プラグイン 2026.01.16 2026.01.16
WordPress公式プラグイン「Performance Lab」とは?主な機能や使い方を解説

今、WordPressのサイト高速化を叶えるプラグインとして注目を集めているPerformance Lab。Performance Labを導入すれば、最新技術を取り入れたパフォーマンス改善用のモジュールをいち早く試すことができます。
この記事ではそんなPerformance Labについて、特長や主な機能、注意点をご紹介します。
WordPress公式プラグイン「Performance Lab」とは?
WordPress公式プラグイン「Performance Lab」は、WordPressサイトの高速化を検証・体験するための無料のテストプラグインです。
Performance Labでは、将来的にWordPress本体へ実装される予定の最新パフォーマンス関連機能が公式より提供されます。導入することで、今後標準化される可能性がある技術を選考して試すことができるプラグインです。
パフォーマンスの改善を重視するWordPressサイト運営者や開発者にとって有用であり、「WordPressを高速化したいが、どの施策が有効かわからない」という課題を解決する選択肢の一つになります。
Performance Lab 公式サイトはこちら
WordPress公式プラグイン「Performance Lab」の特長
Performance Labには以下のような特長があります。
公式チームが開発
Performance Labは、WordPressの公式チームが開発・提供しています。利用できる機能は正式リリース前のものではありますが、信頼性が高く、WordPressの開発方針に沿った改善をいち早く試せる点が大きな特長です。
専門知識なしで簡単
Performance Labは、インストールしたのちに管理画面から機能を有効化するだけの操作で使えるようになります。コードの編集や複雑な設定が不要なので、専門的な開発知識がない初心者でも扱いやすく、サイト高速化の効果を段階的に確認できます。
多彩な機能を取捨選択して使用可能
Performance Labでは、複数のパフォーマンス改善機能がモジュール形式で提供されます。必要な機能だけを取捨選択して有効化できるため、サイト構成や目的に応じて柔軟に調整でき、不要な処理による表示速度の低下を避けられます。
ただしモジュールによっては扱いが難しいものもあり、単純に有効化すれば最適化されるわけではありません。インストール自体は簡単ですが、各モジュールの目的を理解して使うことが重要です。
WordPress公式プラグイン「Performance Lab」の主な機能
2025年12月現在、Performance Labでは以下の機能が提供されています。
Embed Optimizer:埋め込みパフォーマンスの最適化
YouTubeやX(旧Twitter)などの埋め込みコンテンツを最適化する機能です。初期読み込み時の不要なスクリプトを抑制することで、表示速度の低下を防ぐ効果を見込めます。ページ表示の体感速度を改善したい場合に向いています。
Enhanced Responsive Images:レスポンシブ画像機能の強化
表示サイズや端末に応じて、適切な画像を自動的に配信する機能です。無駄な画像の読み込みを減らし、通信量を最適化することで、主にスマートフォンをはじめとしたモバイル端末における画像表示の高速化を実現します。
Image Placeholders:画像プレースホルダー
画像読み込み前に軽量な仮の画像(プレースホルダー)を表示する機能です。プレースホルダーを表示することで視覚的なレイアウトのズレを防止し、ユーザー体験の安定化につながります。また、仮であっても何らかの表示がされることで、「読み込みが遅い」とユーザーが感じにくくなります。
Image Prioritizer:画像の優先制御
LCP(メインコンテンツの表示時間)に関係する重要な画像を優先的に読み込む機能です。 重要度の低い画像の表示優先度を下げることで、不要な遅延を防ぎ、表示が完了するまでの時間を短縮します。 Core Web Vitals対策として有効であり、特に画像が多いページで高い効果を発揮します。
Modern Image Formats:WebPとAVIFのサポート追加
WebPやAVIFなどの次世代画像フォーマットを自動で利用できる機能です。 これらの次世代画像フォーマットは、JPEGやPNGよりもファイルサイズが小さいという特徴があります。画質を保ったままファイルサイズを削減し、通信量を抑えることが可能です。 画像中心のサイトでとりわけ効果的です。また、モバイル環境でも活用できます。
No-cache BFCache:ブラウザの「戻る操作」を高速化
ブラウザの戻る・進む操作を高速化する機能です。離脱したページのスナップショットをメモリに保存することで、戻る・進む操作時の読み込み時間を短縮します。回遊性の高いWebサイトにおいて、UX改善につながります。
Optimization Detective:不要なCSS・JSを自動で検出
ページごとに不要なCSSやJavaScriptを検出する機能です。不要なCSSやJavaScriptには、実際に使われていないコードなどが該当します。これによりパフォーマンス改善のヒントを可視化できます。
なお、コードは自動的に削除されるわけではなく、あくまで「特定・可視化」されるだけです。このためWebサイトの開発者が、手動でページを調整する前の調査を行う用途での使用に適しています。
Performant Translations:翻訳ファイル読み込み高速化
多言語化に使用される翻訳ファイル(.mo)の読み込みを最適化する機能です。 PHP処理の負荷を軽減し、管理画面・フロント画面の表示速度を向上します。 多言語サイトの表示速度改善に効果的です。
Speculative Loading:ユーザーの次の行動を予測・先読み
マウスホバーや操作傾向をもとに、ユーザーが次に開きそうな移動先を予測し、事前に読み込みを開始する機能です。 これによりクリック後の表示待ち時間を短縮し、 体感速度を向上させます。
View Transitions:ページ遷移をアニメーションに置き換え
ページを切り替える際にアニメーションを適用する機能です。画面をなめらかに遷移させるための機能であり、表示のカクつきや違和感を軽減します。 UX向上を重視するサイトに適しています。
Web Worker Offloading:JavaScriptの実行を別スレッドで処理
重いJavaScript処理をメインスレッドから分離し、バックグラウンドで実行する機能です。 メインスレッドの負荷を軽減することでスクロールやクリックの遅延を防止し、操作性と表示速度を両立させます。
WordPress公式プラグイン「Performance Lab」の導入方法・使用方法
1.管理画面または公式サイトからインストール
はじめにPerformance Labをインストールします。方法は管理画面から検索する方法と、公式サイトからインストールする方法の2つです。
管理画面から検索してインストールする場合、「プラグイン>プラグインを追加」から検索画面に移動します。
2.プラグインを有効化
インストールが完了したら、Performance Labのプラグインを有効化します。
公式サイトからインストールした場合、「プラグイン>インストール済みプラグイン」からPerformance Labを探して有効化します。
3.必要なモジュールを有効化
「設定>Performance」から、各モジュールのON/OFFを切り替える画面に移動できます。
必要なモジュールの「有効化」ボタンをクリックして有効化しましょう。
WordPress公式プラグイン「Performance Lab」を導入する際の注意点
WordPress公式プラグイン「Performance Lab」を導入する際は、通常の高速化プラグインとは性質が異なる点を理解しておく必要があります。
Performance Labは、WordPressのパフォーマンス向上を目的とした新機能を検証するためのテスト用プラグインです。将来WordPress本体へ実装される可能性のある機能を先行利用できますが、一部のモジュールは実験的に提供されており、テーマや他プラグインとの競合、レイアウト崩れなどの不具合が発生する可能性があります。
Performance Labを本番環境で使用すること自体は可能ですが、問題が起きた場合は自力で対処しなければなりません。機能の切り分けや無効化、復旧対応などのスキルが不可欠です。
また上記の性質をふまえて、本番環境への導入前には必ずバックアップを取得してください。可能であればステージング環境や検証環境で動作確認を行い、安全性を確保したうえで適用することが推奨されます。
まとめ
画像最適化、埋め込みコンテンツの軽量化、翻訳ファイルの高速読み込み、先読み処理など、サイト高速化やUX改善に役立つ機能が幅広く用意されているPerformance Labは、テスト用プラグインではあるものの、パフォーマンス改善効果も期待できます。
何より将来的にWordPress本体へ統合される可能性があり、Googleも推奨している最新機能を、モジュール形式で先行体験できるのは大きな特長と言えるでしょう。
実験的なモジュールも含まれるため、テーマや他プラグインとの競合が起こる可能性がある、事前のバックアップ取得や検証環境でのテストが欠かせないなどの注意点はありますが、「パフォーマンスの改善にどの施策が有効か判断できない」という方には有用な選択肢の一つです。導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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