミスも減らせます。
しかし、WordPressと外部システムの連携は、ニーズや利用しているシステムに応じて開発内容が異なるため難易度が高くなります。またバージョンアップ時の不具合などが生じるリスクもあるため、不用意なカスタマイズは危険です。採用サイトの構築段階から制作会社に依頼し、相談しながら開発してもらうのが安全で確実です。追加の開発コストがかかりますが、それに見合う十分な成果が期待できるため投資価値は充分にあるでしょう。
ケース3:保守をアウトソースしたい場合
WordPressで採用サイトを構築した場合、サイトのバージョンアップ作業やセキュリティ対策を行う必要があります。特に、採用サイトを短期間のみ運用する場合は大きな問題にはなりませんが、継続的に運用する場合は安全なサイト運営のために保守をしっかりと行うことが重要です。
しかし、サイトの保守作業にまで社員の手が回らないケースや、適切な対応がわからず不安を感じるケースもよく見られます。そのような場合は、サイトの保守作業をアウトソースすることで問題が解決し、社員が本来の業務に集中できるようになります。
まとめ
採用サイトを制作・運用するのは費用もかかり運用負担が増えると考えられがちです。
しかし、求職者が求める情報を提供でき、採用業務全体の効率化、コスト削減に繋げることができるため、積極的に活用していくことが望まれます。
企業の成長・拡大を支えるのは人材。
良い人材獲得のための投資として、採用サイトの制作を検討してみてはいかがでしょうか?
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