テーマ 2023.07.19

WordPressテーマを変更する方法【注意点も含めて完全解説】

この記事を書いた人

土井 純也

WordPressスペシャリスト・エンジニア/株式会社e2e 取締役 / CTO

1985年北海道生まれ。
200社以上の大手上場企業のWordPressサイトの制作、保守・セキュリティをサポートしている。

【 展開しているサービス一覧 】
■WordPress開発サービス「wp.make
■WordPress保守/運用サービス「wp.support
■WordPressハッキング/緊急復旧対応サービス「wp.rescue
■WordPressバージョンアップ代行サービス「wp.versionup

WordPressのテーマ変更を行う際、サイトの不具合やバグを防ぐために、いくつかの注意点を押さえておく必要があります。

本記事では、WordPressテーマを変更する方法と、変更時の注意点について解説します。

WordPressテーマの変更を検討している方は、テーマ変更を円滑に行うためにも、ぜひ参考にしてください。

もし、WordPressの独自テーマを作成したい、といった場合は、以下の記事もご覧ください。
WordPressのテーマを自分で作成してみたら意外と簡単だった!

また、テーマの変更や作成、カスタマイズをプロに依頼したい、という場合は、以下のリンクからご相談ください。
WordPressのプロへの【無料相談】はこちら

事前にバックアップを取る

WordPressテーマを変更する場合は、事前にバックアップを取りましょう。なぜなら、テーマ変更によってサイトに不具合が起きた場合、事前にバックアップを取っておけば、容易に元のサイトの状態に戻せるからです。

バックアップを取る方法は、主に下記の2つです。

  • プラグインでバックアップを取る方法
  • FTPクライアントでバックアップを取る方法

それぞれ順番に解説します。

プラグインでバックアップを取る方法

「BackWPup」のプラグインを利用することで、簡単にWordPressのバックアップの取得が可能です。

「BackWPup」は手動でバックアップを取れるほか、設定した期間ごとに自動的にバックアップを取ってくれます。

万が一、テーマ変更前のバックアップを忘れたり、急に不具合が起きたりしても、自動バックアップがあれば復旧が容易であるケースが多いため、使用すると良いでしょう。

「BackWPup」の詳しい使い方は下記の記事で解説しているので、併せてご覧ください。

BackWPupの使い方・設定方法まとめ

FTPクライアントでバックアップを取る方法

プラグインを使わない場合、FTPクライアントでバックアップを取ることが可能です。

FTPクライアントを用いて、バックアップを取る方法は下記の通りです。

  • 有効になっているプラグインを停止する
  • FTPクライアントソフトを用いて、サーバーに接続する。
  • 下記のフォルダとファイルをローカルに保存する
    • wp-contentフォルダwp-config.phpファイル
    • .htaccessファイル

なお、データベースのバックアップを取る方法は下記の通りです。

  • サーバー管理画面などから、phpMyAdminにログインする
  • 上部メニューの中から「データベース」を選択
  • データベースの一覧が表示されるので、バックアップするデータベースを選択
  • メニューから「エクスポート」を選択

また、ここでダウンロードしたフォルダやファイルは、サイトに不具合が見られた場合に使用する可能性があるため、大切に保管しておきましょう。

なお、サーバーのコントロールパネルからログインできない場合は、以下からダウンロードしてサーバーに設置してください。

Bringing MySQL to the web

新しいテーマに切り替える

新しいテーマに切り替える場合は、下記の手順で行います。

  • 新しいテーマをインストールする
  • ライブプレビューでデザインの確認をする
  • 有効化して公開する

それぞれ順番に解説します。

新しいテーマをインストールする

新しいテーマに切り替える場合、切り替え後のテーマをWordPressにインストールする必要があります。

WordPressテーマをインストールする際、WordPress公式がリリースしているテーマの場合と、公式以外のテーマで方法が異なります。

WordPress公式がリリースしているテーマをインストールする方法は下記の通りです。

  1. WordPressのダッシュボードのサイドバーの中から、「外観>テーマ」を選択する
  2. 「新規追加」を選択
  3. 利用するテーマの、「インストール」ボタンをクリックする

公式以外からリリースされた、新しいテーマをインストールする方法は下記の通りです。

  1. WordPressのダッシュボードのサイドバーの中から、「外観>テーマ」を選択する
  2. 表示された画面上部にある、「テーマのアップロード」を選択
  3. ローカルに保存してある、WordPressテーマのZipファイルをアップロード

この手順を踏むことで、テーマの一覧に使用したいテーマが表示され、利用できる状態になります。

ライブプレビューでデザインの確認をする

テーマを有効化する前に、ライブプレビューを利用して、サイト全体のデザインを確認しましょう。

ライブプレビューでデザインを確認する方法は下記の通りです。

  1. WordPressのダッシュボードのサイドバーから、「外観>カスタマイズ」を選択
  2. 左上の「現在のテーマ」と書かれている場所の右側にある、「変更」を選択
  3. WordPressにインストール済みのテーマ一覧が表示されるため、デザインの確認を行いたいテーマの「ライブプレビュー」をクリックする

カスタマイズが必要な場合は、テーマの機能によるカスタマイズや、CSSの編集を行った上で、ライブプレビューを用いてデザインの崩れ等が無いかを確認しましょう。

有効化して公開する

ライブプレビューでデザインが問題なければ、有効化して公開しましょう。

有効化する際は、「外観>テーマ」のページで表示されるテーマの一覧の中から、利用するテーマの「有効化」をクリックします。

なお、有効化するとテーマが適用されるため、そのタイミングでデザインが変更されます。

新しいテーマを有効にしたにも関わらず、テーマが適用されていない場合は、ブラウザのキャッシュが原因であるケースが非常に多いです。

テーマが適用されていない場合は、Safariの「プライベートモード」や、Chromeの「シークレットウィンドウ」上でサイトを確認しましょう。

WordPressテーマを変更する際の注意点

WordPressテーマを変更する際の注意点は、下記の通りです。

  • サイトのレイアウト(CSSのカスタマイズなど)に問題がないか確認する
  • 計測ツールを使用して正しくサイトが機能しているか確認する
  • テーマで実装されているプラグインを削除する

それぞれ順番に解説します。

CSSのカスタマイズに問題がないか確認する

WordPressテーマを変更する際には、CSSのカスタマイズなどに問題が無いかを確認しましょう。

テーマの変更時には、前テーマの「追加CSS」に記述した内容や、前テーマの「style.css」に記述していた内容がリセットされます。

そのため、テーマを変更する場合は、前のテーマのカスタマイズを引き継ぐように記述し直す必要があります。

なお、子テーマを利用する場合、style.cssには下記の記述が適切に行われているかを確認しましょう。

子テーマを利用しており、CSSの記述通りにサイトデザインが変更されない場合は、子テーマのstyle.cssに上記の記述が正しくされているかを確認しましょう。

また、WordPressの子テーマを用いて、CSSをカスタマイズする方法は、下記の記事で詳しく解説しています。

子テーマを作り、その上でCSSのカスタマイズを行いたい場合は、ぜひ参考にしてください。

WordPressの子テーマを作成する手順とCSSの追加方法

計測ツールを使用して正しくサイトが機能しているか確認する

テーマを変更した際に、GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールなどが、機能しなくなる場合があります。

特に元々、テーマ自体にGoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールの設定機能があった場合、テーマの無効化と同時にこれらの機能も失われるため、再設定が必要です。

テーマを更新した際は、必ず各計測ツールの設定を改めて行いましょう。

また、これからのサイト運営の中で、テーマ変更を行う可能性が考えられる場合は、プラグインによる計測ツールの管理が便利です。

SEO SIMPLE PACK」などのプラグインであれば、テーマを変更した場合でも、引き続き計測ツールを利用可能であるため、テーマ変更を行う可能性がある場合は、利用しましょう。

テーマで実装されている機能と重複するプラグインを削除する

テーマを変更することで、有効になっているプラグインとテーマに含まれている機能が重複することがあります。

重複してしまうと、ページスピードの低下やバグなどを引き起こすリスクがあります。

新しいテーマを利用する場合は、そのテーマに含まれている機能を確認した上で、その機能と重複しているプラグインが無いかを確認しましょう。

使わないWordPressテーマは削除することを推奨

多くの方は、変更前のWordPressテーマを、WordPressにインストールされたままの状態にしてしまっています。

しかし、使わないWordPressテーマは、デフォルトテーマ1つを除いてWordPressから削除することを推奨します。

なぜなら、使用していないテーマ経由でサイトをハッキングされる可能性があるためです。

なお、使用していないすべてのテーマを削除してしまうと、サイトヘルスに問題が生じるため、デフォルトテーマの1つは残すよう注意してください。

また、使っていないWordPressテーマも、ストレージの容量を圧迫する1つの原因となります。

使っていないテーマを削除することで、ストレージの容量も空けられるため、特別な理由がない限りは、使わないWordPressテーマを削除しましょう。

使っていないテーマやプラグインを削除することは、セキュリティ対策の基本的な項目のひとつでもあります。
WordPressのセキュリティ対策について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

WordPressセキュリティ対策はここから!コード不要の初心者向け対策4選

まとめ

本記事では、WordPressのテーマを変更する方法や、変更時の注意点について解説しました。

WordPressテーマを変更する際は、サイトの不具合が起きやすいため、十分な下準備をした上で変更の手続きを行うことが大切です。

また、変更後もサイトを確認した上で、デザインの崩れなどが見られないかを必ず確認しましょう。

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