基礎知識 2024.06.13

WordPressの料金はいくら?サイト制作・導入費用を解説

この記事を書いた人

株式会社e2e wp.geek編集部

WordPressサイト制作サービス「wp.make」やWordPress保守・運用サービス「wp.support」などを展開する株式会社e2eの情報発信チームです。お客様の課題解決に役立つ、WordPressの最新情報をお届けいたします。

WordPressでのサイト制作・導入にあたって、どれくらいの費用がかかるか気になる方も多いのではないでしょうか。
今回は、WordPress本体の料金やサイト制作にかかる諸費用、外注した場合の費用などを解説します。

WordPressの料金はいくら?

まずは、WordPressのサービスそのものの料金について解説します。

「org」と「com」の違い

WordPressの料金を説明する前に、WordPressには2種類の異なるサービスがあることを確認しましょう。

  • WordPress.org:WordPress本体を開発・頒布している公式サイト。使用するには、ドメイン契約やレンタルサーバー契約、インストールなどが必要
  • WordPress.com:「はてなブログ」や「note」などと同様のブログサービスのため、ドメインやレンタルサーバーの契約なしですぐ使える。ただし、機能に制限が多い

各サービスの違いについて下記に表でまとめたので、ご参考にしてください。

WordPress.org WordPress.com
サービスの概要 CMS(Webサイトの制作シ
ステム)
ブログサービス
類似サービス Shopify・Wixなど はてなブログ・noteなど
費用 無料 無料プラン+各種有料プラン
サーバー 別途契約が必要 サービスに含まれる
独自ドメイン 別途契約が必要 サービスに申し込む・
別途契約したものを連携
特長 テーマやプラグインを無制
限に導入でき、カスタマイ
ズ性が高い
簡単にWordPressを始められる

WordPressというと、WordPress.orgを指すことが多いです。
コーポレートサイトや収益化するサイトなど、ビジネスシーンではカスタマイズ性の高いWordPress.orgが使われるのが一般的です。

WordPress.orgの料金

WordPress.orgの料金は、無料です。
WordPressの本体ファイル・公式ライブラリに公開されているテーマ・プラグインを利用することが可能です。

なお先述した通り、WordPress.orgを使用するには、別途レンタルサーバーの契約が必要なため、レンタルサーバーの費用がかかります。

WordPress.comの料金

WordPress.comには、いくつかの料金プランがあります。

プラン名 無料 Starter Explorer Creator Entrepreneur
料金 無料 月額564円 月額1,128円 月額3,524円 月額6,343円
特長 完全無料で
使用可能
個人での使
用に
最も人気の
プラン
本格的な開
発に
ECサイトに
おすすめ
ストレージ 1GB 6GB 13GB 50GB〜 50GB〜
主な機能 ・独自ドメイ
・プレミアム
テーマ使い放
題・フォントと
色のカスタマ
イズ
・SEOツール
との連携
・テーマやプ
ラグインを自
由にインス
トール
・Eコマース
に関連した機
能が充実

WordPressのメリットの1つに、テーマやプラグインによる高いカスタマイズ性が挙げられます。テーマやプラグインの制限があるとWordPressの特長を存分に活かしきれないため、導入するならCreator以上のプランをおすすめします。

ただし、WordPress.orgなら月額1,000円ほどのサーバー費のみでテーマやプラグインを無制限にインストールできるため、カスタマイズ性を重視してCreator以上のプランを契約するなら、WordPress.orgを導入した方が安く済むでしょう。

なお、WordPressの本格導入前に無料プランで使い勝手を試してみるのは、良い方法と思えます。

WordPressのホームページ制作・運用にかかる費用

WordPressでホームページを制作・運用する場合、総額でどのくらいかかるのかをご紹介します。

自作する場合の費用

サーバー契約やWordPressのインストール、コンテンツ制作などをすべて自身で行った場合にかかる費用は、次の通りです。(WordPress.orgを導入した場合)

初期費用:1〜4万円
ランニングコスト:1〜1.5万円/年

内訳に関しては、後の「【自作】WordPressにかかる料金の内訳」にて解説します。

外注する場合の費用

WordPressでのサイト制作と保守運用をWeb制作会社に外注した場合の一般的な料金は、次の通りです。

制作費:20〜300万円
保守運用費:12〜60万円/年

制作費は、外注先やサイトの機能・規模によって大きく変わります。
プラグインで対応出来ない機能やリキッドレイアウトの実装など、難易度の高い開発が必要な場合は制作費が高額になってしまいます。
また、1ページごとに制作費を設定している企業も多く、サイトの規模が大きくなるほどコストがかかります。
保守運用費に関しても、サイトの死活監視やバックアップ、アップデートなど、依頼する内容によって料金が異なります。

WordPressの保守運用サービスについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
>>WordPress保守とは?選び方やおすすめ9選、利用者の声を紹介

外注の場合、自作と比べて高額な印象がありますが、WordPressを使わず全てオリジナルでのサイト制作を外注する場合と比べると、30〜50%程度の費用に抑えられています。

企業のコーポレートサイトなど、セキュリティやSEO対策も含めたクオリティの高いWebサイト制作を目標とするのであれば、WordPressサイト制作の外注は有力な選択肢と言えるでしょう。

【自作】WordPressにかかる料金の内訳

では、WordPressサイトを自作した場合(WordPress.orgを導入した場合)にかかる料金の内訳を解説します。

レンタルサーバー

レンタルサーバーの相場は、月1,000円程度です。

WordPress.orgの導入にあたっては、レンタルサーバーを利用するのが一般的です。
WordPressサイトを自作した場合にかかる費用の大部分が、このレンタルサーバー費にあたります。

無料レンタルサーバーもありますが、スペックやセキュリティ面が重視されるビジネスシーンでは有料レンタルサーバーを推奨します。逆に個人のブログサイトなどであれば、無料レンタルサーバーでも良いでしょう。

参考までに、国内シェアNo.1のハイスペックレンタルサーバー「エックスサーバー」は、月額990円〜利用できます。
WordPressにおすすめなレンタルサーバーと料金については、こちらの記事で解説しています。

>>【プロが比較】WordPressおすすめレンタルサーバー7選・クラウドサーバー4選

ドメイン

独自ドメインの取得・更新費の相場は、年額で1,500円前後です。

ドメインとは、インターネット上の住所を表す文字列のことです。
コーポレートサイトの場合、信頼性の高いオリジナルの独自ドメインを取得するのが一般的です。

無料で契約時に独自ドメインを提供しているレンタルサーバーも多いため、契約するサーバーによってはドメイン費をカットすることもできます。

SSL化

SSL化にかかる費用は、無料〜年数万円です。

サイトのセキュリティ対策のため、通信内容を保護するSSL化は必須と言えます。また、Google Chromeなどのブラウザでは、SSL化されていないサイトへアクセスする際、ユーザーに警告画面を表示する場合があり、集客の面でも大きく影響する可能性があります。

レンタルサーバーの多くは無料SSLに対応しているため、基本的にはそちらを利用すれば問題ありません。

企業としてさらに信頼性を高めるのであれば、独自ドメインに対して発行される独自SSLを使用しても良いでしょう。
有料の独自SSLにかかる費用は、年間数万円ほどが相場です。

WordPressテーマ・プラグイン

WordPressの有料テーマをインストールする場合、購入時に1〜2万円ほどのコストがかかるものが多いです。
最近では無料テーマでもクオリティの高いテーマが発表されており、WordPressサイトを制作するだけなら無料テーマで事欠きません。ただし、そのテーマ独自の機能が使用できる、SEO対策が充実している、デザイン性の高いサイトを制作できる、といったメリットから有料テーマを導入するサイトも多いです。

>>【2023年】プロが選ぶWordPressテーマおすすめ5選!【有料・無料】

また、プラグインにも無料のものと有料のものがあります。

無料でも高機能のプラグインがたくさんリリースされていますが、例えば既に使用している無料プラグインの機能を拡張させるために有料プランにアップグレードするといった場合にも、費用が発生します。
有料のプラグインは数千円〜数万円程度と価格帯に幅があります。

>>【最新】おすすめのWordPressプラグインは?プロが選ぶ目的別16選を紹介

WordPressサイトを完全無料で制作することはできる?

WordPress.org・無料サーバーを使えば、ドメインの取得・更新費用(800〜1,500円/年程度)だけで問題なくサイトを制作できます。

ただし、無料サーバーは処理速度や容量などのスペックが有料サーバーと比べて低いという点に注意が必要です。将来的にサイトの規模を大きくする予定であれば、スペック不足により有料サーバーに切り替える必要が出てくるため、最初から有料サーバーを検討しても良いでしょう。

また、セキュリティ面でも有料サーバーの方が優れています。最近は無料サーバーでも安全性が高くなっているものの、企業として信頼感や安全性を重視するなら有料サーバーを推奨します。

ビジネス用のサイトではなく、テストサイトやお試しでWordPressを触ってみたい場合は、無料サーバーを使ってサイト制作をしてみてはいかがでしょうか。

>>WordPress対応の無料レンタルサーバーおすすめ4選!有料との違いは?

WordPressサイトの制作方法

WordPressサイトの制作方法の流れは、以下の通りです。
WordPressサイトの制作方法

詳しい手順については次の記事で解説していますので、こちらをご覧ください。

>>WordPressでホームページを作成する方法【初めてでも迷わない】

まとめ

無料のWordPress.orgでサイト制作をする場合、基本的に必要な費用はレンタルサーバー費とドメイン取得・更新費用で、年額1〜2万円ほどかかります。
その他、任意で有料のSSL、テーマ・プラグインなどを利用する際に費用が発生する場合があります。
WordPressなら、それほど費用をかけず比較的簡単にサイトを制作できるため、ぜひ導入してみてはいかがでしょうか。

WordPressサイトの制作を外注した場合、全てオリジナルで制作する場合と比較すると、費用・制作期間ともに大きなメリットがあります。

また、セキュリティやSEOに強いサイトの構築、制作後のバージョンアップ・バックアップなどの保守業務まで、WordPressの専門家に依頼できるため、企業としてWebサイトを制作する場合には、有力な選択肢のひとつとなるので検討してみると良いでしょう。

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