基礎知識 2023.12.08

WordPressでSEO対策を行う方法9選【SEOに強いと言われている理由も解説】

この記事を書いた人

土井 純也

WordPressスペシャリスト・エンジニア/株式会社e2e 取締役 / CTO

1985年北海道生まれ。
200社以上の大手上場企業のWordPressサイトの制作、保守・セキュリティをサポートしている。

【 展開しているサービス一覧 】
■WordPress開発サービス「wp.make
■WordPress保守/運用サービス「wp.support
■WordPressハッキング/緊急復旧対応サービス「wp.rescue
■WordPressバージョンアップ代行サービス「wp.versionup

WordPressでWebサイトを構築するにあたって、SEO対策を強化したいと考えている方は多いことでしょう。SEO対策によってWebサイトのPV数が増え、結果的に問い合わせ等に繋げられる数も伸ばすことが可能です。

ただし、SEOを強化するために具体的に何をすれば良いのかが分からないという方もいることでしょう。本記事では、WordPressでSEOを強化する方法について網羅的に解説します。

SEOに強いWebサイトを運営したいと考えている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

SEOとは?

SEOとは、検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)の略であり、主としてGoogleの検索エンジンから評価を得るために行うWeb集客の施策全般のことです。

SEOを実施することでWebサイトの検索順位を高められるため、結果としてより多くのユーザーがWebサイトに流入し、そのWebサイトから売上を作ることなどが可能になります。

実際に、検索結果で上位表示されると、下記のように順位に応じてクリック率が大きな差が出てしまいます。

1位 13.94%
2位 7.52%
3位 4.68%
4位 3.91%
5位 2.98%
6位 2.42%
7位 2.06%
8位 1.78%
9位 1.46%
10位 1.32%

参考:【2023年最新】検索順位別クリック率!1位~10位のCTRは?|SEOラボ

つまり、上位表示されることで、より多くのユーザーがWebサイトに流入し、売上やCVを上げるチャンスが生まれるということです。

SEOは、Webサイトを運営して売上を創出する上では欠かせない要素の一つであるため、Webサイトを作る上では必ずSEOを実施しましょう。

なお、検索エンジンとしては、Yahoo!、Bingなども挙げられます。

ただし、Yahoo!についてはGoogleの検索エンジンをランキングに使用しているので、実質的にはGoogleと同じになります。

また、Bingについては国内シェアが約7%と低い(※)ため、国内でSEOというと、一般にはGoogleの検索エンジンへの対策を指します。

※参考:日本におけるデスクトップおよびモバイル検索エンジンの市場シェア-2022年12月|statcounter

SEOについて、さらに詳しく知りたいという方は、以下の記事も参考にしてみてください。

SEOとは?SEOの分かりやすいやり方と具体的な対策方法を解説

WordPressはSEOに強いと言われているけど本当?

結論から申し上げると、他のCMSと比べると、WordPressはSEOに強いです。

WordPressがSEOに強い理由として、クローラーが理解しやすい構造になっていることが挙げられます。

クローラーとは、検索エンジンが検索順位を決めるためにサイトを巡回するロボットのことであり、SEOに強いWebサイトを作るためには、このクローラーが理解しやすい構造であることが大切です。

WordPressは、標準でクローラーが理解しやすい構造になるように作られているため、他のCMSよりもSEOに強い傾向にあるのです。

また、WordPressにはSEOに強いテーマやSEO対策用プラグインなども豊富なため、これらを活用することで、よりSEOに強いWebサイトを作れます。

このような観点から、SEOを重視したWebサイトを構築する場合はWordPressが多様されているのです。

WordPressで行うべきSEO対策9選

WordPressで行うべきSEO対策として、下記の9つが挙げられます。

  • SEOに強いテーマを活用する
  • SEO対策用プラグインを活用する
  • パンくずリストを設置する
  • URLの正規化を行う
  • XMLサイトマップを送信する
  • 画像にはaltタグを設置する
  • URL評価を渡したくない場合はnofollowを設置する
  • titleタグに狙っているキーワードを含める
  • サイトの表示速度を高速化する

それぞれ順番に解説します。

SEOに強いテーマを活用する

WordPressでSEOに強いWebサイトを作るために、最も簡単な方法としてSEOに強いテーマを活用することが挙げられます。

2023年現在において、SEOに強いテーマとして最もおすすめのものはSWELLです。

SWELLは有料テーマではあるものの、自動的にパンくずリストを設置したり、ページスピードが標準が速かったりと、SEOに強くなるための機能が標準的に搭載されていることから、知見が少なくてもSEOに強いWebサイトの構築が可能です。

短時間でSEOに強いWebサイトを構築したい場合は、SWELLを選ぶと良いでしょう。

最近はどのテーマでも基本的なSEO機能が実装されてはいるものの、SWELLはほかのテーマでは実装されていることが少ない、下記の機能が備わっているからです。

  • 各記事のメタ情報の設定機能(title)はテーマではなくプラグインで提供されている(テーマの乗り換え時に便利)
  • 機械(=Google bot)からもわかりやすいHTML構造
  • サイト表示スピードの高速化について細かい設定が可能
  • 構造化データマークアップ(JOSN-LD)を自動作成

これらは高度なSEO対策を行うために必要な機能であり、上記の機能が網羅されているテーマはほとんどありません。

特にSEO対策にこだわりたいという方は、積極的にSWELLを利用することを推奨します。

なお、詳しい特徴等を知りたい方は、SWELLの公式HPからご覧ください。

SEO対策用プラグインを活用する

WordPressでSEO強化を行いたい場合は、SEO対策用プラグインの活用を行うことを推奨します。SEO対策用プラグインとして、代表的なものは下記の2つです。

  • Yoast SEO
  • All in One SEO

いずれもSEOに強いWebサイトにするための機能が備わっており、各種設定もプラグインを通じて簡単に行えるようになります。

ただし、これらのプラグインと同機能がテーマに備え付けられている場合、機能が競合することによって最大限の効果を発揮できない場合があるため、使用時には注意してください。

seo効果の高いwordpressのプラグイン集めました
All in One SEO PROとは?有償版・無償版の機能も徹底解説

パンくずリストを設置する

パンくずリストとは、Webサイト上でユーザーが今どこにいるのかを分かりやすく可視化したものであり、多くの場合Webページ上部に表示されます。

パンくずリストを設置することで、ユーザーが自分がWebサイト上のどの位置にいるのかが分かるため、ユーザー目線での利便性が高まります。

実際に、Google公式が発表している「検索エンジン最適化スターターガイド」の中にも、パンくずリストの使用を推奨している文言があるため、確実に設置するようにしましょう。

また、パンくずリストの構造化マークアップが推奨されており、こちらもSEO評価を左右する要素の一つであるため、必ず構造化データを追加しておきましょう。

URLの正規化を行う

URLの正規化とは、1ページ1URLになるようにURLを適切に設定することです。

URLを正規化することにより、以下のような効果があります。

  • 重複コンテンツによる低評価を避ける
  • SEOの評価を集約する
  • 被リンクを受けるURLが分散することを避ける

特に、重複コンテンツとして認識されてしまうと、せっかく力を入れて作成したページもなかなか検索順位が上がらなくなってしまうので注意が必要です。

正規化が推奨されるのは以下のようなケースで、かつ、ページの表示内容が同じ場合です。

◆wwwの有無

  • https://www.wpmake.jp/contents/seo-wordpress
  • https://wpmake.jp/contents/seo-wordpress

◆http・https

  • http://wpmake.jp/contents/seo-wordpress
  • https://wpmake.jp/contents/seo-wordpress
    ※「https」に統一推奨

◆「index.html」の有無

  • https://wpmake.jp/contents/seo-wordpress
  • https://wpmake.jp/contents/seo-wordpress/index.html

◆末尾の「/」の有無

  • https://wpmake.jp/contents/seo-wordpress
  • https://wpmake.jp/contents/seo-wordpress/

◆大文字小文字の違い

  • https://wpmake.jp/contents/SEO-wordpress
  • https://wpmake.jp/contents/seo-wordpress

◆パラメータの有無

  • https://wpmake.jp/contents/seo-wordpress?seo=aiueo
  • https://wpmake.jp/contents/seo-wordpress
    ※「パラメータ」無しに統一推奨

上記のいずれかに該当する場合は、URLの正規化が必要です。

URLの正規化には、301リダイレクトやcanonicalを用いた方法があります。

以下、Googleが推奨する対策方法も参考にしてください。

参考:重複コンテンツの作成を避ける(Google検索セントラル)

XMLサイトマップを送信する

XMLサイトマップとは、検索エンジンに対して、Webページの追加や編集を行ったことを伝える働きをもつものです。XMLサイトマップを送信することによって、それぞれのWebページが検索エンジンに認識され、検索結果として表示されるようになるのです。

ページの追加を行う度にXMLサイトマップを送信すれば、その都度検索エンジンに認識されやすくなるため、ページがインデックスされるまでの期間を短くできます。結果的に自然検索による流入が見込みやすくなり、WebサイトのPV数も増加するため、実施しましょう。

WordPressのXMLサイトマップの登録・送信には、『Google XML Sitemaps』(現在の正式名称は『XML Sitemaps』)のプラグインがオススメです。シンプルで使いやすいUIに加えて、Google公式のプラグインということもあり、人気の高いプラグインです。

『XML Sitemaps』プラグイン公式

画像にはalt属性を設置する

Webサイト上の画像には、必ずaltタグを設置しましょう。

altタグとは、画像が表示されない際に画像の代替として表示されるテキストを設定するタグのことです。

なぜなら、Googleの検索エンジンは画像をaltタグに入力された文字を読み取って、どのような画像であるのかを認識するからです。

画像にaltタグを設置しておけば、ページ内で使った画像がGoogleの画像検索で多少有利になることから、画像検索からの流入も狙えるようになります。

ついつい忘れがちな施策ではあるものの、新たな流入経路の開拓にもつながるため、積極的に実施するようにしましょう。

titleタグに狙っているキーワードを含める

SEOにおいて重要なことは、titleタグに狙っているキーワードを含めることです。検索エンジンは、titleタグに書かれている文章を重要視しています。なぜなら、titleタグの文章を重視した上で検索順位を決定することで、ユーザーが求めている記事を見つけやすくなるからです。

その中にキーワードが入っていれば、そのキーワードの検索時に上位表示させる可能性が高まるのです。

titleタグにキーワードを含めることは、SEOの基礎であり最も重要なポイントであるため、必ず実施するようにしましょう。

また、キーワードの有無だけではなく、その記事のターゲットにとって魅力的なタイトルをつけることも大切です。キーワードを盛り込みつつ、クリックしたくなるようなタイトル付け意識することを推奨します。

サイトの表示速度を高速化する

Googleは検索順位を決める指標の一つに、サイトの表示速度を定めています。そのため、SEOに強いWebサイトを作りたいのであれば、サイトの表示速度を高速化することが求められます。

サイトの表示速度が速いと、SEOにおける評価が高まることはもちろんのこと、ユーザーにとっても使用しやすいWebサイトとなるため、離脱を防ぐ効果もあるのです。

また、サイトの表示速度を高速化する際は、Googleが提供している無料ツールである「PageSpeed Insights」を活用すると良いでしょう。「PageSpeed Insights」では、ページスピードが数値化されて確認できるのはもちろんのこと、具体的な改善点も提示してもらえます。

積極的に活用して、ページスピードを速くするための施策を打つようにしましょう。

WordPressは良質なコンテンツを発信するのに最適なCMS

WordPressはブログ機能が非常に優秀であることから、コーポレートサイトやメディアサイトでのコンテンツ発信をスムーズに行うことが可能です。

前提として、Googleは検索エンジンのユーザーに満足してもらうために、良質なコンテンツ・良質なUXを備えるWebサイトに対して高い評価を与えます。つまり、良質なコンテンツ・良質なUXがSEO対策には必須要件なのです。

そして、これらの要件を満たす上で、WordPressの強力なブログ機能は最適であると言えます。SEOに強いWebサイトの構築をしたい場合は、WordPressを使用するとともに、良質なコンテンツを発信するようにしましょう。

まとめ

本記事では、WordPressでSEOに強いWebサイトを作る際の方法やポイントについて解説しました。Webサイトがビジネスの根幹となっている場合、SEOは必ず取り組むべき施策の一つです。

WordPressでWebサイトを構築している方は、ぜひ解説した方法を使ってSEOの強化に取り組んでください。

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