テーマ 2025.09.11 2025.09.22
海外製のWordPressテーマの安全な選び方を解説。おすすめテーマも厳選して紹介
WordPressのテーマには、国産のものだけではなく海外製のものもあります。海外製のテーマは上手に活用することで国産のテーマ以上の効果を見込めるものの、安全面での懸念点があり、導入は慎重におこなわなければなりません。
本記事ではそんな海外製のテーマについて、安全な選び方を解説しています。海外製テーマの導入を検討している方はぜひご覧ください。
海外製テーマはどんな人・場合におすすめ?
国産テーマと異なる特徴を持つ海外製テーマは、主に以下のような場合におすすめです。
海外向けのサイトを作りたい場合
外国の方にとっては国産テーマよりも海外製テーマのデザインの方が、馴染みがあって親しみやすく感じられる傾向があります。このため海外向けのWebサイトを作る時に、海外製テーマを使うと国産テーマを使用した時よりも受け入れられやすく効果的です。
個性的なデザインのWebサイトを作りたい場合
日本語のWebサイトは多くが国産テーマを使っているため、他サイトとデザインが重複する可能性が高いです。特に無料のテーマは使用のハードルが低いことから被りがちで、せっかく作ったWebサイトがユーザーの印象に残らない、競合のWebサイトと混同されてしまうなどの懸念点があります。
その点、海外製のテーマは日本国内だと使用しているWebサイトが少ないため、被りにくく他のWebサイトとの差別化を図れます。このような理由から、個性をアピールできるWebサイトを作りたい場合におすすめです。
WordPress初心者は国産テーマがおすすめ
海外製テーマは、ある程度WordPressの扱いに慣れた中級者から上級者向けです。管理画面のメニューやサポートが英語なので、初心者では操作しづらく、万が一トラブルが起きた際の対処もなかなかスムーズにはいきません。英語の読み書きが得意などの理由がない場合は使用を避けた方が良いでしょう。
海外製のWordPressテーマを使うメリット
ここでは、海外製テーマのメリットをより詳しく解説します。
他のWebサイトと差別化できる
国産のテーマと海外製のテーマを比較すると、デザインの傾向が明らかに違います。前述の通り、国内のWebサイトは多くが国産テーマを使っているため、海外製のテーマを導入することで、他のWebサイトとの差別化を図ることができます。
個性的なデザインでありながら汎用性が高い
日本のデザイナーと海外のデザイナーはセンスの方向性に違いがあり、日本のテーマを見慣れていると、海外のテーマはダイナミックかつ大胆で個性的に見えます。このため、ユーザーの印象に残りやすいというメリットがあります。
一方で用途にかかわらず使える汎用性の高さも備えています。特段使いづらいデザインは少ないため、安心して導入できます。
機能が充実している
海外テーマは世界中の技術者によって開発されており、中には世界中の開発者が携わっており、最新のトレンドや高度な技術が反映されていることもあります。その分、実装される機能の幅が広いのが特長の1つです。
加えて海外製のテーマはドラッグ&ドロップで直感的なカスタマイズができるビジュアルビルダーが備わっていることが多く、短時間で簡単にWebサイトを構築できる点も魅力と言えます。
海外製のWordPressテーマを使うデメリット
続いて、海外製テーマのデメリットもチェックしていきましょう。
セキュリティ面の不安が残る
海外製テーマは数が多い分、質の差も大きいという実情がある。セキュリティ面の配慮が不十分なものや、悪意のあるコードが含まれる含まれる、国産テーマに比べてセキュリティ面の不安が残るため、使用するテーマは慎重に選ばなければなりません。
管理画面やWebサイトのフォントが日本語に対応していない
海外製のテーマは基本的に日本語に対応しておらず、管理画面やマニュアルはすべて英語で書かれています。加えてユーザー向けのフォントも日本語に非対応であるため、日本語フォントを使いたい場合は「Google Fonts」など、フォントを追加する必要があるケースもあります。ただし、このような追加のフォントを利用すると、場合によってはデザインが崩れてしまう可能性もあるため、注意が必要です。
サポートが日本語に対応していない
海外製テーマはサポートも日本語に非対応であり、やり取りはすべて英語でおこなわなければなりません。英語の読み書きができない場合、トラブルが起こった時の問い合わせや、その返信の確認に苦労する可能性が考えられます。
ただし最近はGoogle翻訳や生成AIなど、英文を理解するためのツールが増えているので、以前に比べるとハードルは低くなっています。
日本語の情報が少ない
海外製テーマは、マニュアルが英語で書かれていることは上述の通りですが、同様に一般ユーザーによる解説記事も海外のものがほとんどです。日本語の情報はあまりヒットしないため、英語を読む能力がなければ使いこなすことが難しいという懸念があります。
ただしこちらもGoogle翻訳や生成AIなどを駆使すれば、さほど大きな障害にはならないとも言えるでしょう。
海外製のWordPressテーマは安全性を重視して選ぶべき
海外製のWordPressテーマについて、メリットとデメリットを解説してきましたが、やはりもっとも気になるのはその安全性です。
前述の通り海外製のテーマは数が多い分、比例してリスクが高いものも多く存在します。また国産テーマに比べてコードを解析しづらく、万が一トラブルが起こった際に自力での解決が難しいという懸念点もあります。
万が一問題のあるテーマを導入してしまうと、運営・管理しているWebサイトがサイバー攻撃などを受けるだけではなく、ユーザーにまで被害が及んで信頼を失うといったトラブルになりかねません。このようなリスクを考慮し、海外製のテーマを使用する場合は、国産テーマ以上に安全性を重視して選ぶべきです。
安全に使える海外製のWordPressテーマの選び方
それでは、安全に使える海外製テーマの選び方を解説していきます。基本的には国産テーマを選ぶ時とポイントは同じです。国産テーマとどちらにしようか悩んでいる方も、念の為目を通しておくことをおすすめします。
WordPressの公式ディレクトリのテーマから選ぶ
WordPressの公式ディレクトリに掲載されるテーマは、セキュリティやコード品質の審査を経て公開されているため、安心して使いやすいものが揃っています。様々なテーマが多数掲載されているため、用途や目的に合ったものを見つけやすいというメリットもあるので、基本的には公式テーマから選ぶことをおすすめします。
もちろん、公式ディレクトリのテーマを使う場合も定期的にアップデートをおこなうなど、自分でのセキュリティ対策は必須です。
導入事例や提供元をチェックする
できるだけ導入事例が多いものや、提供元が明確で有名なものを使うのも大事なポイントです。多くのユーザーに支持されているものの方が安心感があり、比較的情報を入手しやすいというメリットがあります。その際は口コミや評判をチェックして、不審点や懸念点がないかを調べることも重要になります。
定期的にアップデートされているテーマから選ぶ
アップデートが実施される目的の1つは、サイバー攻撃に遭わないよう脆弱性を修正することです。逆に言うとアップデートがされていないテーマは脆弱性を突かれ、サイバー攻撃などに遭うリスクが上がるということ。このため、定期的に更新されていることを確認してから導入を決めましょう。
海外製のWordPressテーマを安全に使うには?
海外製テーマを安全に使うには、導入するテーマを慎重に選ぶだけではなく、使い方にも注意する必要があります。使用上の注意点も国産テーマを使用する場合と大きな違いはありません。
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常に最新の状態を保つ
上述の通りテーマをアップデートすることは、脆弱性を修正することに繋がります。脆弱性を放置することでサイバー攻撃を受けるリスクが向上するため、テーマやWordPress本体は常に最新の状態にしておきましょう。
テーマをカスタマイズする場合は子テーマを活用することをおすすめします。親テーマのソースコードを編集する形でカスタマイズをすると、アップデートが実施された際に変更がリセットされてしまう恐れがあります。その点、子テーマは親テーマのアップデートの影響を受けないため、カスタマイズした状態が保持されます。結果として、不要な手間を省けるのです。
未使用のテーマを削除する
複数の海外製テーマを試した場合、選択しなかった未使用のものは削除しておきましょう。無効化しただけでは攻撃を受ける危険性があり、残しておくことでセキュリティ面のリスクが高まります。
定期的にバックアップをとる
万が一サイバー攻撃を受けた時に備えて、定期的にバックアップをとる習慣をつけましょう。バックアップをとっておくことで、データが書き換えや削除がおこなわれても復元することができ、被害を抑えられます。
バックアップをとるタイミングの一例としては、テーマのアップデート時がおすすめです。
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セキュリティ対策を徹底する
上記以外の一般的なセキュリティ対策も徹底することで、より安全に海外製テーマを使用することができます。
一般的なセキュリティ対策には、例えば以下のようなものがあります。
- セキュリティプラグインの導入
- SSL対応
- ユーザー名とパスワードを複雑にする
- 不正ログイン対策
- WAFの導入
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無料で使える安全性の高いWordPressおすすめ海外テーマ3選
最後に、無料で使える海外製テーマの中から特におすすめのものを3つ、ピックアップしました。すべて公式テーマであり、平均評価が特に高く、かつレビューも多いものになっていますので、選択肢の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。
Astra
汎用性が高い定番テーマです。スターターテンプレートを使えば、任意のテーマを選ぶだけでWebサイト全体にデザインが適用されます。サイト制作プラグインのElementorとあわせて使うことで、自由なカスタマイズも可能であり、企業サイトにおすすめです。
ECプラットフォームのWooCommerceを使えるため、ECサイトにも向いています。
有料版には複数の限定テンプレートが用意されています。他にもフッターやボタン、レイアウトオプションのバリエーションが豊富などの強みがあります。
OceanWP
無料のテーマの中ではカスタマイズ性が高く、タイポグラフィーやヘッダー・カテゴリの位置など、細かな設定の変更が可能です。加えて有料のさまざまなアドオンが用意されているため、自分で細かなカスタマイズをしたい方におすすめ。
カスタマーサービスやサポートフォーラムがないため、ある程度自分で問題に対処できる方に向いています。
GeneratePress
シンプルで使いやすいテーマです。無駄なコードや不要な機能がなく、世界で最も軽いWordPressテーマの1つであり、表示速度がとても早いのが特徴。ElementorやBeaver Builderなどのビジュアルビルダーと併用すれば、デザイン性を向上させることができます。
有料版はよりカスタマイズ性が高く、直感的なカスタマイズができるという強みがあります。
まとめ
本記事では海外製のテーマについて、安全な選び方の解説やおすすめの無料テーマの紹介をしました。
海外製テーマは個性的なWebサイトを作りたいWordPress中級者〜上級者におすすめですが、安全性の面では不安が残るのも事実です。テーマ選びを間違えることで、サイバー攻撃などを受けるリスクが高まってしまいます。海外製テーマの導入は、国産テーマ以上に慎重におこないましょう。
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