テーマ 2024.12.13

WordPressのECサイトにおすすめのテーマ8選!注意点や選び方のポイントも解説

この記事を書いた人

土井 純也

WordPressスペシャリスト・エンジニア/株式会社e2e 取締役 / CTO

1985年北海道生まれ。
200社以上の大手上場企業のWordPressサイトの制作、保守・セキュリティをサポートしている。

【 展開しているサービス一覧 】
■WordPress開発サービス「wp.make
■WordPress保守/運用サービス「wp.support
■WordPressハッキング/緊急復旧対応サービス「wp.rescue
■WordPressバージョンアップ代行サービス「wp.versionup

WordPressでECサイトを構築する際はECサイト向けのテーマを使用します。しかしECサイト向けのテーマは数多くあり、どれを選べば良いか悩む方も多いでしょう。

そこで、本記事ではWordPressのECサイト構築・運用におすすめのテーマを、選び方のポイントや実際の構築・運用方法、注意点と共に解説します。

ただし、ECサイトの構築・運用にWordPressを使用するのは、リスクが大きいと言わざるを得ません。その理由も詳しく解説しているので併せて参考にしてください。

WordPressでのECサイト運用を避けるべき理由

おすすめのテーマをご紹介する前に、まずはプロの視点から「WordPressでECサイトを運用するのはおすすめできない」という話をします。

WordPressはセキュリティリスクがある

その最大の理由は、WordPressには個人情報漏洩のセキュリティリスクがあるためです。

WordPressはソースコードが公開されているオープンソースのソフトウェアであり、誰にでも閲覧が認められています。過去に発見された脆弱性についても公開されるため、バージョンアップをしていないWordPressサイトに対して、悪意のあるプログラムを用いてまとめて攻撃することが可能です。

また、世界中のWebサイトの40%以上で使用されているという圧倒的なシェア率を誇ることもあり、一度に多数のWebサイトに攻撃を仕掛けられることから、ハッカーの攻撃対象となる可能性が比較的高いといえます。

通常のサイトであればメンテナンスで対応可

ただ、セキュリティリスクがあるとはいえ、それほど簡単にハッキングされてしまうようなら、WordPressがこれほど世界的なシェアを獲得してはいないでしょう。

WordPressやプラグインは常に脆弱性がないかをチェックしており、脆弱性が発見された場合は早急にセキュリティパッチが公開されます。これに対応してバージョンアップをおこなっていれば、大きなトラブルに巻き込まれることはほぼありません。

ECサイトの場合は個人情報を扱うので特に注意が必要

しかし、WordPressでECサイトを構築する場合、WordPressのデータベース内に、名前、住所、電話番号、メールアドレス、場合によってはクレジットカード情報まで、何らかの個人情報を保持することになります。

万が一、サイバー攻撃を受けた際にその個人情報が流出してしまうと、事業継続が困難になるほどの深刻な事態にも繋がりかねません。

このように、リスクとリターンが合わないことから、無理にWordPressでECサイトを構築するのではなく、安全性を考慮し、EC機能に関しては専門のECシステムで構築することを推奨しています。

WordPressでECサイトはダメ?プロがメリット・デメリットと代替手段を詳説

しかしながら、コスト面の都合からWordPressでECサイトを運用したいという方もいるでしょう。以降はそうした方々のためにおすすめのテーマやECサイト向けのテーマを選ぶポイント、WordPressでECサイトを構築・運用する方法、注意点を解説していきます。

WordPressのECサイトにおすすめのテーマ8選

ここからは、WordPressのECサイトにおすすめのテーマを無料版、有料版それぞれ4つずつご紹介します。

【無料】Market

【無料】Market
WooCommerce対応。主要な多言語への翻訳に対応しており、越境ECサイト作りと相性の良いテーマです。カスタマイズの幅が広く、HTMLやCSSの知識がなくても直感的な操作でオリジナリティのあるECサイトが作成できます。

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【無料】Dazzling

【無料】Dazzling
WooCommerce対応。モダンでフラットなデザインと、フルスクリーン機能が特徴のテーマです。無制限のカラーオプションをはじめとした有料テーマに劣らないカスタマイズ性が高く評価されています。また写真だけを載せる「ギャラリー」ページを作ることができるので、アパレルなど写真での訴求が重要な分野に特におすすめです。

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【無料】Alber

【無料】Alber
WooCommerce、Contact Form7対応。使いやすさに定評のある初心者向けのテーマです。ドラッグアンドドロップでデザインを配置でき、HTMLやCSSの知識を必要としません。特に WooCommerceは開発元が使用を推奨しており、すっきりとしたカスタムデザインは製品が美しく見えるよう工夫がされています。

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【無料】Storefront

【無料】Storefront
WordPressのECプラグインとして有名なWooCommerceの開発元によって構築されたテーマです。このためWooCommerceとの互換性に優れています。この他、SEOを意識した構造になっている点が特徴で、より大きな利益を求める場合におすすめです。

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【有料】EGO.

【有料】EGO.
WooCommerce、Welcart対応。少数の商品展開から始めたい場合に向いているテーマです。少ない商品数でも見栄えが良いよう工夫された設計になっています。シンプルで商品を問わないデザインとなっていて、大手ECモールに劣らないECサイトを簡単に構築できます。

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【有料】ICONIC

【有料】ICONIC
Welcart対応。ECサイトとメディアサイトをあわせて運営したい場合に向いているテーマです。会員ページやカート機能など必要な機能は備えながら、どんな商品にもマッチするシンプルで洗練されたデザインを追求。加えて大手ECモールに近いデザイン配置やサイト設計が魅力です。またスピード感を重視しており、初心者でも簡単にECサイトの構築ができます

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【有料】GLAMOUR

【有料】GLAMOUR
Welcart対応対応。本格的なECサイトを構築したい場合に向いているテーマです。必要な機能が揃っているのはもちろんのこと、専門知識なしで商品登録から顧客管理までを簡単に行うこともできます。コンテンツビルダー機能を利用した商品ランキングなどのコンテンツも直感的に構築できます。

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【有料】Ankle

【有料】Ankle<
WooCommerce対応。かわいらしいデザインが特徴的なテーマで、雑貨やアクセサリーなどの販売に向いています。商品ページは必要情報をコンパクトにまとめつつ、関連商品やレビューなどを表示でき、自然にコンバージョンを高めることが可能。わかりやすいマニュアルによって手軽に本格的なECサイトの構築ができる点も高く評価されています。

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ECサイト向けのテーマを選ぶ5つのポイント

ECサイト向けのテーマを選ぶポイントは以下の5つです。

  • ユーザビリティ
  • 機能性
  • カスタマイズ性
  • ユーザー数・情報量
  • イメージ

ユーザビリティ

ユーザーにとっての使いやすさは、テーマを選ぶうえで特に重要なポイントの1つです。サイトが使いづらいとリピーターが増えず、それどころか新規ユーザーが途中離脱してしまう可能性もあります。

ユーザビリティを調べる場合は、以下を重点的にチェックすることをおすすめします。

  • 商品の探しやすさ
  • 購入のしやすさ

加えて購入する商品がはっきりしていないユーザー向けに、関連商品を表示できる機能や、カタログのように多くの商品を一度にチェックできるデザインなどもおすすめです。

機能性

SNSとの連携や問い合わせフォームの使いやすさといった機能性にも注目しましょう。

特にSNSとの連携は、商品の売上が大幅にアップするきっかけの1つになります。ユーザーがSNSで商品をシェアした結果、購入を希望するユーザーが増えるケースがあるためです。SNSのシェアボタンが搭載されているテーマだと、ユーザーが商品をシェアしやすく売上の向上を見込めます。

カスタマイズ性

オリジナリティのあるECサイトにするために重要なポイントがカスタマイズ性です。WordPressでは1つのテーマをベースに、固有のオプションを使用してデザイン調整を行います。この固有のオプションでカスタマイズできる範囲が広ければ、同じテーマを使用している他のECサイトとデザインや雰囲気がかぶらず、独自性の高いサイトになります。

ユーザー数・情報量

ユーザー数や情報量が多いテーマは、カスタマイズの際に参考にできる事例が多いというメリットがあります。また、万が一トラブルが起こった場合にも情報を得やすいことから迅速に対処できます。

イメージ

取り扱う商品やブランドそのものとマッチしたイメージかどうかも重要な要素です。カスタマイズ性に優れたテーマであれば後からでもイメージの調整は可能ですが、デフォルトのイメージが商品やブランドにマッチしたテーマであれば長く使いやすいうえに、アップデートでさらにカスタマイズの幅が広がる可能性も高いです。

WordPressでECサイトを構築・運用する方法

WordPressでECサイトを構築・運用する方法には以下の2つがあります。

①プラグインをインストールする
②外部のECサイトと連携する

①プラグインをインストールする

ECサイトの構築・運用をする方法の1つに、必要な機能が備わっているプラグインを導入する方法があります。

ECサイトに必要な機能は以下の通りです。

  • ショッピングカート
  • 決済機能
  • 売上管理機能
  • 顧客情報管理機能
  • 販促機能
  • お問い合わせフォーム

このようなECサイトに必要な機能を備えたプラグインには、例えば以下のようなものがあります。

Welcart 日本初のECカートプラグイン。
実績が多く国内のECプラグインではシェアNo.1。拡張サービスが利用できカスタマイズの幅も広い。
無料で利用できる。
WooCommerce 世界でもっとも利用されているECプラグイン。
ダウンロード販売、サブスクリプション販売、コンビニ決済など便利な機能が充実している。
無料で利用できる。
WP-OliveCart レスポンシブデザイン対応。
ユーザーの端末に応じて表示が最適化される。
無料版と有料版があるが、無料版でも必要な機能が充分に揃っている。

②外部のECシステムと連携する

プラグインを使わず、外部のECシステムと連携してECサイトを構築・運営する方法もあります。

この場合、WordPressで構築したサイトに必要な機能をつけてECサイトにする方法か、別のECサイトを作成して連携させる方法をとります。

同じドメインURLでECサイトとブログを運営できることから、高い集客力を見込めます。

WordPressでECサイトを構築・運用する際の注意点

WordPressでECサイトを構築・運用する際は、以下の2点にご注意ください。

  • セキュリティ対策を徹底する
  • 決済方法が限定されることを理解しておく

セキュリティ対策を徹底する

前述の通り、WordPressでのECサイト構築・運営はセキュリティリスクがもっとも大きな問題になります。このため以下のようなセキュリティ対策を徹底しましょう。

  • セキュリティ強化のプラグインを導入する
  • WordPress本体やプラグインを常に最新版にアップデートする
  • 常時SSLを導入する
  • 定期的に脆弱性診断をする
  • 推測されにくいパスワードを設定する
  • パスワードを定期的に変更する
  • ログイン画面に二要素認証を導入する

決済方法が限定されることを理解しておく

WordPressでECサイトを構築・運営する際の注意点として、決済方法が限定されることも覚えておきましょう。

WordPressでは無料のプラグインをインストールすると、銀行振込や代金引換、PayPalなどの決済方法を導入できます。一方でクレジットカードや電子マネーでの支払い、後払いサービスなど、より多様な決済方法を導入したい場合は有料のプラグインをインストールするか、決済代行サービスを利用しなければなりません。

まとめ

本記事ではWordPressのECサイト構築・運用におすすめのテーマを、選び方のポイントや実際の構築・運用方法、注意点と共に解説しました。

WordPressでECサイトの構築・運用をすることは、主にセキュリティリスクの面から推奨できません。しかし、コストの問題などでWordPressを使用せざるをえないケースもあるでしょう。

取り返しのつかないトラブルが起こらないよう、WordPressでECサイトの構築・運用をする場合は、セキュリティ対策を徹底するように心がけましょう。そのうえで目的や用途、商品にマッチしたテーマで利益を見込めるECサイトの構築・運用を目指してください。

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