基礎知識 2023.12.08

【初心者OK】WordPressブログの始め方!インストール後の初期設定編

この記事を書いた人

土井 純也

WordPressスペシャリスト・エンジニア/株式会社e2e 取締役 / CTO

1985年北海道生まれ。
200社以上の大手上場企業のWordPressサイトの制作、保守・セキュリティをサポートしている。

【 展開しているサービス一覧 】
■WordPress開発サービス「wp.make
■WordPress保守/運用サービス「wp.support
■WordPressハッキング/緊急復旧対応サービス「wp.rescue
■WordPressバージョンアップ代行サービス「wp.versionup

前回、WordPressでブログやサイトを開設したい方に向けて、エックスサーバーを利用した開設方法を11ステップで紹介しました。

エックスサーバーに完備されている「WordPressクイックスタート」を使うことで、初心者でも全工程10分で開設できます。

みなさんは、前回の記事から無事WordPressのインストール、ログインまで完了できましたでしょうか。

まだ対応していない方は、ぜひ以下記事よりご覧ください。

>>【簡単】エックスサーバーでWordPressサイトを開設する11ステップ

本記事では前回の続編として、WordPressのインストール後に最低限対応すべき、ブログの初期設定方法を11項目紹介します。

ブログをスムーズに書き始めるためにも、初期設定は必須ですので、1つずつみていきましょう。

また、ブログにユーザーを集客するには、SEO対策が重要になるので、SEO対策にもオススメの設定もご紹介します。

そもそも、「SEO対策」がわからない方は、以下の記事を参考にしてください。
SEOとは?SEOの分かりやすいやり方と具体的な対策方法を解説

1.WordPressブログを始める前にチェックしたい初期設定11項目

1.WordPressブログを始める前にチェックしたい初期設定11項目
WordPressブログの初期設定は、ログインページへアクセスしてから行います。

まずは、インストールしたWordPressのログインページから「ユーザー名」「パスワード」を入力し、ログインしましょう。
WordPress管理画面

このようにWordPress管理画面にログインした状態で進めます。

その上で、今回行う初期設定は以下の通りです。

1-1.ブログを書き始める前に設定する4項目

  • サイトアドレスの確認
  • パーマリンクの設定
  • デザインテーマの設定
  • SSLの設定

投下するブログ記事のURLを設定するパーマリンクやブログに導入するデザインテーマなど、ブログを書く前に必要な設定です。

なお「4.SSL設定」については、前回ご紹介した「WordPressクイックスタート」からインストールされた方は自動で設定してあるため、不要です。

1-2.最低限導入すべき初期設定7項目

  • サイトタイトルとキャッチフレーズ
  • 基本的なカテゴリーの追加
  • 不要な初期プラグインの削除
  • 日本語の文字化け対策
  • メタ情報の削除
  • ニックネームの設定
  • コメント設定を無効に

ブログ記事をスムーズに投稿するための7項目の初期設定です。

ブログ記事を投稿してからだと、スパムコメントが投稿されたり、カテゴリー設定が曖昧になったり使い勝手に影響するため、先に設定してください。

ブログを書き始める前に設定すべき全体像を把握できたところで、早速みていきましょう。

2.ブログを書き始める前に設定する4項目

  • サイトアドレスの確認
  • パーマリンクの設定
  • デザインテーマの設定
  • SSLの設定

それでは、上記に基づいて、1つずつブログを書き始める前の初期設定を実施します。

2-1.サイトアドレスの確認

サイトアドレスの確認
まずインストールしたWordPressサイトのアドレスを確認してください。

レンタルサーバーの設定で独自ドメインではなく、初期ドメインが設定されているケースもありますので、確認しましょう。

たとえば、サイトアドレスが以下のような場合には、初期ドメインが設定されたままになっているため、各レンタルサーバーから変更してください。

  • エックスサーバーの場合:〇〇〇〇.xsrv.jp
  • さくらインターネットの場合:〇〇〇〇.sakura.ne.jp
  • ロリポップの場合:〇〇〇〇.main.jp

そのほか、WordPressインストール時のサイトアドレスに、あらかじめ「/wp」が付与され「https://〇〇〇〇.com/wp」と表示されている場合があります。

そのままでも問題はありませんが、同じドメイン名で他サイトを運用する場合などを除いては、できる限りシンプルなアドレスが好ましいです。

必要がない場合には、削除しておくことをおすすめします。

なお「/wp」の具体的な削除方法についてはindex.phpと呼ばれるファイルの編集なども関係するため、初心者向けではありません。

ここでは割愛させていただきます。

2-2.パーマリンクの設定

パーマリンクとは、投稿するブログ記事ごとに設定されるURLのこと。

WordPressでは、このURLを6つの項目から自由に変更できるのですが、ここではSEO対策にもおすすめの以下設定をご紹介します。

パーマリンクの設定

管理画面から「設定」→「パーマリンク設定」へ進みます。

管理画面から「設定」→「パーマリンク設定」

日付や数字など、さまざまなパーマリンクを設定できますが、URLがシンプルで使い勝手の良い「投稿名」にチェックを入れましょう。

パーマリンクのチェックが完了したら「変更を保存」をクリックしてください。

ここがポイント!

なおパーマリンクを「投稿名」にする場合、記事の編集画面でブログを書き始めると、次のようにパーマリンクが日本語で表記されます。

パーマリンクが日本語表記

パーマリンクが日本語表記

パーマリンクが日本語のままだと、WordPressのバージョンによってはエラーが出る可能性もあります。
ここは手入力で、次のように英語表記へ変換しましょう。

パーマリンクが英語表記

パーマリンクが英語表記

2-3.デザインテーマの設定

デザインテーマとは、ブログの「見た目=デザイン」のことであり、WordPressにはデフォルトでさまざまな無料/有料のテーマが用意されています。

基本的には、運用するサイトで取り扱う商品やサービスに応じて、デザインを決定します。

ただし、完全オリジナルデザインでブログを運用したい場合には、Web制作会社へテーマ作成を依頼することも可能。

ここでは、一般的なデザインテーマの設定方法について紹介します。

2-3-1.外観からテーマを選択

外観からテーマを選択

WordPress管理画面より「外観」→「テーマ」をクリックします。

2-3-2.新規追加をクリック

新規追加をクリック

画面上部にある「新規追加」を選択。

2-3-3.新規テーマを探す

新規テーマを探す

テーマの一覧画面が表示されますので、こちらでお好みのテーマを探してください。

無料から有料のものまで、世界中で作成されたWordPressのデザインテーマが公開されています。

必要に応じて、画面右上の検索窓より、テーマ検索をしてもOKです。

任意のデザインテーマを選択したら「インストール」→「有効化」をクリックします。

なお、新規テーマを追加するにあたり、以下の項目に注意してください。

ここがポイント!
  • 初心者向けなら日本語対応テーマを選ぶ
  • バージョンが頻繁に更新されているテーマを選ぶ
  • 利用実績が多いものを選ぶ
  • スマホ対応の有無で選ぶ
  • SEO対策の有無で選ぶ
  • マニュアルの有無で選ぶ

世界中で公開しているデザインテーマですので、英語表記で作成されたものもあります。

海外テーマの場合、日本語でのサポートやマニュアルには対応していないことが多く、初心者向けではありません。

国産ブログテーマのおすすめ

あくまで一例ですが、利用実績がある、ブログ向けの国産デザインテーマについて3つほどご紹介します。

  • STORK19
  • SANGO
  • THE THOR

2-4.SSLの設定

SSLの設定
SSL(Secure Sockets Layer)とは、インターネット上におけるウェブブラウザとウェブサーバーの間で、データの通信を暗号化する仕組みのこと。

SSLでは、個人情報の特定につながる住所・氏名・メールアドレスなどを暗号化できるため、悪意のある第三者からの盗聴や改ざんを防いでいます。

昨今、GoogleでもSSL化を推奨しており、SEO対策上も重要ですので、必ず設定しましょう。

なお、SSL設定については、前回ご紹介した「WordPressクイックスタート」からインストールされた方は自動で設定してあるため、不要です。

ここでは、前回同様エックスサーバーを利用したSSL設定方法をご紹介します。

2-4-1.サーバーパネルからSSL設定をクリック

サーバーパネルからSSL設定をクリック

サーバーパネルにアクセスし「ドメイン」→「SSL設定」をクリック。

2-4-2.ドメイン選択画面から該当ドメインを選択

ドメイン選択画面から該当ドメインを選択

ドメイン選択画面から、SSL設定するドメインを選択します。

2-4-3.独自SSL設定を追加する

独自SSL設定を追加する

「独自SSL設定追加」をクリックし、確認画面で「追加する」を選択すれば、エックスサーバー側の設定は完了です。

2-4-4.WordPress上のアドレスを変更する

WordPress上のアドレスを変更する

次にWordPress管理画面「設定」→「一般」をクリック。

WordPressアドレス、サイトアドレスともに「http」のままになっていますので、こちらを画像のように「https」に変更しましょう。

「変更を保存」をクリックし、サイトアドレスでアクセスしてみてください。

ブラウザのURL欄に「https」「鍵マーク」が表示されていれば、正常にSSL化が完了しました。

ここまでの内容で「​​ ブログを書き始める前に設定する4項目」が終了です。お疲れ様でした。

3.最低限導入すべき初期設定7項目

ここからは、最低限導入すべき初期設定7項目を解説します。

効率良くブログを投稿するための設定やWordPressを安全に使用するための設定が中心ですので、必ず対応してください。

  • サイトタイトルとキャッチフレーズ
  • 基本的なカテゴリーの追加
  • 不要な初期プラグインの削除
  • 日本語の文字化け対策
  • メタ情報の削除
  • ニックネームの設定
  • コメント設定を無効に

3-1.サイトタイトルとキャッチフレーズ

サイトタイトルとキャッチフレーズ
ブログを運営するにあたり、ブログ名はお決まりですか?

ここでは、決定したブログ名をWordPressサイトに反映する方法を紹介します。

WordPress管理画面より「設定」→「一般」をクリック。

画像のように「サイトのタイトル」「キャッチフレーズ」の入力欄がありますので、こちらに任意の名称を入力してください。

まだブログ名がお決まりでない場合は、あとから変更可能ですので、一度仮のタイトルを付けておくと良いでしょう。

3-2.基本的なカテゴリーの追加

カテゴリーとは、記事を投稿する際に、分類するための項目。

たとえば、レシピサイトのブログであれば、以下のようにメニューごとにカテゴリーを設定すると、読者がアクセスしやすいですよね。

カテゴリー例
  • オムライス
  • ビーフシチュー
  • グラタン

WordPressでは、カテゴリーページを作成することも可能ですので、事前に設計しておくと便利です。

では、具体的なカテゴリーの追加方法をご紹介します。

カテゴリーの追加方法

WordPress管理画面より「投稿」→「カテゴリー」をクリック。

次に「未分類」カテゴリーの「クイック編集」を選択してください。

「未分類」カテゴリーの「クイック編集」

クイック編集からカテゴリーの「名前」と「スラッグ」を指定できるので、ここに任意の名称を入力します。

今回は、レシピサイトを想定して「オムライス」カテゴリーを作成。

スラッグとは、カテゴリーページが表示される際のURLのことです。

指定をしなければ、URLに日本語が挿入されてしまいますので、ここは英語に変換しておきましょう。

これで、オムライス用のカテゴリーページが作成できるようになりました。

このように、ブログを運用する際には、どのようにカテゴリーを作成するのかあらかじめ設計しておくことをおすすめします。

3-3.不要な初期プラグインの削除

プラグインとは、WordPressにさまざまな機能を追加するためのカスタマイズ機能のこと。

プラグインについても世界中に開発者がおり、豊富な機能が用意されていますが、追加する機能は必要なものを最小限にすることが重要。

便利なプラグインだからといって、次から次へ導入してしまうと、プラグイン同士が干渉し、サイトが正常に動作しません。

WordPressにはデフォルトで、導入されているプラグインがいくつかありますが、必要のないものもあるため、削除しましょう。
では、不要なプラグインの削除方法についてみていきます。

不要なプラグインの削除方法

WordPress管理画面より「プラグイン」をクリックします。

このうち「Hello Dolly」は、ブログ運用では使うことがないため「削除」をクリックしましょう。

また「TypeSquare Webfonts for エックスサーバー」は、Webフォントのプラグインで、こちらも削除して問題ありません。

なお、WordPressのプラグインは、削除してもあとから追加できるため、安心してください。

3-4.日本語の文字化け対策

WordPressそのものは標準言語が、英語です。

そのためデフォルトの状態で使用すると「日本語の文字化けが発生する」「文字数カウントが正常に表示されない」などのトラブルが起きやすいです。

日本語の文字化け対策として「WP Multibyte Patch」というプラグインを導入しなければなりません。

では、実際にプラグインをインストールしていきましょう。

プラグインをインストール

WordPress管理画面より「プラグイン」→「新規追加」をクリック。

画像右上の検索窓に「WP Multibyte Patch」と入力しましょう。

上の画像のように該当のプラグインが表示されたら、「今すぐインストール」をクリックし「有効化」すればOKです。

インストールしただけでは、有効化されませんので注意してください。

3-5.メタ情報の削除

メタ情報の削除

WordPressは、デフォルトで投稿記事や固定ページに、画像のような「メタ情報」が挿入されています。

メタ情報は、ブログを訪れた読者には不要であり、第三者にログインURLを教えてしまうことにもなるため、削除しましょう。

メタ情報

WordPress管理画面より「外観」→「ウィジェット」をクリックします。

WordPress管理画面より「外観」→「ウィジェット」をクリック

利用できるウィジェット画面が表示されたら「メタ情報」から「削除」をクリックしましょう。

これで投稿ページや固定ページからメタ情報が削除されます。

3-6.ニックネームの設定

WordPressに導入しているテーマの仕様によっては、記事投稿時に、ログインアカウント名が投稿者名として表示されてしまう場合があります。

このような状況では、セキュリティ上好ましくありませんから、別にニックネームを決めて、投稿者名として使用します。

WordPress管理画面より「ユーザー」→「プロフィール」をクリック。

WordPress管理画面より「ユーザー」→「プロフィール」をクリック。

画像のように表示されたら、任意の「ニックネーム」を入力し、ブログ上の表示名のプルダウンをニックネームに設定します。

これでログオンアカウント名は、投稿者名として表示されません。

3-7.コメント設定を無効に

WordPressは、各ページにおいてデフォルトで、読者からのコメントを投稿できる仕組みです。

ブログ運営者が、読者と交流を深められる点が魅力ですが、コメント機能を有効にしておくことでスパムによる悪質コメントが投稿されることも。

スパム対応のプラグインを使用する方法もありますが、初期のブログでは多くのアクセスは期待できないため、コメントをオフにしておきましょう。

WordPress管理画面より「設定」→「ディスカッション」

WordPress管理画面より「設定」→「ディスカッション」をクリックします。

次に「新しい投稿へのコメントを許可」のチェックを外せば完了です。これで、WordPressコメント機能はオフになります。

まとめ

本記事をご覧いただければ、WordPressインストール後に、ブログ記事をスムーズに投稿するための、初期設定方法が理解できます。

WordPressサイトは開設して終了ではありませんから、最適に運用するためにも、しっかり初期設定を進めてください。

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