WordPressサイトにアクセスしたら「データベース接続確立エラー」というエラーが表示され、サイトが表示されなくなった!
弊社でもよく相談を受けるケースですが、原因として考えられるのは以下の項目です。
- 「wp-config.php」の入力ミス
- サーバー側の問題
- データベース側の問題
- サイトがハッキングされている
多くの場合、原因として考えられるのが「wp-config.php」の設定ミスです。しかし、場合によっては、サーバー側でトラブルが起こっていたり、悪意のあるハッキングを受けている可能性も考えられます。
今回は「データベース接続確立エラー」が発生する原因の解説とWordPress初心者の方でもすぐに出来る対処方法をわかりやすくご紹介していきます!
この記事の目次
データベース接続確立エラーとは
データベース接続確立エラーとは、簡単に言うと「サーバーとデータベースの連携が上手くいっていませんよ」というエラーになります。
すごく雑な図で解説すると、WordPressサイトでは、下図のようにあるページへのアクセスがあった際、
サーバーからデータベースに「あのページの情報が欲しいよ」
という要求(=リクエスト)があり、
データベースが「はい、どうぞ」と応答してデータを返すことでサイトを表示しています。
しかし、「データベース接続確立エラー」が起こると、
サーバーからデータベースに「あのページ情報が欲しいよ」と言っても、
何らかの原因でデータベースからの応答がなくてサイトを表示できていない状態です。
サーバーは仕方なく、データベースにアクセスできなかったという意味の「データベース接続確立エラー」画面を表示します。
このエラーは、データベースにアクセスできなかったということを示すだけなので、これだけでは具体的にどこに問題があるのかはわかりません。
- 要求されたデータが破損している
- 問い合わせるデータベース名が間違っている
- サーバー側で障害が発生している
などの原因が考えられます。
ただ、基本的に、このエラーが出た時点では記事やサイトのデータが全部消えてしまっている、ということはまずありませんのでご安心ください。
ほとんどは、単純な設定ミスかサーバー側の問題であることが原因ですので、以下を確認してみましょう。
「wp-config.php」の入力ミス
サーバーやWordPressを引っ越した際には、「wp-config.php」の設定を変更する必要があります。設定ミスや記載漏れがあった場合には、「データベース接続確立エラー」または「Error Establishing Database Connection,」エラーメッセージが表示されます。
「wp-config.php」で入力が必要なデータベース情報の項目は下記になります。
- データベース名
- データベースのユーザー名
- データベースのパスワード
- データベースのホスト名
これらの情報のいずれかが間違っていると、「データベース接続確立エラー」になってしまいます。
「wp-config.php」の記述を探して、入力されている情報が間違っていないか確認しましょう。
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// ** MySQL 設定 - この情報はホスティング先から入手してください。 ** // /** WordPress のためのデータベース名 */ define('DB_NAME', '(データベースの名前)'); /** MySQL データベースのユーザー名 */ define('DB_USER', '(データベースのユーザー名)'); /** MySQL データベースのパスワード */ define('DB_PASSWORD', '(データベースのパスワード)'); /** MySQL のホスト名 */ define('DB_HOST', '(データベースのホスト名)'); |
入力する内容はホストしているサーバーの管理画面などで確認しましょう。
サーバー側の問題
上記の記述に問題がない場合、サイトをホストしているレンタルサーバーなどで、下記のような問題が発生している可能性があります。
- サーバーがダウンしている
- データベースサイズが上限を超えた
サーバーがダウンしている
このケースは「稀によくある」ケースです。
サーバー側のメンテナンスや技術的な問題、不意にアクセス数が急増した場合などが該当します。サーバーからメンテナンスや不具合のお知らせが来ていないかチェックし、もし、メール等がなければホスティング会社に直接連絡してみましょう。
データベースサイズが上限を超えた
記事や画像を大量に投稿している場合や元々のプランでデータベースの容量が少ない場合に発生します。サーバー会社に連絡して、該当するようであれば、データベースの軽量化とともに、プランの変更やサーバーの乗り換えなども検討しましょう。
データベースが破損している場合
データベース側で問題が発生している可能性もあります。
サイト運営者からすると、なかなかホラーなのですが、特に原因に心当たりがない場合でも、何故か突然データが破損してしまう場合もあるんです。
破損したデータベースを修復する
この場合、破損したデータベースを修復する必要があります。
それほど、難しい操作も必要ないので、解説していきます。
今回は、参考にXサーバーで「phpMyAdmin」というツールを使用する場合の修復手順をご紹介します。
他のサーバーの場合は、「サーバー名 + データベース修復」などで検索すると、それぞれの場合の手順が出てくるでしょう。
phpMyAdminにアクセスする
まずは、Xサーバーのサーバーパネルにログインし、データベースの項目の「phpMyAdmin」をクリックします。
ユーザー名とパスワードが表示されます。ここで入力するのは、「wp-config.php」に記載されている「データベースのユーザー名」と「データベースのパスワード」です。Xサーバーのユーザー名とパスワードではないので注意しましょう。
破損したデータベースを確認して修復する
修復したいドメインのデータベースをクリックします。
下のような画面でデータベースの項目(テーブルと呼びます)一覧が表示されます。
ここで破損している項目がある場合は、種別などの項目に「使用中」と表示されます。
目立つのですぐにわかります。
使用中となっているテーブルがあれば修復を行いますが、修復の前にまずデータベースのバックアップを取りましょう。
データベースのバックアップ方法はこちらのページを参照してください。
バックアップは必ず取るようにしましょう。万が一、修復がうまくいかなくても取り返しがききます。
修復が必要なテーブルに「チェックボックス」にチェックを入れ、
画面下のドロップダウンから「テーブルを修復する」を選択。
その後、右下の「実行」ボタンをクリックすれば完了です。
正常にテーブルが修復されていれば、サイトが表示されるはずです。
サイトがハッキングされている
上記のいずれでも問題が起きていない場合は、サイトがハッキングされている可能性があります。
「Sucuri SiteCheck」でサイトをスキャンしてみましょう。
何らかの問題が発見された場合は、ハッキングからの自力復旧する方法などを参照してみてください。
データベース接続確立エラーの原因がわからない場合は?
データベース接続確立エラーの主な原因と対処方法について解説してきましたが、症状は改善したでしょうか?
もし、「解説を読んでもよくわからない!」「もうお手上げだ」「一刻も早くサイトを復旧したい」という場合には、ハッキングにも対応可能なWordPress復旧サービスにご相談ください。サイト復旧を迅速にサポートさせていただきます。
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WordPressスペシャリスト・エンジニア
株式会社e2e 取締役
1985年北海道生まれ。200社以上のWordPressサイトの制作を担当し、「wp.support」では一部上場企業を含め、様々なサイトのWordPress保守・セキュリティをサポートしている。