セキュリティ 2025.12.03 2025.12.03
WordPressのログイン画面が表示されない!初心者でもできる対処法を解説

WordPressのログイン画面が表示されないトラブルにお困りではありませんか?
ログイン画面が表示されないと管理画面へのログインもできず、どう対処すべきか困ってしまうことかと思います。
今回は、WordPressのログイン画面が表示されない時に考えられる原因と、対処法を解説します。初心者でもできる方法ばかりなので、WordPressのログイン画面が表示されず困っている方は、ぜひお試しください。
【おさらい】WordPressのログイン画面の表示方法
まずは、WordPressのログイン画面の表示方法をおさらいしましょう。
WordPressのログイン画面は、サイトドメインの末尾に「/wp-login.php」または「/wp-admin」を追加したURLで表示できます。
- https://(サイトドメイン)/wp-login.php
- https://(サイトドメイン)/wp-admin
ただし、上記は初期設定から変更していない場合で、ログイン画面のURLを変更している場合にはURLが異なります。これについて、詳しくは後述します。
WordPressのログイン画面が表示されない時に試すこと
続いて、WordPressのログイン画面が表示されない時の原因と対処法を解説します。
WordPressのログイン画面が表示されない場合、次の方法を上から順番に試してみるとよいでしょう。
1.ブラウザのキャッシュとCookieを削除する
WordPressのログイン画面が表示されない時は、ブラウザのキャッシュとCookieを削除しましょう。
ブラウザのキャッシュは、Webページの情報を保存し、再訪問した際に高速で表示できるようにする仕組みのことです。
Cookieは、ユーザーのログイン情報などをブラウザに保存し、同じユーザーであることを識別します。
いずれもWebページを再訪問する際に便利な仕組みですが、古いキャッシュやCookieが影響してWordPressのログイン画面にエラーが出ることがあります。
ブラウザのキャッシュとCookieを削除する方法は、お使いのブラウザによって異なります。Google Chromeの場合の手順は、次のとおりです。
- 右上の「︙」から「設定」をクリック
- 「プライバシーとセキュリティ」>「閲覧履歴データを削除」をクリック
- Cookieとキャッシュ、それぞれ片方ずつ削除
2.レンタルサーバーのメンテナンス状況・不具合発生状況を確認する
レンタルサーバーのメンテナンス期間中は、ログイン画面が表示されないことがあります。ログイン画面だけでなく、ほかのページにもアクセスできない場合はメンテナンス中の可能性が高いです。
同様に、レンタルサーバーに何らかの不具合が発生している場合もアクセスが出来ない可能性があります。
レンタルサーバーの公式サイトなどで、メンテナンス情報や不具合の発生状況を確認しましょう。
3.ログイン画面のURLが正しいか確認する
ログイン画面のURLが、初期設定から変更されている場合があります。
ログイン画面のURLが変更されているケースとして、次の2つが考えられます。
- セキュリティ対策により、プラグインなどでログインURLを変更した
- WordPressを通常と異なる階層(ディレクトリ)にインストールした
それぞれの場合の対処法は、次のとおりです。
プラグインなどでログイン画面のURLを変更した場合
WordPressのログイン画面のURLを初期設定のままにしておくと、サイトドメインさえ分かれば、あとは「/wp-login.php」または「/wp-admin」を追加するだけで誰でも表示できてしまいます。そのため、セキュリティ対策としてログイン画面のURLを変更している場合があります。
セキュリティ対策プラグインを使ってログイン画面のURLを変更している場合、FTPからそのプラグインを無効化しましょう。
FTPでプラグインを無効化する手順は、次のとおりです。
- FTPで「サイト名/wp-content」>「plugins」フォルダに入る
- 該当するプラグインを任意の名前に変更し、無効化する
例:プラグインフォルダ名の前に「_(アンダーバー)」を入れる
修正前「sample-plugin」 → 修正後「_sample-plugin」
または、FTPでプラグインの設定ファイルや.htaccessファイル、functions.phpファイルからログインURLを確認する方法もあります。
ここでは例として、.htaccessファイルからログインURLを確認する方法をご紹介します。
- FTPでWordPressのディレクトリ直下にある.htaccessファイルを開く
- 「RewriteRule ^○○○○(.*)$ wp-login.php$1 [L]」という記述を探す
- ログインURLは「https://(サイトドメイン)/○○○○」であることが分かる
なお.htaccessファイルが見つからない場合は、以下の記事を参考にFTPの設定を変更してください。
WordPressの画面が真っ白になった時の対処法〜.htaccess編〜
WordPressをインストールした階層が異なる場合
WordPressは通常、ドメイン直下(ルートディレクトリ)にインストールされます。しかし、複数のサイトを管理するなどの理由でサブディレクトリにインストールしている場合は、ログイン画面のURLが異なります。
たとえば「/wp」にインストールした場合のログインURLは、「https://(サイトドメイン)/wp/wp-admin」です。
WordPressをインストールした階層は、FTPで確認できます。
サブディレクトリにインストールされていた場合は、サイト名の後にディレクトリ名を追加したURLでログイン画面を表示させましょう。
4.プラグインを一時的に停止する
プラグインの組み合わせが悪い、古いプラグインを使用しているなどが原因で、WordPressのログイン画面が表示されなくなることがあります。
以下の手順でFTPからプラグインを一時的に停止し、原因がプラグインであるかを検証しましょう。
- FTPで「サイト名/wp-content」内に「plugins」フォルダがあることを確認する
- フォルダ名を「_plugins」など任意の名前に変更し、プラグインを一時停止する
上記の方法でログイン画面が表示されるようになったら、プラグインが原因です。
管理画面にログイン出来ることを確認できたら、フォルダ名を元の「plugins」に戻しましょう。その後、もう一度管理画面にログインすると、プラグインが全て停止されている状態になっているため、1つずつ有効化させて原因となっているプラグインを特定します。
5.テーマを元に戻す
WordPressのバージョンや使用しているプラグインとの相性が悪く、テーマがエラーを起こすことがあります。
テーマによる不具合が原因の場合、使用中のテーマを元に戻すことでWordPressのログイン画面が表示されるようになります。プラグインと同じく、FTPからテーマの適用を外しましょう。
- FTPで「サイト名/wp-content」>「themes」フォルダをクリック
- 使用中のテーマ名を任意の名前に変更する
- 別のテーマが自動的に適用される
6.「wp-config.php」ファイルを編集する
WordPressは、セットアップ時に「wp-config.php」ファイルが自動生成されます。wp-config.phpはデータベースの接続情報など、WordPressの設定に関する重要な情報が記述されているファイルです。
以下は、wp-config.phpを編集してログイン画面が表示されないエラーを解消する方法です。
先述のとおりwp-config.phpはWordPress本体に関わる重要なファイルのため、編集する際は十分に注意してください。不安であれば、FTPからダウンロードしたファイルを編集し、再度アップロードしてください。
また、バックアップ用のファイルも必ずダウンロードし、ローカル保存しておくと安心です。
wp-config.phpファイルを徹底解説!役割・場所・パーミッション設定まで
wp-config.phpの不要な空白を削除する
wp-config.phpの最終行を確認し、不要な空白がないかを確認しましょう。空白が入っていた場合、削除して再度ファイルをアップロードすると、ログイン画面が表示されるようになることがあります。
厳密には、PHPの閉じタグ(?>)の外に、改行やスペースなども含め何かしらの入力があるとエラーの原因になります。
なお、WordPress公式では、wp-config.phpのPHPの閉じタグは省略することが推奨されています(無くて良い)。不要なエラーの原因になりますので、もし、特に理由無く閉じタグが記述されている場合は削除しましょう。
WordPressアドレスまたはサイトアドレスを修正する
WordPressアドレスとは、管理画面やアップロードした画像など、WordPress本体の場所のことです。対してサイトアドレスとは、サイトを表示させるためのURLです。いずれかが誤っている場合、ログイン画面を含むWordPressサイトが表示できなくなります。
wp-config.phpファイルの最終行に下記を追加すると、アドレスを修正できます。
|
1 |
define( ‘RELOCATE’, true ); |
PHPメモリ不足を解消する
プラグインの数が多過ぎるなどの理由でWordPressのメモリが不足していると、ログイン画面が表示されなくなることがあります。
wp-config.phpに下記を追加し、メモリ上限を増やして対処しましょう。
|
1 |
define( 'WP_MEMORY_LIMIT', '256M' ); |
7.ログイン画面が真っ白で表示されない時はエラーを特定する
ログイン画面が真っ白で表示されない時は、エラーメッセージが非表示になっている可能性が高いです。以下の手順でwp-config.phpを編集し、エラーメッセージを表示させましょう。
- FTPでwp-config.phpをダウンロードする
- ファイル内の「define(‘WP_DEBUG’, false);」の記述を、「define(‘WP_DEBUG’, true);」に変更する
- 変更後のファイルを再度アップロードする
- 真っ白だった画面を再表示させると、エラーメッセージが表示される
- エラーの内容に合わせて対処する
詳しくは、こちらの記事を参考に対処してください。
WordPressが画面真っ白(WSoD)になる仕組みと効果的な対処法を完全解説
WordPressにログインできない時の対処法
ここからは、WordPressのログイン画面は表示されるもののログインができない、またはエラーメッセージが表示されている場合の対処法を解説します。
ログイン情報を忘れた
ログイン情報を忘れてしまった場合は、ログイン画面の「パスワードをお忘れですか?」からパスワードをリセットします。
ユーザー名が分からない場合、WordPressをインストールしたときに届いたメールでユーザー名を確認できます。
「データベース接続確立エラー」が表示される
「データベース接続確立エラー」が表示される場合は、プラグインによるエラーが考えられます。「プラグインを一時的に停止する」の章と同じ方法で、FTPからプラグインを無効化しましょう。
「404 Not Found」が表示される
「404 Not Found」が表示される場合は、ログイン画面のURLが誤っている可能性があります。
「ログイン画面のURLが正しいか確認する」や「WordPressアドレスまたはサイトアドレスを修正する」の章を参考に、正しいログインURLを確認してください。
その他、WordPressにログインできない時の対処法はこちらの記事で詳しく解説しています。
WordPressにログインできない原因12選と対処法を解説【保存版】
アップデート後は不具合が起こりやすいため要注意
WordPressは本体・テーマ・プラグインに定期的なアップデートが必要です。アップデートには脆弱性の修正を目的としたものもあるため、セキュリティ対策のためにもWordPressを最新のバージョンに保つことが推奨されます。
ただし、アップデート後は本体とプラグインとの互換性や、PHPバージョンの不一致などで不具合が生じることも多いです。今回のWordPressのログインに関するエラーをはじめ、バージョンアップ後はサイトの不具合に注意し、適切に対処することが大切といえます。
WordPressのアップデート方法を図解!不具合への対処法も紹介
まとめ
WordPressのログイン画面が表示されない時は、ログイン画面のURLが変更されている、プラグインによるエラーが生じているなどの原因が考えられます。
WordPressにログインできない状態のため、基本的にはFTPで対象のファイルの確認や編集をおこなって対処します。操作自体は簡単ですが、WordPressの重要なファイルを編集するため、必ずバックアップを取り、操作を誤らないよう注意が必要です。不安な方はプロに依頼するとよいでしょう。
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