PHPとは?WordPressでの使われ方を解説

PHPとは?WordPressでの使われ方を解説
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Webサイトを構成するツールである「WordPress」ですが、その中身は「PHP」と呼ばれるプログラミング言語によって構成されています。WordPressは簡単にWebサイトを構築・運営することができ、適切に扱う上ではPHPがどのようなもので、どのように動いているのか、どんなことができるのかを知ることは大事だと言えるでしょう。
そこで今回は、PHPの概要からPHPがWordPressでどのように使われているのか、WordPress以外でどのように使われているのかを解説します。

WordPressについて詳しく知りたい方は、「WordPressとは?【超初心者でも丸わかり】初めて聞いた人でもこれでわかる解説!」で解説していますので、こちらもご覧ください。

PHPとは

PHPはHypertext Preprocessorを再帰的に略したものであり、プログラミング言語の一つです。Web開発に向いた言語であり、HTMLとの親和性が高い点が特徴です。

同じようにHTMLと親和性が高い言語としては「JavaScript」が挙げられますが、PHPとJavaScriptは実行される場所が異なります。PHPはサーバー側で実行され、JavaScriptはクライアント側(ブラウザ)で実行されるものです。

PHPはサーバー側で実行されるため、記事データなどを保存するデータベースへのアクセスも可能であり、WordPressなどのCMS(Contents Management System)で用いられます。

バージョン更新が必要

PHPにはいくつかバージョンが存在していますが、主に現在利用されているバージョンは5系と7系です。しかし、PHPのバージョン5系はすでにセキュリティサポートが終了しており、これからPHPを利用する際には7系を利用しましょう。

それぞれのバージョンとセキュリティサポート終了日の一覧をまとめました。

PHPのバージョン セキュリティサポート終了日
7.4 2022/11/28
7.3 2021/12/06
7.2 2020/11/30
7.1 2019/12/01
7.0 2019/01/10
5.6 2018/12/31

参照元:PHP Supported Versions(PHP公式)

すでに7.1以前のバージョンはサポートが終了しているため、できるだけ最新のPHPを利用することをおすすめします。しかし、PHPの5系と7系は一部互換性がないため、5系で運用中のWordPressで7系に無闇にバージョンアップしてしまうと、WordPressが正常に動作しなくなる可能性がある点は注意が必要です。

バージョンアップをする際には、しっかりとテスト環境などで動作確認をした上で、本番環境のバージョンアップを実行しましょう。

なお、WordPress上でPHPのバージョンごとに動作時の処理速度を比較したものがありますが、5系から7系にバージョンアップすると2倍以上も高速化することがわかっています。サイトを運営する上で、表示速度は非常に重要となるため、この点からもバージョンアップすることがおすすめです。

参照元:WordPress-4.1.1とPHPバージョンの処理速度比較(PHP公式)

PHPはWordPressでどのように使われているのか

具体的にWordPressでPHPがどのように使われているのかを紹介します。WordPressは複数のPHPファイルを組み合わせて構成されており、骨組み・パーツなどに分けて見ていきましょう。

各ページの骨組みを構成している

WordPressの各ページの骨組みは、テンプレートとして次のファイルから構成されています。

PHPファイル 用途
index.php トップページを構成する
page.php 固定ページを構成する
single.php 投稿ページを構成する
archive.php 投稿のアーカイブ一覧を構成する
search.php サイト内検索の一覧を構成する
404.php 該当ページが存在しない場合の「404エラー」を構成する

これらのPHPファイルがWordPressを構成する基本となるテンプレートです。それぞれのPHPファイルとあわせて、各ページのパーツを構成するためのPHPファイルが存在します。

各ページのパーツを構成している

WordPressでは、どのページに遷移しても同じように表示される情報が存在しますよね。たとえば、ヘッダーやサイドバーなど、特定の情報をパーツとするPHPファイルが存在します。

PHPファイル 用途
header.php ヘッダー(ページ上部)を出力する
footer.php フッター(ページ下部)を出力する
sidebar.php サイドバー(主にページ右部)を出力する

さきほど紹介したテンプレートとあわせて、これらのパーツが組み合わさってWordPressのページが構成されています。

機能を追加することができる

基本的にここまで紹介したPHPファイルはテーマごとに作られており、ユーザーは無闇に修正するべきではありません。しかし、場合によってはプラグインの動作を制御したり、機能を強化したりしたいこともあるでしょう。その場合に利用するPHPファイルが「functions.php」です。

functions.phpは、利用しているテーマ内で汎用的に利用できるコードを記載するPHPファイルとなっています。たとえば、WordPressの特定機能を制限したり、記事内で読み出せる「ショートコード」を記載したりすることで、WordPressをより便利に利用することが可能です。

注意点として、functions.phpを無闇に変更するとサイトが見れなくなる可能性があるため、修正する際はしっかりと事前知識を得た上で行いましょう。

PHPはWordPress以外では、どんな場所で使われているのか

PHPはプログラミング言語であり、もちろんWordPress以外でも利用されています。PHPはHTMLとの親和性の高さから主にWebアプリケーションの開発に用いられることが多い言語です。

たとえば、PHPを利用することで次に挙げるようなことが実現できます。

  • お問合せフォームの作成
  • 予約システムの作成
  • 検索機能の作成
  • ログイン機能
  • など

Webアプリケーション開発に特化したPHPですが、スマホアプリやデスクトップソフトといったネイティブアプリ開発には向いていません。しかし、世界的に信頼のあるW3Techsという調査会社によれば、PHPはサーバーサイド言語のなかで利用率は世界でなんと約80%ものシェアを誇っています。

PHPはWeb特化の言語ですが、非常に人気が高い言語であることがわかりますね。実際に、みなさんもよく知るサービスもPHPで開発されています。

PHPで作られたサービスの事例

PHPで作られた有名なWebサービスとしては、次に挙げるようなサービスがあります。

Facebookは日本でも2,800万人以上が利用しているSNSであり、いまや知らない人はいないと言えるサービスでしょう。WikipediaはフリーのWeb百科事典であり、こちらも利用したことのある人は多いのではないでしょうか。

また、チャットサービスのSlackはビジネスチャット・コラボレーションツールとして企業でも利用されることの多いサービスであり、こちらはPHPだけでなくJavaScriptやJavaなども組み合わせて作成されています。

このように、誰もが知る有名なサービスもPHPで作られており、PHPはさまざまなWebサービス・アプリケーション開発で利用されているのです。

まとめ

PHPはWordPressをはじめ、Webサービス・Webアプリケーション開発で用いられることの多いプログラミング言語です。WordPressにバージョンが存在するように、PHPにもバージョンが存在しており、定期的な更新が必要となります。

現在利用されているPHPのバージョンとしては5系と7系が存在しますが、5系はすでにセキュリティサポートが終了しており、7系にバージョンアップすることで処理速度も向上するため、古いバージョンをお使いの方は早急に対応することがおすすめです。

しかし、安易にバージョンアップしてしまうと、互換性の問題などから正常にWordPressが動作しなくなる可能性も考えられます。もし、バージョンアップに不安を感じられている方がいれば、WordPress保守・管理のプロであるwp.supportにお任せください。

wp.supportではPHPのバージョンアップだけでなく、PHPを使ったWordPressのカスタマイズまで対応していますので、WordPress全般でお困りの際はwp.supportにお気軽にご相談ください。

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土井純也

土井 純也 Twitterアイコン Facebookアイコン

WordPressスペシャリスト・エンジニア
株式会社プレートテクノロジー 取締役
1985年北海道生まれ。200社以上のWordPressサイトの制作を担当し、「wp.support」では一部上場企業を含め、様々なサイトのWordPress保守・セキュリティをサポートしている。